【白猫】ゴッドフォース Story
開催日:2017年3月14日
story1 動物保護団体の誓い
<早春。盛りを迎えた桃の花が、ー面に咲き乱れている。
つわものたちは、花の下に集っていた――>
さあ、アニキ、行くよ!
シュシュ!!
今こそ立つべし!それこそタイガーなれば!
ティガロ!!
我ら、生まれた時は違えども!死するときは、同じ年、同じ月、同じ日を願わん!
行こう。動物たちを守り、滅びのさだめより救うのだ。
アタイたち<シェルター>は動物保護団体って奴だからねえ。ってことでかんぱーい!!
あんのー、あんのー……
どうしたんだい、トルチェ。
うちも、いいん?ここにいて……
何をいっているんだ何をいっているんだ。トルチェも我々の仲間じゃないか。
あ、あ、ありがとでんねん……でもうちはドジでノロマな亀でんねん。
うちみたいなもんが……みんなと仲間だなんて……めいわくでんねん。
今更なにいってんだい。アタイたちはとっくにー蓮托生じゃないか。
待てシュシュよ。先ほどのテンションでは、トルチエも入りにくかろう。
なるほどそういうことか。もっと柔らかくいこう。
じゃあ何かい?生まれた時……からのくだりが問題なのかい?
生まれた時が違うのは、考えてみれば当たり前だな。
年が違うからな。
なんか、それぞれ違う人生を歩んでたけど、今は同じ目標に向けて進んでるって感じがでればいいんだよね?
あ、あんの~。
みんなそれぞれ違うけど……という感じだな!
同じ年同じ月同じ日に……死ぬことを願うってのも、なんか重いねえ!
確かに重いかもしれぬ。ここはみんな頑張ろうというようなポジティブな意味があればそれがタイガーなのではないか。
あんの~。えーと~。うちにはかまわんで、すすめてほしいねん……
あのーすいませーん。そろそろご予約のお客様がいらっしゃいますのでー。
ちょっと、まだー杯も飲んでないじゃないさ!
なれば乾杯すべし。いざタイガー!!
乾杯!!
か、か、かんぱいでまんねん~。
カンパ~イ。
だ、だれでんねん!?
い~ではないですか。い~ではないですか。
知らない人がいるで!
クーっ生き返るねえ!ってアニキなんだいそりゃ。
野菜ジュースだ。
ぬぬ……これは……
パインジュースでんねん。
なるほど……だがなんだか、酔ってきたぞ!
フンイキで酔っぱらったのかい!?
お会計お願いしま~す!
story2 二次会からの来訪者
ありがとーござーましたー!!
領収書をお願いする。
ふがー、ふがー……
ティガロがトラになってしまったのねん!
あ~もう、騒ぎ足りないよ!こうなったら二次会だよ!
でしたら……いい場所がございますよ。
アンタは……とちゅうからまじってきた爺さん。
……ノーマン先生!
アニキの知り合いだったのかい!?
動物学者のノーマン先生だ。私たちの大先輩にあたる方だ。
うぬぅ……?タ~イガー~。
そうだったのかい。じゃあ同志ってことだねえ。
よろしゅうおねがいしますやで♪
立ち話もなんですので……ささみなさん、参りましょう。
…………
……
なんだか高そうな店だねぇ。
……むぅ。ここはどこだ。
ティガロ、二次会でんねん♪
ブルーくん。仕事の方は順調かい……?
はい。相変わらず資金繰りは厳しいものがありますが――
頼もしい仲間たちにも、巡り合ったようだな。
みな素晴らしい人材です。
そうか――
ノーマン先生?
君たちを見込んで、頼みがある。
我々に……
どんなご用件なのねんどんなご用件なのねん?
アタイたちに……ねえ?
先生、頼みとは……それはだな……
っしゃいっせー。ご注文うかがいまーす。
タイミングッ!
オレンジジュースやで♪
ふがー……俺も……だ~。
――ブルーくん。
失礼しました、先生!
私はあつかんを頼むよ。
うけたーりやしたー!
story3 はじまりの三次会
君たちに頼みというのは、ほかでもない……
――なんなりと、おっしゃってください!
君たちに<進化のルーン>を手に入れてほしいのだ!
なんだいそりゃ。
文字通り生物の進化を司るルーンといわれている……
しんかでまんねん?
生物が世代を重ねていくごとに変化していくという現象のことだ。
そのルーンが、私の研究にどうしても必要なのだ……!
先生は確か……伝染病の研究をされていたと聞いておりますが。
その通りだ。生物の進化の仕組みが解明でされば、きっと画期的な治療法につながる。
もし治療法が確立すれば、多くの動物を救うことができるはずなのだ……
たしかに、人間がもちこんだ病気で死ぬ動物が、最近増えてるねえ。
みんながたすかりますねん!
だが……知っての通り<進化のルーン>があるのは、人類未踏の大地……
ー介の学者にすぎん私には、どうすることもできない……!
なるほど、お話はわかりました。
そういうことなら、アタイらにまかしときな!
からあげも頼むでまんねん♪
進化とはいかに!
なっ!?
ティガロ、酔ってるのか。
しょうがないねえティガロは!
適者生存だ……自然選択の結果だよ。最適なものが選ばれ、生き残るんだ――
生きてなんとする。
それこそ生物の目的じゃないか。非情なようではあるが……
それは非道というのだ。……ふがー、ふがー……
き、きみの仲間は……ずいぶん個性的だねえ!
申し訳ありません、先生。
ハイハイ、じゃあ景気づけに、もうー杯いくよ!
…………
……
……そう、未踏の地<アンノウン>には、三匹の<古代獣>がいる。
伝説によればその古代獣は、陸と海と空を司るという。
彼らは三つに分かれたルーンの欠片をそれぞれ守っている。
この三つの欠片がーつになることで、<進化のルーン>が完成するのだ。
聞けば君の部下は、陸海空のスペシャリストだという。
陸のティガロくん。
ふがー。
空のシュシュ殿。
ふぁー……なんだか眠くなっちまったねえ。
海のトルチエ殿。
すやすや……かめはまんねーん。
彼らと、数々の業績で知られるブルーくんがいれば、もはやルーンを手に入れたも同然だ。
すう……すう……
というわけで、ミッションの成功をいわって、かんぱーい!
Zzz……
ゴッドフォース
~アニマル四神伝~
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