【黒ウィズ】ソラナ・カルナ
ソラナ・カルナ CV: |
2014/04/30 |
目次
ウィズセレクション 2014/04/30
バレンタイン 2015/01/31
星詠みのおしごと 2015/07/31
バックストーリー
ウィズセレクション
光を司る神々によって治められし、さる異界。
星詠みの聖女として世界の行く末を見守るソラナはある日、微かな星の変化に気付く。
それは夜空で微かに煌めく小さな輝き、遥か彼方より降り注ぐ吉兆。
新たな世継ぎの誕生か、祈りに応えし神の息吹か――それとも。
多くの星詠みたちの中で唯一、ソラナだけがそれを見つけ、思わず感嘆の声を漏らしてしまう。
親友のヒカリや皆に予兆を伝えると、星詠みたちの宮殿はにわかに慌ただしい空気に包まれる。
「星の教えは運命の導き……行こう、みんなに伝えなきゃ!」
story1
その日、聖界に住まうソラナのもとに、地上の世界から多くの祈りが捧げられた。
星に願いをかけるのは、太古の時代から行われてきた、人間の根源的な習慣だ。
そして、それらの願いは、“星詠みの聖女”である彼女のもとに届けられる。
此度の祈りの内容は、皆が等しく「恋愛成就」だった。
「この季節がやってきたのね。人々の恋が満ちる、この季節が……」
誰もが「恋」に思いを馳せ、想い人への告白に、ほのかな期待を抱く。
ソラナは、この恋に満ちた季節が大好きだった。
できることなら、星に祈りを捧げた者たちの願いを叶えてあげたかったが、そこまでの力を持ち合わせていない彼女に、それは難しいことだった。
それでもソラナは、彼らのために何かしてあげたいと思い、“星の観測者”である親友のヒカリに相談した。
「ねえ、ヒカリ、私にできることって何かな?」
「うーん、そうね……“星の力”を使って、みんなを応援することができれば……」
なかなか妙案が浮かばない中、ふと、ソラナは人々のとある風習を思い出す。
この季節には、意中の人にチョコレートを渡して想いを伝えるという催しがある。
皆が思い思いに愛を込めてチョコレートを作るのだ。
「想いを込めたチョコレート……これだわ!」
ソラナは、そのチョコレートに、星の祝福を与えようと思い立った。
ソラナは、星を司る力を使って、
星々の光を、さながら光のシャワーのように地上へと降らした。
その中から出でた一条の光は、想い人に贈るチョコレートへと降り注ぎ、星の祝福を与えた。
星の祝福――それは、ソラナの祈りである。
――想いが伝わりますように。
――恋が実りますように。
恋する人々を応援するために、彼女は精一杯の想いを込めて祈り、その祈りを星の光に託した。
ソラナの想いが宿った聖なるチョコレートは、恋する人々の心に希望を与えた。
星の祝福に歓喜した人々は、聖なるチョコレートを手に、想い人のもとへと向かった。
「みんな、がんばってね……!」
聖なるチョコレートは、恋する人々を応援し、告白に踏み切れずにいた者たちにも、想いを伝える勇気を与えた。
そして彼らは、星の瞬く夜空を見上げ、再び星に祈りを捧げた。
“ありがとう”、と――。
人々の祈りを聞いたソラナは、慈愛の笑みを浮かべ、星が導く世界と人の営みを見守るのだった。