【リバリバ】リリィのデータベース:ミノト町人
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ミノト町人
【絶対に恋が叶うお守り】の存在を、よそ者であるカノンらに知られたことを懸念していた。なにか企みがあるようだが……。
セナや、いなくなった町の人々に対して誰も言及しない。
まるで何かに統制されるように、彼らは異常なしと言い続けている。
ミノト町人たちは、町の人が消えていることを気にしていなかった。それどころか、ミカグラが町人1人1人を認識できていないことに違和感を覚えず、「人間なんてたくさんいる」という彼女の言葉に動揺すら見せなかった。
ミノト町人たちは、はじめからミカグラに「恋」をしていた。
それは、何百年も続く伝統であり、ミノトの町とは、ミカグラに恋する人たちが贄として暮らす町であった。
子どもたちが1人もいなかったのは、ミノトの町人がミカグラに恋をしており、誰一人として人間のツガイがいなかったからであった。
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