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【白猫】ショコラ・思い出

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作成者: にゃん
最終更新者: にゃん
ショコラ・フォンダン cv.伊藤美来
ミントが香る若きショコラティエール。人々を魅了するカカオの申し子。
2015/03/09


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思い出1


まずは湯煎をするから、チョコを刻んでね。

はい、これでいいですか?

zいけません!お湯の温度が高すぎますっ!

温度?

z温度調整……テンパリングは、チョコづくりの要!

zみなさん。厳しくも甘いチョコ道へようこそ。

チョコ道?

また変なコダワリをもったのが来たわね……

zこんな言葉があります。チョコ生地に練りこまれているのはカカオではない職人たちの屍だ、という……

嫌なチョコだわ~

zショコラティエールの道はいばら道。でも、千里の道も一歩から!

zダイヤモンドの光沢をもったチョコを作るためには、血のにじむ修練を積まねばなりません!

心がこもってればいいんじゃないの?

zそれが甘いんです!!いや、甘いは正義……苦いッ!!考えが苦い!

z……ハッ、無駄話をしていたら温度が適温になりましたっ!

zいますぐチョコを投入です!チョコレートはタイミングが命!

はい!教官!

なんなのいったい!?


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思い出2



はあ、はあ、はあ……

ど、どうして私も走ってるの!?

zチョコ生地を練り上げるために必要なのはパワー!

ショコラティエールに必要なのは体力です!

zパワー、機敏さ、反射神経……いずれかが欠けてもショコラティエールにはなれません。

お菓子作りって、大変なんですね!?

zはい、私もショコラティエールの修行をするうちに、魔物と戦えるようになりました!

すごい理由で強くなったのね!?でもこんなに鍛えなくても!?

zチョコのカロリーはかなり高いんです!

ええっ!?

z私は甘いものが大好きで、ショコラティエールも天職だとおもってます!

zでも、チョコを味見するうちに、体重が……!

z適度の運動をしないと、チョコは……脂肪に……!!脂肪に変わって……!

教官、私頑張ります!

zアイリスさん、その意気です!一緒にあのチョコ坂を駆け上がりましょう!

なんなのよチョコ坂って!?

zチョコ坂……それはショコラ・ノワールでつくられたビターなチョコの坂道。

もっと精神的なものかとおもったわ!?

z運動のあとのチョコは最高ですよ!さあ、もう一周!

もういやー!


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思い出3



<そこには、チョコレートでつくられた星たぬき像があった。>

すごいですね、ショコラさん。

……これ、食べられるの!?

zええ、食べてみますか?

いただきまーす……

……甘ーい!!

キャトラが星たぬきを食べてる!?

なかなかおいしいわ。甘さ控えめで。

ショコラさん、チョコレートをつくるのって難しいですか?

z手作りチョコでしたら、手軽で簡単ですよ?みなさんで作ってみますか?

チョコづくりねえ。なんだか女の子っぽいわ!

zまずはカカオ豆を砕きます。

ショコラティエール奥義!!ショコラティカ・ブレイク!!

<カカオ豆は粉砕された!!>

なんだそりゃー!!

zつづいてこの粉末を濾して……粉ミルクお砂糖カカオバターを加え、適温を維持しながらかき混ぜていきます。

どのくらい?

z一日くらいでOKです。

手軽じゃないじゃない!

zでは、ここはちょっと飛ばして……

あ、出来上がったものがこちらにあります、ね?

zショコラティエール奥義!ショコラティカ・ディメンション!

時間とばした!空間ごと!

zはい、あとはテンパリングをするだけです。

zあたためたチョコレートをボウルごと冷水につけて、すぐ取り出します。

z取り出したチョコをよくかきまぜます。こうやって、温度を下げていきましょう。

急にお料理っぽくなったわ。

こうですか?ショコラさん。

z固まる寸前の温度まで下げたら、今度は冷水を温水に変えて、かき混ぜながら温度を上げていきます。

ふむふむ。さすがに手馴れてるわ。

z仕上げに、型にいれて冷やしたら出来上がりです!

おお、できたわ!

zこれを一か月寝かせます。

長ッ!?


