【白猫】ノブナガ・思い出
天下の大うつけ ノブナガ・D・オダ cv.小山力也 <敗北のルーン>を手にした備兵隊長。 敗北を気合で捻じ曲げる。 | ||
2016/02/24 |
思い出1
<謎の男が、不気味な輝きのルーンを握り締めている。>
ははは!……やってくれたのう!クソ忌々しい<闇>どもがぁ!
残念じゃったのう!!あれしきの敗北など、毛ほどもこたえんわぁ!!ふあーっははははっ!!
<敗北のルーン>よぉ!!ワシを負かしたければぁ!!もっともっときばらんかい!!
おーぅ!?何をみとるんじゃボンっ!!
うっ……何なのこのプレッシャーはぁ!!
主人公!!気をつけて!!
だ、だめっ……コイツには勝てないわぁ!!もうおしまいよぉ!!
おや?びっくりさせちゃったかな?
え、えええっ!?
おじさんはノブナカっていうんだ。すまないねえ。いきなり押しかけちゃって。
こ……怖い人じゃないの?
もちろんだよ。ところで君たち、<闇>について詳しいって聞いたけど、本当かな?
はい……少しだけ……
じつはおじさん、<闇>に困まっていてね。
君たちの力を借りたいと思って、この島に来たんだよ。
そ、そうだったのね……!ごめんね、そういう人だと思わなかったから……
こちらこそごめんね、猫ちゃん。おじさんは怖い人だって思われがちなんだ。
<その時、ノブナガの肩のドクロが不気味に光った。>
な、なにそれ!!
ああ、このドクロには通信機が入っているんだよ。
なんでそんなとこに……
もしもし~。おう、サルか。ワシになぁ~んの用じゃぁ!!
ほぉーう。さよかさよか…………で!!サルゥ!!おんしは今まで、何をしてくさったんじゃあ!こぉのボケザルがああああ!!
何よこの豹変ぶりっ!!
ワァ~シが戻る前に!合戦のしつらえをぅ!整えておかんかぁい!
イヤー!!自分が怒られてるんじゃないのに怖いー!!
ごめんね猫ちゃん。話の続きは、後でね?
思い出2
へえ、おじさんも<闇>と戦っているのね……
あらゆるものを取り込み、憎しみと欲望の虜にする何か。
<闇>はおじさんにとって、商売敵なんたよ。
どういうことですか?
おじさんはなんていうか、平和をつくる仕事をしているんだ。
まあ素敵。俗にいう何て仕事?
傭兵だね。おじさんは傭兵団の団長さんなんだよ?
それって戦争をする人たちでしょ。どこが平和なのよ。
それは違うよ猫ちゃん。確かにおじさんたち傭兵がいるから、戦争が酷くなるって意見もある。
その通りなんじゃないの?
おじさんたちは戦争のプロだ。だから、何をしたらいいか、何をしなくていいかを知っている。
何をしなくていいか……
戦争はただの殺し合いじゃない。ルールのある殺し合いなんだ。素人さんはそれがわかってない。
ルール、ね……
おじさんたちが介入すれぱ、戦争はより早く終わる。苦しむ人が滅る。
じゃあ、闇が商売敵っていうのは、どういうことなんです?
闇相手の戦は、儲からんのじゃあ!
エッ!?
傭兵団っちゅうのはのう!敵からゼニをさらってナンボじゃ!
そこをあのクズども、兵糧もゼニもなく戦を始めよる!ワシはとこからゼニをさらえばええのじゃあ!
ノブナガ、怖い!怖いわ!
ご、ごめんね猫ちゃん……おじさんエキサイトしちゃったよ。
おじさんはやっぱり怖い人よ!
怖くなぁーい!!
ひーん!!
思い出3
やあってくれたのう!やあってくれたのう!のう!!
どうしたんですか、ノブナガさん。
戦に負けたんじゃ……そのあとドッグレースでも負けた……カジノでも負けた……
このおじさん……運か悪いの?
<敗北のルーン>よう!!さんざん負かしてくれたのう!じゃか今度もワシの勝ちじゃぁ!!
のぉうボン!!気持ちで勝っとればええのじゃ!
怖いっていってるでしょ!!
ご、ごめんね猫ちゃん……
ノブナガさん、そのルーンは……
ああ。これは<敗北のルーン>っていうてね?その名の通り、あらゆる物を敗北させるんだよ。
ふーん……?って、ええええっ!?なにそれ!?
どうしてそんなルーンを!?
あきらめないためさ。このルーンのおかげで、おじさんの島の人はみんな負け犬になっていた。
あきらめない、ため……
どうせ自分はダメだ。敗北のルーンのおかげでダメだ。勝てなくてもしょうがない。
まっくらくらな話ね。
おじさんもそうだった。生まれたときから負け犬だって、ずっと思っていた。
でもね……
おかしいじゃろうがああ!!生まれた時から負け犬じゃと!!そんなこと誰が決めたんじゃあ!!
でも、かならす負けるんじゃ、しょうかないんじゃ。
そうだね。このルーンは持つ者の心を折り、運命そのものを敗北へいざなう。
じゃかのう!!それかなんじゃああ!!
気合があれば、どんな<敗北>も乗り越えられる。おじさんはそう思うんだ。
そんなの捨てちゃいなさいよ!
