【白猫】カモメ（茶熊版）・思い出

カモメ伍長、参りました！

あらあら、カモメは順調に出世してるのねぇ。

はじめは一等兵でしたもんね。トントンと二回も昇進して、将来有望ですよ♪

えっへへへ～♪ありがとうございます！

甲板掃除とイモの皮むきだけの見習い期間が長かったですが……

そこを抜けたら大海原でした！順風満帆です！

うむうむ。アタシたちも鼻が高いわよ。カモメはよくやってる！

そうね♪

お褒めにあずかり光栄であります！キャトラ航海士、アイリス機関長、主人公船長！

…………

…………

……じゃ、そーゆーことで。

えぇっ！？待ってください！なんか素っ気なくないですか！？

だって……ねぇ。

なんです？

カモメとは、ひんぱんに会ってるような気がして……

いいじゃないですか！もっとお話しして、もっと仲良くなりましょうよ！

ほら！この水着のこととか、聞きたくないですか！？

ソレは今度話そう。

こっ、今度って、今度ってなんでありますか、キャトラ航海士！？

今度は今度よ。むぐむぐむがー。

む、むぐむぐむがーってなんでありますか、キャトラ航海士！？

特に意味はないわよ。

えぇっ！？

……カモメさんも成長してるけど、キャトラだって負けてないわ。

二人の力関係は、まだまだ覆らないわね！

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思い出2

カ～モメモメモメ～♪むぐむぐむが～♪

なんの歌でありますか、キャトラ航海士……？

アンタの歌よ。

やっぱり……！ショックであります……！

さて、じゃあそろそろおはなししましょうかねぇ。

お願いします……

カモメ、なんでアンタずっと水着でいるの？

水泳部ですから！

うん、だからね、だからってどうして『ずっと』水着なのよ。

簡単な理由と、建前があるであります！

ほほう？聞かせてもらおうかしら？

まず、簡単な理由です。濡れても平気だからです！

そんなに濡れることって多い？

やっぱり、暑くなってくるとはしゃぎますから。水遊びの頻度も増えますよね。

そうかしら？ちょっと子供っぽいわね。

うっ……！いいんですー。水遊び、好きなんですー。

ハイハイ。で、建前ってのは？

水泳部の宣伝のためであります！

ふむ。

私は、たくさんの人に海軍の素晴らしさを伝えたいんですね。

でも、軍隊ですから。いきなりは抵抗あると思うんです。

なので、まずは水泳部にたくさん人を増やして、それから海軍に勧誘です！

そんなうまくいくかしらね～？

がんばります！　お休みの日にはティーパーティーを開いて親睦を深めますよ！

えっ！？そのカッコで！？

さすがにそこは制服着ます。

さすがにそこは制服なんだ……

（それはそうよね……）

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思い出3

いくでござるよカモメ殿ー！

あはは～♪負けないであります～♪

フロワ！？冷たいでござる！仕返しでござる～♪

きゃっ？やったなぁ～♪

＜カモメとフランが水鉄砲で遊んでいる。＞

うら若き乙女が、水遊びに興じてるわね……のどかな風景だわ……

ふふふ。二人とも、とっても楽しそうで――

おやめっ！！！

サメトンヌ！？なんでござるか？

キャトラ航海士、大きな声でなんでござる？

あ、カモメ殿にセッシャの口調が移ったでござる～♪

しまったでござる～♪

あはははは～♪

これっ！

なんでござる？

なにを水遊びしてるのよ！

え？　どうして怒ってるんですか？

カモメはいいわ。水着だから。でもね――

フラン！アンタは服なんだから、濡れちゃダメでしょ！

そういうのあんまりよくないわ！

トゥヴァビャン！問題ないでござる！

あっ！　分身した！

もう乾いたでござる～♪

なるほど……高速で動いて、乾かしたんですね。

もう、分身の術を便利使いしてからに～……

いいじゃないキャトラ。お二人は、仲良しなんですね？

はい！茶熊学園で仲良くなりました！

まあ……それ自体はいいことだけどね。遊び過ぎは……

ノンノン。遊びに意義を見出すのが最近流行りのラヴィピアニッシモでござるよ～♪

カモメ殿～♪もう一勝負でござる～♪

受けて立ちますよ～♪

こりゃダメだ……

まあいいじゃない？濡れてもすぐ乾くんだから。

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思い出4

カモメは最近力を持てあましてるでょ？

どうしてそう思うんですか？

だって、いままではいっつもでっかいイカリを振り回してたじゃない。

それがいまはその小さいのでぴゅっぴゅでしょ？物足りないんじゃない？

楽しいですよ♪力仕事以外のことは新鮮であります！

そうなの？海軍ではいつもなにやってるのよ？

きたるべきときに備え、模擬海戦をしたりします。

せんそーごっこね。そこでのカモメの役割は？

主に砲弾運びです！

……砲弾運び？

はい！我が艦には、何十門という艦砲があります！

弾がなくならないように補充するのは、大切な業務であります！

……砲弾ってさ、重いんじゃないの？

重いです。一発一発が、大人十人分くらいでしょうか。通常、台車などで数人がかりで運びます。

そうよね。

ですが私は、二つくらいなら持てます！がんばれば四つくらい！

ですから、かなり重宝されてるであります！ひっぱりだこであります！

……滅茶苦茶重い砲弾を抱えて、船内を駆け回るカモメの図、かぁ……

面白いけど、なんか間違ってない！？それって兵隊の仕事！？

出来る者がやらねばならない作業です！一人一人が艦に貢献せねばなりません！

うん、そうなんだろうけどさ……

カモメさんの他に、砲弾運びをしてる人は……？

おりません！

やっぱり……

一回の演習で、運搬ノルマ二千発であります！やりがいのある仕事です！

ううむ……でもそれって、すごいけど雑用なんじゃないの……？

