メインストーリー
思い出1
こーんにーちわー!!
ななーっ!
元気な挨拶ねえ。
びっくりしたわ!
歌姫のっ!リース!でーす!!
耳元で叫ぶなー!!
ひっくり返るかとおもったわ!
よろしくねーっ!!
うわー!!
<キャトラは吹っ飛んだ!>
大丈夫、キャトラ……?
目が、目が、目がまわる……
あらら。
もうちょっと静かにしゃべりなさいよッ!!
ごめんごめん。つい、いつもの調子であいさつしちゃった。
いつもどんなところであいさつしてるのよッ!!
ステージの上だよ!だから元気にあいさつしないとだめなんだよ!
リースさんって、すっごく元気なんですね
元気すぎるんじゃない?ちょっと抑えなさいよ!
私が元気じゃないと、みんなが元気になれないもん。だから私はいつも元気!
元気なのはわかったから、ちょっとは空気を……
島のみんなにも元気にあいさつするね!
礼儀正しい人なのね。
それはいいけどねぇ。
それじゃあみんな……
え?え?ここから挨拶するの!?
<リースは息を吸い込んだ!>
よろしくね!!
うるさーいっ!!
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思い出2
あーあーあーあーあー。
なにしてるの?
こうやって、声を出す練習をしてるんだよ!
へえ。ちゃんと練習をしているのね。
そうだよ?毎日研鑽と努力を重ねてるんだよ?
確かに、アンタの歌、さすがにプロって感じだわ。
リースさんの歌、聞いてるとすっごく元気になります。
そうねえ。やってやらーっ!って気になるわねぇ。
そ、そう……
どうしたの、リース?
いやあ、あの……みんなが元気になるように、もっと練習しなきゃって。
朝早くから、練習してたもんねぇ。
この島は声がよく通るから、練習に熱が入っちゃうんだよ。
大きな声を出すと、気分がいいですもんね!
空の上だから音を遮るものもないし、爆音や衝撃波もないしね!
……爆音?衝撃波?アンタ、いつもどんなとこで歌ってるわけ?
にぎやかなところ、かな……?
にぎやか……?なんか、命が危なそうだけど!?
そんなことより、せっかくだからみんなで練習しよう!
さん、はい!あーあーあーあーあー。
あーあーあーあーあー。
あーあーあーあーあー。
――。
主人公さん、もっと元気に!
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思い出3
<リースは勇壮な歌を歌いあげた。>
すごいわリース、感動した!
なんだか勇気がでてきました!
えへへーありがとう。ほめられるとうれしいなぁ。
それにしても、アンタってレパートリー豊富なのね?
小さいころから歌ってるからねー。オペラにミュージカル、ダンスにバラード……
楽しい曲、悲しい曲、激しい曲、かっこいい曲落ち着く曲……
一人でコンサートができるわねー。
頭痛に効く歌に、腰痛に効く歌、冷え症に効く歌……
はぁ??
そういう曲があるんだよー。
リースさんの曲って、いろんな効果があるんですね!
ちょっと歌ってみようか?
ぜひお願いします!
そんな都合のいい歌、あるの?
じゃあ、目の疲れ、肩こり、胃腸の痛み、肌荒れなどに効く歌から。
さまざまな症状に効くのね!?
<リースの歌声が周囲に響き渡る……>
……胃もたれが、消えた……!?毛づやもよくなったわ!すごい!
ささくれがなくなってる!肌荒れもなおっちゃった!
主人公も、なんか動きが機敏になってる!
でしょでしょ!よーし、テンションがあがってきたぞー!
***
……か、からだが、からだが……
からだが……なんだか……おどってる……みたい……
けんこうに……なりすぎて……全身が……勝手に動いてるみたい……
もう一曲、いってみよう!

もういいです!
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思い出4
すごいよアイリス!私、感動しちゃったよ!なんてきれいで、澄んだ歌声だろう!
あ、ありがとうございます。リースさん……
ふふん、アイリスもなかなかのものでしょ。
……私なんか、リースさんにくらべたら、全然だよ……
そんなことないよ!そうだ、今度デュエットしよう!
で、でも……わたし、高い音がうまくでなくて……
それだったらコツがあるよ!まずいちばん低い声を出してから、だんだん高い音を出すようにしてみて。
はい!
それっぽいわね!
自分の出せる限界の高さを把握したら、さらにその上を出してみて!
限界をこえるんだよ、やってみよう!
***
……なんだか、高い音が出るようになった気がします!
その意気その意気!そのうちこんなこともできるようになるよ!
<リースは、ワイングラスを
取り出した。>
いくよー!
パリン!!
ワイングラスが粉々にっ!?
アイリスも練習次第で簡単にできるよ!
がんばります!
がんばらなくていい!
高い音が出れば、戦場でもよく音がひびくからね!
……戦場?
あっ……
……もしかして、あんたのいってたステージって……
そうだよ。戦場。私は戦場の歌姫なんだ。
戦場……ねえ。
私は、戦いに征くみんなのために、歌ってたの、私の歌は――
――戦いのためにあるの。
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思い出5
どうしたのリース、今日は歌わないの?
ちょっとね……考え事してた。
どんなことをですか?
私の歌は、けがを治せるじゃない?
おかげで、みんな助かってるわね。
故郷にいたとき、私は歌でみんなを治してたの。戦場に向かうみんなを。
でも、私がけがを治したみんなは、また戦場に征く――
アンタ……
私は歌うことで、人の強さを引き出すこともできる。
……でも、私が引き出した強さは戦いを終わらせるほどじゃない。戦いがよけい激しくなるだけ。
私は……みんなを救うために歌ってたのかな。
それとも、戦わせるためだけに……
リースさん……
……私にとっては、戦争は、当たり前のもの。
生まれる前から、戦争が日常、私も戦うのは好き。
……でも、帰ってこない仲間を待ち続けるのは、苦手……
アンタの故郷、ひどいとこなのね。
否定はしないよ。正直私も、故郷のことを隠してたしね。
でも、ずっと戦争をつづけているなんて……
それでも私は、故郷のことが好き。
故郷で過ごした日々も、無駄だなんて思わない。
……でも、私……歌わないほうがよかったのかもね……
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思い出6 (友情覚醒)
……うわあ、なに、この光……!!
……心の底から、歌が……あふれてくるよ……!
ああ、そうか……私にとって、歌うことは義務なんかじゃない。
私は……歌が好きなんだ……!
みんなわかってましたよ。リースさんの気持ち。
始終歌ってないと、アンタたらしくないもんねー。
みんな……
……リースさんの歌は、戦いをかりたてるだけの歌じゃありません。きっと、帰ってこようって、気持ちにさせる歌です。
……どうして、そう思うの?
もう一度……聞きたいじゃないですか大好きな歌は。
私にとっては、リースさんの歌って、そんな歌です。
救うとか、戦わせるとか、どうでもいーじゃない?アタシたちは、アンタの”歌”が好きよ。
ありがとう、みんな…………わかったっ!よぉぉーっし!!歌うぞー!!
元気になったみたいね?
朝までうたっちゃうぞー!!
ええーっと……(これ、やばい流れ?)
みんなーっ!!わたしについてこーいっ!!