【白テニ】パジャマ学園 Story
ストーリーまとめ
目次
こ、怖いことしない?
燃えてみるかい?
琵琶はお好きですか?
幽霊なんて信じないからー!
楽しくなってきちゃったよ
主な登場人物
シュシュ・チューチュエ レディースの頼れるアネゴ。 テニス合宿でも、みんなの姉貴分を務める。 | |
チハヤ・クサナギ <軍神の島>の総大将。 軍神クリカラをその身に宿し、テニスに挑む。 | |
ルミエ・アワワ テニスの怪談を集める、おばけの少女。 <おばけ>は種族の名前であり、体も透けなきゃ足もある。 |
story1 春のテニス大合宿
1うんうん、みんないい感じになってきたんじゃないかい? なあチハヤ。
2ええ、シュシュさん。皆、合宿の成果がでてきました。
3この調子なら、大会もいいとこまでいけますかねー♪
1ああ! アタイら3人がチームを組んだんだ。怖いもんなしさね!
3え……こ、怖いもの、ですか……?
2どうかしましたか、ルミエさん。
3た、大会には、怖いものが……幽霊が出るんですかーっ!?
1い、いきなりなんだい?
3ひええええっ!? 大会怖いーっ!!!
1ちょいと、落ち着きなってルミエ。
2そう怯える事はないかと。私たちが出るのはテニスの大会です。
そうそう変な輩など出ませんよ。
1そうさね。たとえ何か出たところでアタイらの敵じゃないさ。
3ひええええ~……何かって何かって~っ!?
1ああ悪かったね、そんなに怯えないでおくれよ。
アタイがついてるんだ、心配いらないよ。
2ご安心くださいルミエさん。幽霊になど指一本触れさせませんから。
3や、やっぱり出るんですね!? 出るんですねーっ!!
2いえ、そういうわけでは。そもそも幽霊というのは……
3ひぇええーーーっ!!! 幽霊の話なんか聞きたくなーい!
1しっかりしな。アタイらがやるのはあくまでもテニス。
幽霊なんかに関わってる暇はないさね。そうだろう、コーチ?
1コーチぃ……そ、そうですよね……チームなんですもん。
みなさんのためにも、怯えていないで、しっかりしないとですよね!?
1さて。とは言えもう遅いし、今日はそろそろ上がろうかね。
お腹空いたろう? アタイが腕によりをかけて料理するよ♪
story2 パジャマのお嫁さん修行
お、フロ上がりかい? ああ、まだ髪が濡れてるじゃないか。
しょうがないねえ。ちゃんと乾かさないと風邪引くよ、コーチ。
ほら、タオル貸しな。アタイが拭いてやるよ。
なに恥ずかしがってんだい、アタイとアンタの仲だろう。
ま、こんなもんさね。ふふっ。まったく、ズボラなコーチだねえ。
……さ、もうすぐ夕飯の支度ができるよ。もうちょっと待っといておくれ。
ん? なんだい、手伝ってくれるのかい?
そうさねぇ……じゃあ、味見でもしてもらおうかね。
どうだい? 美味しいかい?
そりゃよかった。口に合ったみたいで安心したよ。
え? アタイの花嫁修業がカンペキだって?
あははっ。ありがと、コーチ。
何と言っても、アタイの夢はお嫁さんになる事だからねえ♪
えー、『サイコーにいいお嫁さんになれる』って……
いやだねえ、照れるじゃないかっ♪
story3 寝間着(ぱじゃま)の琵琶奏者
ぽろろ~ん……ぽろろ~ん……
ふぅ……いい月夜ですねえ……
こ、こここ、コーチっ、まさか今の……聞いていたのですか?
お、お恥ずかしい……不覚でした……
誰もいないと油断して、気を抜きすぎましたね。
は、はい。少々寝付けず……気を静めようと琵琶を爪弾いておりました。
クリカラ様が琵琶の音色をご希望でしたので……
ミュー♪
それにしても……これが試合を前にした武者震いというものなのでしょうか?
ご心配には及びませぬ。大会は優勝してみせますよ。
そのために今まで皆で練習を積み重ねてきたのですから!
え……わ、私なら大丈夫、と……? そう思ってくださるのですか?
