アルティミシア・思い出
ストーリーまとめ
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| 寂しがりやな森の乙女 アルティミシア 寂しがりやな森の守り神。 にぎやかで楽しいことが大好き。 | ||
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思い出1
アルティミシア
ふわぁ……ひとがい～っぱい。
賑やかなところだなぁ……
あ！ わかったー。
今日はお祭りなんだー♪
えへへ、お祭りだぁー！
楽しいーなぁー♪
キャトラ
お楽しみのところ悪いけど、
お祭りじゃないわよ。
アルティミシア
ふぇ……違うの？
こんなにひとがいるのに？
キャトラ
このくらいの活気は普通よ。
アルティミシア
そっか……お祭りじゃないんだね。
ちょっと残念……
キャトラ
お祭りなら、もっと賑やかでしょ。
前に寄った街のお祭りは、
すっごく人が多かったし。
アルティミシア
すごく？ すごくってどれくらい？
キャトラ
お花見の時なんかスゴイんだから！
あたたかくなったら見に行くし、
その時は覚悟しなさい！
アルティミシア
あっ、お花見にいくんだー♪
アイリス
お花見、お好きなんですか？
アルティミシア
うん。すきだよー。
お花見、楽しみだなー♪
みんなで、お花みてー。
ごはん食べるでしょー。
それで、お昼寝もするんだー！
キャトラ
あぁ～、それいいわね！
美味しいもの食べて、
ごろごろするのは最高よね！
アルティミシア
ねぇー♪
はやく暖かくならないかなー。
キャトラ
ほんとよね～。
アルティミシア
それじゃ、私いくねー。
ばいばーい。
…………
………
キャトラ
なかなか話のわかる子ね。
見どころがあるわ！
アイリス
ところでキャトラ。
あの子、どこの子なの？
キャトラ
うん？知らないけど？
だって、さっき初めて会った子だし。
アイリス
……そうだったの？
てっきりお友達だと思ったわ……
キャトラ
まあ、でも、なんか仲良く
なれそーな子たったわね。
思い出2
アルティミシア
あー、このあいだの、
にゃんこちゃんだ一。
キャトラ
あら、アンタこの前の……
また会ったわね。
アルティミシア
えへへ、そうだね一。
こんにちは、にゃんこちゃん。
キャトラ
あ、うん。こんにちはーって、
そういえば、まだ自己紹介とか
してなかったっけ。
アルティミシア
ああ、そうだったかもー。
アイリス
それならちゃんと名乗らないとね。
こんにちは、私はアイリスよ。
キャトラ
アタシはキャトラね。
好きな物は力二カマ。
大好きなものは力二カマよ！
アルティミシア
えっと、アルティミシアだよ。
それで私の好きなものはね、
楽しいことかな♪
アイリス
えっと……楽しいこと……ですか？
キャトラ
楽しいことは、みんな好きでしょ。
っていうか、大雑把すぎでしょ！
アルティミシア
あれー？ だめだった？
アイリス
そんなことないですよ。
私はいいと思います。
アルティミシア
そっかー♪よかったー。
楽しいことしてると、
みんなが笑顔になるでしょー。
だからね、
私、楽しいことが好きなんだー♪
キャトラ
まぁ、気持ちはわかるわよ。
アタシだって楽しいのは好きだし。
アルティミシア
じゃあ、キャトラちゃんも
私と同じだねー♪
キャトラ
そ、そうね。うん、そうかも。
アルティミシア
えヘヘ～、一緒は嬉しいなー♪
みんな、仲良くしてねー。
アイリス
ふふ。こちらこそ、
よろしくお願いしますね。
アルティミシアさん。
アルティミシア
うん、よろしくねー！
思い出3
アルティミシア
キャートーラーちゃーん。
あーそーぼー。
キャトラ
はぁ～あ～い～って、
アルティミシアじゃない。
どうしたのよ？
アルティミシア
んー？ だから、あーそーぼー？
キャトラ
本当に遊びに来たみたいね。
アルティミシア
私、さっきからそう言ってるよ？
キャトラ
そうなんだけどね……
まあ、いいわ。遊んであげるわよ。
それで、なにして遊ぶの？
アルティミシア
えっとね、えっと……
なににしようかな……
そうだ、おにごっこにしよー。
キャトラちゃんたちが逃げてね、
私か捕まえるー！
キャトラ
それはアタシに対する挑戦ね！
いいわ。受けて立とうじゃない！
アルティミシア
えヘヘ～。
ぜったい捕まえちゃうよー！
…………
………
アルティミシア
――じゅーう。
十数えたから、いくよー!