そのほうかいいかもしれないね。でもきっと、敗北だってこの世に必要なものなんだ。
そうかもだけどさ……アンタは、無事なわけ?
無事だよ。それどころかルーンの力を捻じ曲げて、自分の力にしてるくらいさ。
ルーンの力を?そんなことかできるんですか?
出来なかったら、とっくにおじさんは<負けて>いるさ。
ルーンも酷いけと、アンタもたいがいね……
おじさんは、負けることは別に恥ずかしくないって思うんだよ。
負けるにきまってる……負けてもしょうかないと……そう思うのが……!
一番の恥じゃあ!!
思い出4
<とある鳥の震辺で、ノブナガと主人公は釣りをしていた。>
ボン、またアタリか。
イキのいいアジじゃのう。じゃが……
見とれぇ!!ワァシがもっとデカイのを釣ってやるわい!
しっかし……道具も餌も同じでどうしてこうなるんじゃ!
わーっとるわい!!この<敗北のルーン>のせいじゃあ!
じゃがのう!敗北なんぞなあ、食い破ってナンボじゃあ!
<ノブナガの釣り糸が引いている。>
見いたかぁボン!そりゃああ!!
!?
<とんでもなく巨大なサメが吊り上げられた!>
ぬおおう!?
<サメはノブナガを飲み込んで海中に沈んだ。>
!<どうしよう!>
うおおおお!!
<サメを担ぎながら、ノブナガが海中から復活した!>
ぬあーっはっはっはっ!!これしきでくたばりゃせんわー!
見ろやボン!大物じゃあああ!!
<その時頭上から巨大なガルーダが!>
ぬおっ!?
<ガルーダはサメとノブナガを巨大な爪でつかみとり、飛び去った!>
おーどれりゃああああ!!
思い出5
ワシは……ワシは敗れたのか……
ハッ……なるほとここが世に聞く冥府魔道かのぅ。まあっこと負け犬には、ふさわしい場所じゃのう!
わかっておったともよ。どんなに粋がっても、最後はこうなるんじゃ。
ノブナガ!!しっかりしなさい!!ノブナガ――!!
化天のうちを……比ぶれば……おおおぅボン!アイリスちゃんに猫ちゃん!
急に帰ってきたと思ったら、ばったり倒れちゃって……
そうだったのか。心配かけたねぇ。
どうしたのよ、ノブナガ。
おじさん、裏切られちゃった。
何か、あったんですか?
おじさんの義理の弟が、闇にとりつかれちゃってね。
義理の弟さん……?
おじさんの妹の旦那さんだよ。こんなことになるなんてねぇ。
で、アンタどうしたのよ。
やっつけたよ。……それしかなかったんだ。
みんなに……お願いがあるんだ。
何ですか……?
おじさんは、義理の弟を倒して、妹を助け出した。でも……
おじさんの妹も、<闇>に……取りつかれてたんだ。グッ……!
ゴハァ!!
<ノブナガは血を吐いた!>
どうしたのよノブナガ!
<敗北のルーン>を使った反動さ。力を使いすぎたらしいね。
なんでそんな無茶を!
おじさんの妹は……ずっと、負け犬の妹なんて呼ばれてたのさ。でもあいつは……
負け犬と笑われたおじさんの……たった一人の味方だった……
許せなかったのさ。ようやくあいつは、幸せになれたはずなのに……
ノブナガ……!
どうかあいつを……妹を、助けてやってくれないかな。
わかりました。絶対助けます。だから、ノブナガさんは休んで!
ワァシの命なぞ、どうでもええのじゃあ!!
よくないわよ!何考えてんのよこのバカ!
ククク……うつけといわれるのも、ひさしぶりじゃのう!!
わぁしはうつけでもバカでも負け犬でもええ!!じゃがあいつは!
幸せでなければならんのじゃあ!!
思い出6
ヌゥオオオオウ!?おおおいボンっ!!なんじゃあこの光はぁー!!
何ちゅう光じゃあ……こいつがルーンの光かのぅ!
<ノブナガの手にした敗北のルーンも、不気味に輝きだす!>
おおぅ!?<敗北のルーン>!おんしも本気かあ!!
<激しい光が弾け、ノブナガの体を包み込む!>
ぐおおおらああぁー!!
の、ノブナガ……?
人間五十年……化天のうちを比ぶれば……
夢幻の、ごとくなりけり……!!
ノブナガさん、大丈夫なんですか!
ああ、大丈夫だよアイリスちゃん。心配かけちゃったねえ。
今のって……
<敗北のルーン>がおじさんを負かそうとしたんだよ。
おんしのせいではない。気ぃにするなぁ。ボンよ。
こんなことになるとは……
今さらルーンに負かされなくても、おじさんの人生は負け続けさ。
でもアンタ、勝ちたいんでしょ?
負けたくないんだ。それだけだよ。
ノブナガさん、妹さんを助けにいきましょう!
ありがとう、アイリスちゃん。そして……
世話になったのぅ!ボンよぅ!!
<ノブナガは主人公の肩を叩いた!>
このノブナガの生涯は、百戦百敗泥まみれ……だがそれがなんじゃあ!!
泥の中にも、咲く花はあるのじゃ!こぉれこそワァシの!天下布武よ!
織田信長 白猫ver
第六天魔王 ノブナガ・D・オダ