【白猫】烙印の騎士達 Story
2017/09/25 ~ 10/16
目次
登場人物
ディオニス・ヴァランガ 若くして国を治める王。何者にも崩されない守りが国の平和を約束する。 | |
クライヴ・ローウェル 騎士の家系に生まれ英才教育を受けた、真面目で実直な青年剣士。 | |
リアム・マクラレン 己の腕だけで騎士の座を手にした少年。伝説をめざし我流の剣技を磨く。 | |
レイヴン・ザ・ダークホロウ 記憶と引き換えに魔を宿した射手。身にまとう黒炎は悪を焼き尽くす。 |
story1
<ヴァランガ王家の主催する、鎧の品評会に招かれた。
会場となっているのは、鎧の国の王城である。>
<鎧の国の王>ディオニス |
---|
我が国の鎧は、いかがかな?
丈夫そうでいいわね。
鎧は強度が命だ!
(でもお値段が……)
<城の一角では、新作鎧の発表会が始まっていた。>
もう一枚いただけますか?
任せてくれ!
こんな感じか?
ふむ……
<モデル兼、会場の護衛である。>
あの三人、何してんのかしら。
カタログに乗せる写真を撮影しているのだろう。
騎士っていったいなに!?
ありがとうございましたー。
ありがとう!
伝説を写真に残すのも、悪かねえな。
ふむ……
<レイヴンは、手帳にメモをした。>
……レイヴン殿。
……次の俺への記憶だ。
剣を振るうだけが、騎士ではない。これも騎士のありかただ。
終わったみたいだわ。
ありゃ?あの人は……?
麗しい……
<ドレスの女性は、クライヴにすがりついた……>
??? |
---|
騎士様……お助け下さい!
***
<王宮の一室……>
ディオニス陛下。マウリア王国のオルタンス姫をお連れいたしました。
お口添えいただき、ありがとうございます、クライヴ様……
これも騎士の務めです。
火急のご用件と伺いました。
熔印のルーンというものを、ご存じでしょうか。
あいにく存じ上げません。
人を魔物に変える、恐ろしいルーンです。
魔物にですと……!?
そのようなルーンが、我が国を狙う不穏分子たちの間に出回っているのです。
なぜそのような事態に。
手引きをしているのは、黒煙の島です。
火戦の島ヴァルの公爵が治める島でしたか……よい噂は聞きませんね。
どうかお力添えを。ディオニス様のお力で、我が国をお救いください。
***
かんじわるい国に潜入する!?それも、今から?
そうだ。オルタンス殿と共に、黒煙の島の式典に潜入する。
ディオニス、しきてんとやらに招待されていたの?
招待は受けていた。参加する予定はなかったがな。
どんな島なんですか?
質の悪い鎧を密売している、実に許しがたい島だ。
今回は熔印のルーンの流通阻止が目的だ。鎧は関係ない。
お姫様は、らくいんのルーンとかいうやつの横流しを止めたいってわけね。
民を救うために、尽力をされているのだ。尊いお心じゃないか。
ディオニスが抗議するだけじゃだめなの?
奴らが横流しをしている証拠がないからな。
そこで俺たちの出番ってわけだ。
王の護衛として島に潜入。証拠を見つける。
それがアタシらの仕事ってワケ?
依頼だ。やってくれないか。
むずかしそうなお仕事ね……どうするの、主人公。
――。
わかったわ、がんばりましょう。
手合わせ
story2 国王立つ
<飛行艇の発着場にやってきた。>
ギャギャギャ♪
こいつも連れて行くの!?
それはそうだろう。
警戒されるぞ。
このルーンを使う。
何ですか?
<迷彩のルーン>だ。
消えちゃった。
子供だましだ。プロ相手には通じないぜ。
あくまで体面を守るためだ。プロには悟られた方が余計な手出しをされずに済む。
俺も仕込んでおくか。
<レイヴンの体が、黒い炎に包まれていく……>
お体が、燃えて……!