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思い出4



……ホットチョコレートって美味しいわね!なんだか落ち着く味!

なんだかとっても……幸せになりますね。

zふふふ、ありがとうございます。

アンタもしかして、赤ん坊のときからショコラティエの修行をしていたワケ?

zはい、そうです。

そうなの!?

z私にとってカカオは日常でした。

聞いた話じゃ、ショコラティエールってすっごく大変らしいけど……

zはい、修行はかなり大変でした。

z私もカカオの声を聞くのに八ヶ月かかりましたから。

(むしろ短いんじゃ!?)

チョコ生地をかき混ぜているの、大変そうですもんね。

zはい、かなり大変です。

z私はあまりパワーがありませんですから生地を練り上げるために、力より技を使います。

zチョコの結晶そのものに宿る力それを感じながら、おのれをカカオと同化させるんです。

たぶんパワーあったほうが話がはやいわね?

z修行を続けた私は、最後の試練として師匠と戦うことになりました。

どっからそんな話になったのよ!

zお互いのショコラティカ・ブレイクがぶつかり合い、カカオの波動がさく裂しました。

このくだり、スルーするから。

z気がついたときには、私はこの衣装を着ていました。

衣装!?

その可愛い服には、そんな由来があったんですね。

zこうして私は、ショコラティエールとして認められたんです!

なんか、関係者まとめて説教したいわね!


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思い出5



……ええっと、これが……

伝説のカカオからつくったチョコ生地……ですか。

<ボウルの中には、真っ黒い塊がある。>

zはい。これが通称<ブラックスター>。チョコレートの原材料としては最高級品です。

いったいどんなチョコができるわけ?

z私も食べたことはありません。伝説によれば、果てしないほど濃厚な味ということですが……

フーン。でも生地になってるんだから、もう一息よね!

zいや、問題はここからです。

zブラックスターという呼び名は、カカオの神様にちなんだ名前でもあります。

たいそうな名前の神様ね!?

zカカオの神様はとても気難しい神様だったといわれています。

zこの生地も、名前に劣らず気難しいんです。

z主人公さん、生地をかきまぜてくれませんか?

<……生地は、微動だにしない。>

どんだけ粘っこいのよ!?人間の手で混ぜるのは無理なんじゃない?

z人の手で混ぜないと、ブラックスターはなめらかに仕上がりません。

<……ショコラが手を動かすと、生地がじわじわと混ざり始める。>

ショコラさん、がんばって!

z……はあ、だめです……このチョコは、私の手におえません……

<ブラックスターは、依然黒い塊のままだった。>

ショコラさんでも、ダメなんて……

z師匠がいっていました。ブラックスターはすべてを飲み込む闇……

zあまたの職人の情熱を、夢を、希望を……飲み込んでなお暗く。

zブラックスターはチョコ界の闇として君臨しつづける……

ものすごい代物ね!?

z……ブラックスターを使ったチョコは、私が師匠に出された課題の一つなんです。

zでもダメです……この生地は私の力も技も心もすべてを呑み込んでしまう……

z……私は、どうすれば……!


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思い出6



z……この光は、最高級のチョコがもつ輝き!

<ルーンの光を浴びて、チョコ生地が輝きだした!>

zカカオバターの結晶が……まるで星空のよう……

zこの輝き……そうか!すべての答えは、カカオの中にある!

<黒い生地の前にたったショコラは、ゆっくりと、しかし確実に生地をかき混ぜていく……>

カカオがまざってきてる!

ショコラさんっ!

z……雑念を捨て、カカオにおのれを同化させるっ!

おお、まさに匠の世界ね。すごくそれっぽいわ!

zカカオの暗黒よ……きらめく輝きになれ!

zショコラティカ・トルネード!!)

結局それかー!!

zからのー!!ショコラティカ・スパーク!!)

たたみかけたー!!

zできました!

すごい、チョコ生地が輝いてる!

カカオの結晶が、光を反射しているのだ。なんと美しい輝きか……

バロンさん、チョコのこと詳しいんですね?

でも、ここからが面倒なのよね。それに、どうせ一か月寝かせるんでしょ。

z出来上がったものがこちらになります。

できてるんかーい!!





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