そんなことありません！お父さんも、砲弾運びで昇進したって言ってました！

アンタら親子が異常なのよ……

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思い出5

もう、お父さんなんか、知らない！

どーしたのよカモメ、ふくれっつらしちゃって？

お父さんとケンカしました！

どうして？

お父さんが急に、てのひらを返したんです！

どういうこと？

いままでお父さんは、私が海兵になったことを応援してくれてました。

『お前もがんばって偉くなれ』って言ってくれてたんです。

それなのに、最近私が海軍のことを話すと、ちょっと困った顔をするんです。

困った顔？

『毎日たくさん砲弾運んでるよ！』って言ったら……

お父さん、『それはちょっと……』って言ったんです！

信じられません！

待って待って、ちょっと落ち着きなよカモメ！

そうよ、一回、深呼吸してみて？

……すー…………はー……

……はい。

うん。

……お父さん、ここに来て、『カモメも女の子なんだから』とか言うんです。

いままでは応援してくれてたのに……

でも、お父さんの気持ちもわかんなくないわよ？

可愛い娘が戦艦に乗って、何やってるかと思ったら、すっごい重い砲弾運びでしょ？

だって！　お父さんも、ずっとそれやってたって！

……まあ、ねえ……

……私だってわかってますよ。お父さんが何を心配してるかってことくらい。

このまんまじゃ、お嫁さんのもらい手が……とか、そうことですよね？

まぁ……

でもそんなの、まだまだ先の話ですよ！？

いまはまだ、お父さんのたどった道を歩んでみたいんです！

もっともっと海軍で、がんばってみたいんです！

……だから……お父さんには、応援していてほしいんです……

カモメさん……

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思い出6 (友情覚醒)

これは……ルーンの光が、また私を照らして……

カモメ伍長。

アヤメ大尉！？

（あ、アヤメさん、ついに正式に大尉に上がったのね）

私は伝令ではないし、海軍でもないのだけど……あなたのお父様に頼まれてしまってはね。

？

カモメ伍長。あなたには昇進してもらいます。

准尉です。正式な通達は追って……？

…………

どうしました？

辞退できるでしょうか？

……どうして？

父の推挙なんですよね？そんな辞令、受けるわけにはいきません。

自分の力で、功績を上げない限りは……

……カモメ伍長。

あなたのお父様から聞いて、私も思い出したことがありました。

以前私もある男性に、『軍を離れろ』と言われたことがあります。

アヤメ大尉……

……ですから、あなたのお父様があなたを心配する気持ちもわかりましたし――

あなたの気持ちも、とてもよくわかります。

…………

私は軍人として生きる道を選びました。あなたにもその覚悟があるのですね？

……はい。

…………

……あなたのお父様は、このことを早く伝えるために私を遣わせただけ。

推挙自体は、あなたのお父様のお考えではありません。

えっ……？

あなたの艦の艦長からです。

それは……！理由を聞いてもよろしいでしょうか！

あなたはもう十分、兵士として鍛えられました。

これからはもっと責任のある任務を与えたい。よって、それに見合う階級を……とのことです。

アヤメ大尉……！

辞令、受けてくれますね？

はい！光栄であります！アヤメ大尉！

おめでとう、カモメ准尉。

おめでとうございます、カモメ准尉！

よっ！　カモメ准尉！

ありがとうございます！

めでたいことだけど、まあ当たり前の昇進だわね！

え、そうなんですか、キャトラ航海士？

だってその力、砲弾運びなんかしてないでさ、直接殴った方がいいもんね！

なるほど……！たしかにそうすれば、もっと貢献できそうです！

お父様も、砲弾運び以外なら……とおっしゃっていましたよ。

そうか、お父さん……ちょっと譲ってくれたんですね……

これからは、一層気を引き締めるのですよ、カモメ准尉！

イエッサー！

腕が鳴ります……！今度はどんな海で、どんな任務が待ってるのでしょう？

遥か彼方の水平線に、出撃であります！

覚醒絵・覚醒画像

泳げ！カモメ准尉　カモメ・ナルミ

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その他

関連ストーリー

画像	説明
	カモメ・ナルミ cv.本多陽子 一流の航海士になる日を夢見る元気一杯の少女。 巨大なイカリは武器であり御守り。
	カモメ（正月版） ニワカからの脱却を目指す帝国海軍上等水兵。 冬の寒さにも負けず元気一杯。
	カモメ（茶熊） 水泳部に入部し、はりきる水兵。 怪力を封じ、水鉄砲で戦う。
	カモメ（リベンジ） 海軍飛行部隊に配属された水兵。 昇進するために苦手な勉強もがんばっている。
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茶熊学園

画像	説明
	ミラ（茶熊） 園芸部を創部した修道女。 もやしの栽培に没頭する。
	クライヴ（茶熊） 剣ではなく、拳で勝負する若き風紀委員。 騎士道精神を守りつつも、心は思春期。
	フラン（茶熊） ラクロスを始めたくのいち。 ルールはよくわかっていない。
	カモメ（茶熊） 水泳部に入部し、はりきる水兵。 怪力を封じ、水鉄砲で戦う。
	ソフィ（茶熊） 華麗な演技をきめる氷の国の姫。 マットの上にダイヤモンドダストが舞う。
	ヴィルフリート（茶熊） 魂を裁可する、落研の帝王。 伝統的な技術の中に、笑いの光を見出す。
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～　白猫プロジェクト　～
登場人物	画像	ストーリー	思い出
～　黒猫のウィズ　～
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