ソウルの炎だ。燃え移りはしない。
記憶を燃やしたのか、旦那。
俺とレイヴンは、我が国の飛行艇でやつらの島に乗り込む。
アタシらとクライヴとリアムは、お姫様の飛行艇で行くのね♪
ベストを尽くそう!
…………
……
<黒煙の島、戦勝式典の前日――>
<バクラム戦線より、総隊長ラドゥ。>
<傭兵団、ファイアワークス社。CEOベルッチ。>
<火戦の島ヴァルより、ダンガロン将軍。>
<鎧の島、ヴァランガより、ディオニス王が到着。>
どっちを向いても悪党とはな。
連中の目的は、式典後に開催のブラックマーケットか。
歓迎いたしますぞ、ディオニス王。
これはこれは、公爵殿。
王自らお越しいただけるとは、思いませんでしたぞ……?
貴国と取引をするつもりはない。
では何のために?
よしみを結ぶためだ。公爵――我が国は密造品も薬物も必要とはしていない。
さようですか。それでは式典を楽しまれよ。……ディオニス王。
<ディオニス王に遅れ、マウリア国のオルタンス王女が到着。>
見ろよ……俺たちのお客さんだ。
マウリアにはアレが山ほど売れたっけなあ。
とっとと地下資源の利権を手放せば、国民が死ぬこともなかったてェのによ……
<張り詰めた空気だ――>
ガクガク……アタシ、この雰囲気イヤだわ!
落ち着いて、キャトラ……
いい雰囲気じゃねえの。俺は嫌いじゃないぜ。
姫の身は、このクライヴが命に代えてもお守りいたします。
ありがとうございます、皆様……
で、姫様はこれからどうすんの?
公式行事に参加いたします。皆様にはその間に……
おっけーよ!
クライヴ、姫様の護衛は任せる。
リアム……
俺は姫さんのお守りより、悪党の上前はねる方が向いてるぜ。
story3 陰謀渦巻く城
<主人公たちは、城内の捜索を始めた。>
ものものしい雰囲気ね……
アレを扱ってる島だぜ?暗い気分にもなるだろ。
熔印のルーンですね……
人や生物を魔物に変えちまう。ただの魔物じゃない。
熔印のルーンをもつクソ野郎の、意のままに動く操り人形だ。
サイッテーね!
目立つな白毛玉。もう一つ、あのルーンにゃ厄介な特徴がある。
戻せるんだよ。姿だけ人間にな……
エッ、それじゃあ……あの兵隊さんたちも……
目を合わせるな。――わかったか、主人公。
あのルーンは心を折る。
心を……
身内が魔物になったら、お前はどうする?殺せるか?
…………
この島で起こっていることを、突き止めないと……!
***
<レイヴンは、小さなルーンを耳にあてていた。>
”姫は、宮中晩さん会に参加される。そちらの様子はどうだ?”
――今、王が探りをいれている。
いうまでもないことであるが、我が国の鎧は、粗悪な模造品とは違う。
見よこの豪奢さ。絢爛さ。防御力も折り紙付きだ!
(……王みずから売り込みとは、鎧の国も落ちぶれたな)
(ヴァランガ家の鎧など売れん。模造品の方が儲けられる)
いや、探りを入れられている。
”どっちなんだ!?”
***
<――城内のー室。>
”そっちも気をつけろよ。”
<クライヴは、手にした<伝声のルーン>を、ポケットにしまった。>
我がマウリアは小さな国です。島の資源は、生命線――
しかしそれゆえに、我が国は大国の標的とされております。
正しいものが救われないのは、間違っていると思います。
我が国は弱いだけです。弱いものは救われません。
救ってみせます。貴方も……この国も。
ありがとうございます、クライヴ様……貴方に頼ってよかった……
姫……
<オルタンスは、小さな瓶を取り出した。>
おひとついかがですか?
ジェリービーンズ……?