キャトラ
いくらでもきなさーい。
まあ、アンタはニブそうだし、
ハンデ――
アルティミシア
よーい、どーん！
キャトラ
っ！？ ちょ、走るのはやっ！？
アイリス
あっ！？
アルティミシア
えい。つーかまーえたー♪
私の勝ちー！
アイリス
……はぁ。あっという間で、
逃げる暇もなかったです。
アルティミシア
えへ～、狩りは得意なんだー♪
弓だって、百発百中なんだよー。
キャトラ
ぐぬぬ……
このアタシをあっさりと……
見た目と雰囲気にだまされたわ……
アルティミシア
じゃあ、ご褒美タイムだよねー！
はい、座って座ってー。
あとは……これー！
アルティミシアは綺麗なクシを渡し
座らせたアイリスの膝に
頭を乗せてきた。
アイリス
あの……これは……？
アルティミシア
ブラッシングだよ一。
そのクシで私の髪といてー。
キャトラ
これがご褒美なの？
アルティミシア
うん。これ、気持ちいいんだよ～。
ふぁ……アイリスちゃん上手～♪
アイリス
そうですか？
ありがとうございます。
アルティミシア
ふわぁ～……眠くなっちゃうねー♪
キャトラ
……ホントに気持ち良さそう……
に、二回戦！二回戦やるわよ！
次はアタシが勝つんだからね！
思い出4
アルティミシア
ふぁ……おひさま、ぽかぽか～……
い～おてんき～♪
こういう日は、のんびりしてー……
キャトラ
アルティミシアじゃない。
こんなとこで、なに――
アルティミシア
ひあああー！？ あわわわ！？
キャトラ
ちょっと、落ち着きなさいよ！
なに慌ててんのよ？
アルティミシア
あ、あわ、あわててないよおー！？
キャトラ
盛大に慌ててんじゃないのよ。
それに頭隠したりして、
なにしてんのよ？
アルティミシア
こ、これ？
これはね、違うんだよー。
お耳じゃなくてね、えっと……
キャトラ
いや、どうみても耳でしょ。
っていうか……
アイリス
あの、しっぽも出てますよ？
アルティミシア
あぁー！
いつのまにでちゃったのー！
キャトラ
アンタ最初から、
耳も尻尾もでっぱなしだったわよ。
アルティミシア
え……最初から？
キャトラ
少なくとも、アタシたちと
最初に会った時には出てたわね。
アルティミシア
……う、うそ……
わ、私、また失敗してた……？
アイリス
……耳や尻尾は隠してたんですか？
アルティミシア
うん……人じゃないってわかると、
お友達じゃなくなっちゃう人も
いっぱいいるから……
キャトラ
ふ～ん……まあ、アタシたちは、
そんなこと気にしないけど。
アルティミシア
ほ、ほんと？
お耳があってもいいの？
アイリス
ええ。本当です。だから、
私たちには隠さなくていいですよ。
アルティミシア
えへへ……そっか。みんなは、
お友達のままでいいんだね。
ありがとー！すごく嬉しいな一♪
キャトラ
よかったわね。
アルティミシア
あ、キャトラちゃんも、猫ちゃんの
姿じゃなくても平気だよー。
私たちお友達だもんねー♪
キャトラ
アタシは隠してないわよ！
最初から、この姿なの！
思い出5
キャトラ
……アルティミシア？
アルティミシア
……あ、キャトラちゃん。
それに、みんなも……
なにー？
キャトラ
なにーって……言いたいのは、
こっちなんだけど？
アイリス
アルティミシアさん、
最近元気がありませんから……
キャトラ
なんかあったわけ？
アタシたちでよければ、
