カレン・テニスの思い出
思い出1
はっ、やっ!
あら? あそこにいるのって……
ふう……ん?
カレンじゃない! ヤッホー!
やあ、君たちか。奇遇だな。
キレのある動きだわ。もしかして経験者?
小さい頃に少しだけな。
なんでまた始めたの?
我が騎士団で流行っていてな。つきあいという奴だ。
カレンさんの所属する、剣誓騎士団ですね。
ディーンが総長なのよね。
あいつも随分テニスに入れ込んでいたな。
きっと……みんなが褒めてくれるからだわね……
おそらく君の推測どおりだ。
よかったら、これから私たちと一緒にやりませんか?
アタシたちもちょうとこれからテニスやるところなのよ。
手合わせならば、いつでもお相手しよう。
しかし、私を気にして練習のぺースを乱す必要はない。
お固いわね相変わらず。
やる気なのか――
ならばいっておく。私は甘くないぞ。
思い出2 (LV20)
キレイなフォームだわ。誰に教わったの?
セリア様だ。
ディーンさんの、お母さんの……
大切な思い出なのね。
……優しさを、教えてくれた方だ。
アンタ、お姫様なのに……その人しか優しくしてくれなかったのよね。
ガランド王家の血は受け継いではいるが――
私は姫ではない。この身は常に騎士としてある。憐れと思ってくれるな。
剣爵騎士団の剛長さんですものね。
ああ。国と民を守るのが私の使命だ。
***
久々にやってみたが……
体は覚えていてくれたようだ!
お絵描きはへたっぴなのに! テニスはセンスあるわ!
ぐっ……ぬ……
私はカレンさんの絵も個性的でいいと思いますよ。
***
カレンさん、少し休憩にしませんか?
今、お茶いれますね。おやつもありますよ♪
いいわね~!
おやつか……。そこまで甘えてしまっていいのだろうか?
テニスは体力を使うから、栄養補給も大事よ!
それもそうだな。だが、甘えは甘え……どうしたものか。
思い出3 (LV40)
はっ!
ナイスショットです、カレンさん!
二人とも~そろそろ休憩にしたら?
私はもう少しやってからにしよう。
***
お疲れ様~。
テニスは体力づくりにもいいな。
騎士の訓練にも使えるかもしれない。
相変わらずマジメねえ。もう少し楽しんでやればいいのに。
あ! そうだ!
ねえねえ! よかったらここらで大会に出てみない?
大会か……
カレンの腕なら、いいトコロまでいけると思うわ。
私のテニスは、まだ未熟だ。試合には早い。
それでも! 挑戦することに意義があるってもんよ!
なるほど……下手な己をさらすのを恐れては、上達の道も閉ざされる。
カレンさんなら、きっと大丈夫ですよ!
ならば挑むとしよう。未熟に甘えてはいられないからな。
その意気だわ! さっそく練習しましょ!
まずは走り込みからだな。
思い出4 (LV60)
はあっ!
ここだ!
せいっ!
***
まだ甘いな……もう一歩踏み込まなければ。
カレンさん、すごい気合ね……!
見ているこっちも力が入るわ!
よし、この感覚だな……
主人公! 次、相手を頼めないだろうか?
***
すまないな……私の練習に付き合わせてしまって。
いえ、私たちもいい練習になりました。
大会が楽しみね!
当日は私たちも精一杯、応援しますね。
ああ。君たちの期待にも応えねばな。
思い出5 (LV80)
私が、選手としてこの場に立とうとはな――
選手も観客も、ずいぶんと熱をあげているようだ。
この中で、私は戦うのだな……
大丈夫? 緊張してない?
心配はいらない。私はいつもどおりだ。
君たちと積んだ鍛錬の、結果を出すとしよう。
カレンさん、がんばってください!
ベストを尽くして、テニスを楽しむのよ!
む……
まもなく試合が始まります。
選手の皆さんは……
さぁ、アタシたちは観客席で応接よ!
(楽しむか……)
どうしたのかしら、カレンさん……
(それは――どうやるんだ?
……セリア様に、教わったはずだったが……)
来い!!
思い出6 (覚醒進化) (LV100)
くっ!
がんばって! カレンさん!
……なるほど、手強いな。
だが……!
――!!
よし!
!! 今、私は……
***
やったあ! カレンの優勝よー!
おめでとうごさいます!カレンさん!
やったわね!
はじめての大会はどうだった?
私は――笑っていたか?
カレンさん、とっても……楽しそうでした……
そうだったか――
少しは思い出せたようだ。
ともかく、いいプレーだったわ!
私もそう思います。とてもいい試合でしたよ。
……いや、楽しみすぎた。
それって駄目かしら。
相手への甘えだ。試合ともなれば――
真剣に立ち会うのが筋。
真剣に試合するってのも、楽しいもんよ!
――それも道理か。
(ディーンがテニスを進めた理由が分かった気がするな)
……良ければこれからも、一緒にテニスをさせてもらえるだろうか?
もちろん!
ありがとう、よろしく頼む。
高貴なるショット
その他
相関図