えい。
えっ?
<オルタンスが、ジェリービーンズを指で弾いて口でキャッチした!?>
特技なんです。
……なんと。では私も!
<クライヴもやってみた。>
おっ、おっ、おおおっ!?ふう……
お上手です。ふふふ……
失礼……はははは。
そろそろ晩餐会ですね。参りませんと……
お供いたします、姫。
クライヴ様。この私を――信じていただけますか。
疑うことなど、ありえません。
<姫の言葉は甘く。その指先は白くたおやかに――
音もなく動き、伝声のルーンに、触れた――>
城塞の死角
story4 裏切りの晩餐会
<晩餐会はつつがなく終わった。>
なんですかな、オルタンス姫……我が国を侮辱されるおつもりか。
貴国のなさりようは、非道にすぎます。
ほう。非道ですと?
あの忌まわしいルーンにより、万に及ぶ民が、犠牲となりました。
姫君には、我が国の酒は、少々強すぎたようですな。
(……それほど強い酒か?)
部屋にもどりましょう、姫……
姫、どうしてあのような……!
あれは、合言葉のようなもの。
オルタンス姫殿下。こちらへ。
黒煙の島の兵士……?
…………
……
<リアムと主人公は物陰に隠れた。
リアムの片目が、じわりと燃える。ソウルがちらつく>
アンタはそれでソウルの流れを見ることができるのよね。
ハッキリ見えるぜ。でだ……ルーンを使うには、ソウルが必要だろ。
つまり焙印のルーンのありかもわかっちゃうのね!
この城にゃ、いたるところにルーンがありやがる。特定できん。
役にたたん!
毛をむしるぞ白毛玉!
リアムさん、落ち着いて。
壁の向こうに、二人いるな……
<リアムと主人公は耳をすました……>
……見つかりませんね。本当にこの島で……
熔印のルーンがここで作られてるのは、確かなんだ……探せ。
魔物で軍隊が作れたら、我がファイアワークス社は人材不足を永久に解消できる。
(島に来てた連中か……作られてる……?ルーンを作ってるって?)
…………
……
姫、非道とはまた……刺激的な挑発でございますね。
ご気分を害されましたか?
スパイスの効いた食事は、むしろ好むところでして。
(様子がおかしいぞ……?)
つきまして……姫はいかなる対価と代償を?
我が国を。王家にさからう謀反人たちは、生かしてはおけません。
国を売るだと……!?
よろしい……でしたら、熔印のルーン一万をもって、我らは姫に報いましょう。
どういうことだ、貴様ら――!
こういうわけです。優しい騎士様――
がっ……体が――!
ディオニス王の飼い犬ですか。
心臓を撃ち抜きました。
海に捨ててやれ。
ところで、公爵様――ディオニス王の始末、お任せいただけませんか?
おや、なるほど……さっそく、お試しになりたいと。
公爵様こそ、この私をお試しになりたいのでは……?
story5 踏みにじられた誇り
こいつは、予想外だったな――ルーンってのは作れるもんなのか。
そういえば、グレイスルーンからルーンができることが、あるっていうが……
<グレイスルーンとは、島一つに影響を与えるほどの力をもったルーンである>
まさか……グレイスルーンを利用して……?
あり得る話だが……ヘンだな……
何が?
グレイスルーンくらいの力のあるルーンだったら、俺の目にもハッキリ見えるんだが……
見つからないんですか?
いまのところな。おっ……姫様からの通信だ。
”リアム様ですか。”
伝説だぜ。そっちはどうだ、姫さん。
”情報を掴みました。我が国の飛行艇に、焙印のルーンが運び込まれます。”
おい、そりゃどういうこった。
”ルーンを運んできたものを追跡すれば、出どころが特定できるかと。”
りょーかい。姫様……あんたは何者なんだ。
”私はただの、夢見る乙女。”
<リアムは通信を切った>
チッ、貧乏クジな気がしてきたぞ!