ありがとうございます! 光栄の極みです!
コーチにそう言っていただけると大船に乗った気になれますね。
……って、あ、あれ?そういえば私……今……ぱ、ぱぱぱ寝間着(パジャマ)ーー!!
いやー!!! こんな破廉恥な姿を晒すなんてもうお嫁に行けなーい!!!
story4 パジャマ少女、幽霊と遭遇?
ひぇええ~……やっぱり聞こえる……
ぽろろーん、ぽろろーんって……これはきっと幽霊が泣いてるんだ……
ひぇえええっ!!! で、でたぁー!!!
な、なんだぁ……コーチぃ……おどかさないでー……いつからいたんです?
もう……てっきり幽霊が出たのかと……ええっ、ノックしてました?
全然気づかなかったです……何かご用でしたか?
これって明日の練習メニュー……あ、ありがとうございます。
え……? い、今なにか……
見ました!? 今、ふよふよ~ってあっちに何かが飛んで……
ひぇええええっ!? なんかいるー!!
ひ、人魂!? 鬼火!? もしかしなくてもやっぱり幽霊~~~!!!
ミュー?
な、泣いてる、哀しそうに泣いてるーっ!
きっと、この合宿所で、テニスに負けて成仏できない怨霊なんだあっ……!
ひぇええええ~っ!!! も、もう……ダメ……
story5 世界が割れる音
1どうしたんだいっ!?
2ご無事ですかっ!?
3うう~ん……幽霊がぁ……
2幽霊……? クリカラ様、何かされましたか?
ミュミュミュー!
1おおかた、この子を幽霊と見間違いでもしたんだろう。しっかりしな。
3クリカラさん? ふぁああ……良かったー幽霊じゃなかったぁ……
1それにしても、どうやらみんなまだ寝ていなかったようだねえ。
どうだい、眠らないのならみんなでテニスをしないかい?
2それも良いかもしれませんね。大会も近いことですし。
3うん。どうせならいい線までいきたいもんね♪
1そうと決まれば、早速はじめよう。いいね、コーチ?
2よろしくご指導のほど、お願い申し上げます!
1はあっ!
2やああっ!
3いきますっ!
てやーっ!
あ、あれ……? やばっ……
最終話 悪魔っ娘(こ)の失くし物
ちょちょちょちょっとー! いったい何事よーっ!?
みなさん、しっかりしてください!
大丈夫ですか?
何があったのよ?
1うーん。なんだか、変な夢を見ていたような気はするんだけどねえ。
2わ、私もです。夢の中で……何やら大会に出る準備をしていたような。
あら。それは夢じゃないでしょ。
3そ、そうだよね。みんなでチーム組んで、大会に出ることにして……
1ああ。それで合宿でもしようかねって話に……
2そうでした! ようやくおそろいのユニフォームもできたことだし、って。
それがどうして、みんなで仲良く寝てるのよ?
2なんででしょう……?
3ま、まさか幽霊のしわざ……
zフハハハハ! 久しぶりだな!
あら、セラータじゃない!
こんにちは。どうかしたの?
zうむ。実はな、とあるツボを探しているんだ。
1ツボ? そいつには漬物でも入ってるのかい?
z惜しいが違うな! 我家秘伝の<魔界のタレ・改>が入っているのだ!
2ま、魔界のタレ……改、ですか? それは一体……どういうものなのでしょう?
zわからん! だが何かが起こる。実はまだ使ったことがない!
3え、タレって……普通の食べ物じゃないの?
zああ。お父様がこっそり隠していたのでな。家出ついでにくすねてきたのだ。
それが、いつのまにやらなくなっていてな! さすが魔界のシロモノだ。
そ、そんなキケンそうなもの、持ってくるんじゃないわよー。
zもし見かけたら、しっかりフタをして早めに連絡してくれ! 頼んだぞ♪
3(は、羽がある……? まさか、あの子幽霊……)
1さあて。なんだかよくわからないけど、とりあえず大会が近いのは本当だしね。
練習再開と行こうじゃないか!
2そうですね! 鍛錬は裏切りませんから!
ミュ~♪
1ルミエも、いいね?
3は、はい~……がんばりますー。
2コーチ、よろしくご指導のほど、お願い致します!
その他
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