話くらい聞いてあげるわよ。
アルティミシア
……えへへ、ありがとー。
でもね、なんにもないよ……
ただ、ちょっとだけ……
キャトラ
ちょっとだけ、なによ？
アルティミシア
……うん。ちょっとだけね、
森が恋しくなっちゃったんだー……
アイリス
……森……ですか？
アルティミシア
うん……私の森。
……私のお家があるんだよー。
キャトラ
アンタが住んでた場所ってことね。
アルティミシア
私ね、ここに来て、
たくさんのお友達ができたんだー。
アルティミシア
いっぱい楽しいことして、
いっぱい嬉しくなってー。
アルティミシア
たくさん遊んで、
たくさん笑ったよー。
キャトラ
たしかにアンタ、
いつもニコニコ笑ってたわね。
アルティミシア
だけどね……楽しいけどね……
みんなが『お家』に帰るとね……
胸の中がきゅってなるんだ……
だって私のお家……
ここにはないんだもん……
キャトラ
これ……ホームシックってやつね。
アルティミシア
そうみたい。楽しく遊んだ後、
ひとりになるから、
寂しくなっちゃったのね。
キャトラ
結構な寂しがり屋なのかもね……
つてアンタ、そんなので
よくココに来たわね。
アルティミシア
だって……ひとりでいたら女の子が
お菓子をくれて……楽しいところに
案内してくれるっていうから……
キャトラ
アンタ、そんなので
ひょこひょこついて来たの！？
どう考えても、怪しいでしょ！
アルティミシア
で、でも、お友達もできたし……
楽しいのも本当だったよ……？
キャトラ
それはそうだけど……
でも寂しくなっちゃったんでしょ？
アルティミシア
……うん。だからね私……
お家に帰ろうかなって……
考えてたんだー……
思い出6
アルティミシア
……わぁ……きれーな光……
なんだか胸の中が
ぽかぽかしてくるみたい……
キャトラ
これは主人公の
ルーンの光よ。
どう？ 少しは元気でた？
アルティミシア
……うん。まるでお家のある森で、
ひなたぼっこしてる時みたいに、
幸せな気持ちになれたよー。
アイリス
やっぱり、アルティミシアさんは
笑顔の方がいいわね。
キャトラ
ね、アルティミシア。
アンタが帰りたいなら、
アタシたちは止めないわ。
でも、どうせなら、
楽しいこと全部やってからに
したらいいんじゃない？
アルティミシア
……楽しいこと全部？
キャトラ
そうよ。だってアンタ、
まだアタシたちとお祭りだって
ー緒に行ってないでしょ。
アルティミシア
……あ、お祭り！
うん、まだ行ってない一！
キャトラ
それにココじゃ、
他にも楽しいことや面白いこと、
いっぱいあるのよ。
アイリス
たくさんの人が集まるから、
毎日がお祭り騒ぎですから。
アルティミシア
ふわぁ……毎日お祭り……
いいなあー……
キャトラ
でしょ。経験しないで帰ったら、
もったいないわよ。
アルティミシア
あ……また私もー緒でいいの？
キャトラ
当たり前でしょ。
大勢の方が楽しいじゃない。ね♪
アルティミシア
うん！ えへへ～、嬉しいなー。
楽しみだねー！
アイリス
ええ。そうですね♪
アルティミシア
私、森に帰るの、
もうちょっとだけ、
おあずけにするね！
それでね、みんなで楽しいこと、
たくさんしよーねー♪
聖樹の守り神
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