どーしたのよ。
なんでもいい。港に向かうぞ畜生め。
…………
……
<港に、一台の荷馬車がやってきた……
オルスタン姫の飛行艇に、荷物が運び込まれる……>
……よし。
<荷馬車の荷台に隠れた……>
ねえ、いまさらだけど……あのお姫様、信用できるの?
できねえよ。そこが面白いんだろ?
…………
……
ふう……落ち着かぬものだな。こういう戦いは好かん。
陛下――
これは、オルタンス姫……?
ディオニス王。私もよろしいですかな?
かまいませぬ。どういったご用向きかな。
陛下こそ、どのようなご用で我が国に参られたのでしょう?
ご自分の胸に聞いてみられよ。
<オルタンスは、禍々しく輝くルーンを掲げた――>
オルタンス姫……!そのルーンはまさか――
やはりご用向きは、こちらでしたか。
さようなら、陛下。
ぐあああっ!!
<ディオニスの体は……どす黒い光に包まれる!>
さてさて……気高き王が、どのような化物になるか、楽しみですな。
…………
……
よっこらしょっと……
いい剣だな、おい。
アシがつくだろ。コイツと一緒に沈めてやれ。
せーのっと!
これでドザエモンの一丁アガリだ。
…………
……
俺は、わかっていなかった。
姫というものが――騎士というものが――
<騎士は沈んでいく……海の底へと……>
だからこそ――!
あ~ん、なんだぁ?
騎士の誉れ
story6 産み出される悪意
<荷馬車は、洞窟の中に進んでいった……
キャトラは、荷台から顔を出し様子を伺う……>
アラ?いきどまりよ?
静かにしてやがれ。
<行き止まりの岩壁が、左右に開いた!?>
アリャま……!?
見えて来たぜ……この奥に、グレイスルーンがある。
ソウルの流れを封じる、壁みたいなものがあったのね。
そういうこった。カメラマン。撮影会だ。
―
俺を撮影してどーする。
!
<周囲の撮影を始めた……見た感じ、工場の中のようだ>
ルーンが……?
<光り輝く紋様の中に、小さなルーンが浮かんでいる……>
ビンゴだな。こいつが、焙印のルーンだ……!
これが……!
エッ、ちょっとちょっと!いきなり大きくなったわ!?
<……ルーンは……見る間に巨大化していく……!?>
なんだってんだ畜生……ちょっと待て、こいつはヤバイぞ……!
どうすんのよ!
やりたかねーけど、仕方ねえ!!うおおおお!!
<輝く紋章ごと破壊した!>
なにしてんのよー!!
あのままだったら、魔物になってたぞ!
かーこまーれたーわ!!
切り抜ける!仕方ねえだろ畜生!
…………
……
騒がしくなってまいりましたね。
ディオニス殿の手下ですな。姫のお連れといったほうがよろしいでしょうか?
どちらでもかまいませんわ。
<公爵は、オルタンスの手から刻印のルーン>>
あら。
さてさて、出迎えに参りましょうか。ディオニス殿――
…………
……
おんやー?おい新入り。あいつらはどうしたんじゃ。
ハァ……なんかしらんですが、公爵様に呼ばれて……
公爵様ぁ~!?まぁいい。お前も来い。
どうしたんですか?
地下にどこぞのアホが忍び込んだんだよ!
(……なんで見つかるんだ。やれやれ。今行くぞ……!)
story7 立ち上がれ騎士たちよ
くたばれ!
囲まれてるわ……!!
おっと、いたぞ~。ここが年貢の納め時じゃ!
すまん。
きゅう。
クライヴ!?
お前たち、何をやってるんだ。ちゃんと忍び込めよ。
そうしたいのはヤマヤマだったんだがな~!
すごい強そうなヤツ来た!はやく逃げなきゃ!
あっ。
おいよく見ろ白毛玉。
アッ。
おやおや、オルタンス様……これはどういうことですか?
