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【白猫】帝国戦旗 Story

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作成者: にゃん
最終更新者: にゃん

帝国に迫るかつてない脅威。

立ち向かうは、影に挑みし者たち――


2017/10/13 ~ 11/06





目次


Story1 烙印の渦

Story2 歌劇『ツァラ』

Story3 <我儘>を宿す者




登場人物


New
アイシャ
ジュダ・バル・アーウェルサ cv.子安武人
帝国第十三軍団に所属する大佐。
皇帝に仇なす者を納棺する執行人。




story1 烙印の渦



ほうほう。これは面白い……

ルーンによって稼動し、自己進化によって機能をさらに拡張させる解析機関かね。

ソウルの消費量が問題?いや、問題はそこじゃない。

問題は君だよ。私の愛しい怪物……


???

そうだ。あいつは私を怪物と呼んだ。





帝国戦旗 ~The Undertaker~





騎士たちと共に黒煙の島の陰謀を阻止した謎の女性、アイシャ――

彼女は今、黒煙の島から遠く離れた島にいた。>

<島は、人を魔物に変えてしまう<烙印のルーン>の被害に晒されていた。>


zギギッ……ギャッ……!グァ……ニ……ゲロ……

まだ意識があるのか。

zカラダ、ガ……ベツノ、ナニカニ、カワッテ……

ナニカニ……ギギッ……!

君はもう、人には戻れない。言い残すことはないか。

zアリゲーターイン、ヤノック……




戦闘

”アイシャさん!アイシャさん!どこにいるんですか!”

やあ、ニナ。ちょっと立て込んでいてね。周囲の状況が分かるか。

”は、はい~。ええっと……敵意を持った人に囲まれています!”

それは知っている。


アイシャさん!爆発する魔物です!気をつけてください!

ああ、警戒するさ。しかしこの数……まさかな……

どうしたんですか?わ、私何か見落として……?

いや、大丈夫だ。



やれやれ。片付いたか。

wお姉さん、危ない!

もう終わっている。

wすごいや、お姉さん……

早く逃げたまえ。

wお姉さん、パパを見なかった?アリゲーターインの店主で、ヤノックっていうの。

そうか……

<アイシャは、少年の頭を撫でた。>




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story2 歌劇『ツァラ』



――帝国の首都、帝都――――名高き劇場<オペラ座>――

そこでは、建国記念日の記念式典で上演されるオペラの公開練習が行われていた。


w見たか、見たかあの男を。

気高い雄姿!

凛々しい横顔!

彼こそまさに勇者!

双頭の竜ツァラ!

zちがうちがう~!建国記念日の特別な舞台なんだぞ!もっと声張ってけ!

wハァイ!!


???

気合い入ってるねぇ~。

w見学の人?

ハビエルだ。まあ役者のようなものだね。舞台の上の役者だ。

wわかったようなことを……

それにしても不思議なもんだ。簒奪者ツァラといえば、帝国史上最大の悪役の一人じゃないか。

どうしてそんな奴を題材にして、芝居にする?

wツァラは人気のある悪役だ。それに、曲がいい。

 zどういうことだ、これは……人々が俺を称えている。血にまみれたこの俺を!

あれがツァラ?まるで蛮族だね。史実だと彼は神官だろ?

wセンセイが蛮族にしろっていうのさ。

話のスジもかわっちゃってるの?

wそれは変わらないさ。戦で武勲を上げたツァラが、野望に目覚めていく。

それからは彼の出世街道。上り詰めたツァラは、とうとう皇帝の座を奪い取る。

wある意味サクセスストーリーさ。第一幕まではね。

時代によって、ツァラという男の人物像は変わる……

wそういうもんだろう。

しかし、ただ一つ……確かなことがある。

wそりゃ、何だい?

ツァラは……とてもとても、<我儘>だった。




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story3 <我儘>を宿す者


<帝国の棺と称される魔人、ジュダ。彼は死を司る神獣である。

ジュダには<世界の我儘>と称される強大な存在の因子が植えつけられている。

世界の理を破壊しようとする<我儘>の衝動に苦しむジュダは、火山で己を鎮めようとしていた。>


ガゥウウ……

ガアアアアア!!

z――儂の欠片よ――――何を抗う――

――儂の因子を宿しながら――――どうして己の本性に抗う――

……黙れ、おいぼれ……!

z――欲するままに生きるのは、楽しいぞ――

――門を開け――――欠片よ!――

戯言を……話るな……!



……グルルルゥ……!

そうだ、邪魔なものは全て……無に還せばいい……!


z――力を持て余しておるな、欠片よ――

……グルルルゥ……

z――滑稽よな――

――実に無様――――醜悪の極みよ――

おいぼれが……!

z――全てを無に還せ――

――全てを――!――門を開け!――

黙れ!





はぁ……はぁ……<世界の我儘>め……!

<ジュダは、力尽き倒れる……>

この俺を、もてあそぶか……

……ん?

<足元に、小さな骨が転がっている。>


骨か――ふん……俺は棺だ……それで充分だ……

<ジュダは、瞳を閉じた――>





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