きっと幽霊ですわね。
幽霊などではない!
まあいいです。ごらんあれ、この怪物の姿を。
(……ええっと……これって、つまり……)
よくよく見れば……面影があるようですなあ。誰あろうこの怪物こそ!
俺か?
ぎゅう。
スティールを……王が変身した怪物と思い込んでいたのか?
<影の中から、黒い翼が現れる。>
そういうことだ。
***
<晩餐会の少し前……>
ええと……姫が合図したら、苦しむんだな?
俺がソウルの炎を出す。感じがでるといいが。
灯を消すのを忘れるなよ。
ギャギャ!
続いて、王の姿を迷彩のルーンで消してから、スティールの姿を現す。
これで上手くいくのか……?
手際次第といったところか。
***
オルタンス姫より、伝声のルーンで指示をたまわったのだ。
魔物になったように見せかけろ……とな。
そういうことでしたか……
公爵に取り入って烙印のルーンの出どころを探ったってわけだ。
おっしゃる通りです。
敵を騙すにはまず味方から、ですか。
おい、熔印のルーンが暴走しそうなんだ。早く逃げねえとヤベえぞ。
みなさんはお逃げください。私には仕事があります。
何をするおつもりですか。
ルーンの暴走を止めます。
姫一人には行かせられません。
こちらも同じくだ。
ちっ。このまま終わるんじゃ、寝覚めが悪いしな!
行くぞ……
皆様……
みんな、行くぞ!
騎士たちの戦い
最終話 理想に向かって
<グレイスルーンの前にやってきた……>
グレイスルーンを鎮めれば、生み出されるルーンの暴走も止められるはずです。
私たちも、お手伝いします。
また来たわ……!きりがない!
俺が行こう……主人公。
次の俺によろしくな。
旦那……!
<記憶と引き換えの、魔の一撃が走る――!
レイヴンの持つ異形の武具は、記憶と引き換えに全てを刈り取る――>
力を使ったのね、レイヴン……
敵意を感じる。――ここは、戦場か。
つまり、傭兵の死に場所だ!くらいやがれ!
いくぞ、スティール!!
ここから先には行かせん!
<*×○■!&%$…………>
<ルーンの光で……グレイスルーンを鎮める!>
あなた方の、その力は……
<オルスタンスは集中し、呪文を唱えた――>
我は――拒絶する。束ねられし民の、悪しき歪みを!
やったか……
<魔物の群れも、鎮まっていく……>
ルーンが砕かれたら……数日で魔物は消えます。
この人たちも、元は……
行こう。ここにはもう、何もない――
…………
……
<ほどなく公爵は地位を失い、島の実権は他の者に移る。>
おのれ……
<公爵は、獄に繋がれた――>
<鎧の島の宮殿――>
此度の働き、見事であった!
祝勝パーティーだわ!アタシ<カルパッチョ>食べるわ!
食べすぎないでね、キャトラ。
――ふむ。
……で、あの姫さんの正体は……?
彼女はマウリアの姫……だ。それ以上のことはわからん。
マウリアの連中がそういうなら、詮索は無用ってことか。
<レイヴンは、己のメモを見ていた……>
にぎやかな依頼だったらしいな。
……彼女は正しい人だった。少なくとも俺はそう思う。
それは……ジェリービーンズか?
彼女の置き土産だ。
…………
……
(騎士とは理想そのものだ。理想と現実は違うとしても――
理想を目指すことは、気高い行いといえるだろう。騎士たちよ。汝らに幸あれ。
それにしても……だ。式典に合わせてルーンの暴走を仕込んでいたということは――
必要な分のルーンは、既に調達済みというわけか)
<伝声のルーンが、声を伝える>
やあ、<穢れた白>。
”――アイシャ。そろそろ戻ってきてくれないか。状況が動きそうでね。
<女は、ジェリービーンズを指を弾き、口で受け止める>
それは喜ばしい。私好みの状況であることを期待するよ――
その他