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【白猫】メインストーリー 第13章 Story4

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作成者: にゃん
最終更新者: にゃん

Story12

Story13

最終話


主な登場人物






story12 アニ


「なんだよ……!?もっと仕事しろよ、<幻想のルーン>!

ここでアイリスに罰を与えるんだよ!

このタイミングで解けたら台無しじゃないか!」


「マ、いつかはバレるモンですからね♪嘘、って……♪

ギャハハハハハ♪」

「その声は……!」


「おひさしブリでェ~ス♪進捗、いかかデスかぁ~?

活かせてマスかァ?渡しテあげたァ、<幻想のルーン>のセツメー書ぉ?」


「闇の道化。あなたにも責任がある。」

「オヤ、なんの?」

「計画の失敗だ!」

「計画……どれデシタッケ?ワタクシ、いろォ~ンな企画を、各所で並行しているモノで……

「シラを切るなっ!<大いなるルーン>をエサに光の王をおびきよせ!

ルーンナイトたちに襲わせ、亡き者にする計画だ!」

「マァマァ、覚えてましたヨォ?……そうウルサクしないで。」

「あなたはいったはずだ。僕か生きていたことを知れば、罪の意識から、光の王は戦意を失うはずどと。」

「えェ、はずだト。」

「こうも言った!罰を迫れば、戦うまでもなく、自ら命を差し出すかもしれないと!」

「えェ、カモしれないト。」

「話が違うじゃないかっ!」

「いいえ違いまセン。それに、こうも言いマシタよ?

光の王が精神的に成長していたバーイ。計画通りいかないカモしれない。

相手の変化をソーテーし、複数プランを用意しとケバ?ト。」

「責任逃れを!」

「違う。オマエのミスだって。

ホント、初歩的なトコを見落としガチなんだから。」

「……!? ……どこが初歩的だっ!?」

「ソ~悲観することもナイですヨォ?ドーセこれから連中、攻め込んでこるでしょーカラ。

そのトキ一網打尽にすレバ?

それに、自分の手デやんなキャ。シボー報告を聞いたとこデ、癒やサレやしナイでショ?

アナタのココロのキズ?」

「……っ!わかったような言葉で年長ぶるなっ……!」

「…………」

「……いいさ!こうなったら、手段は選ばない……!」

「ホォ、どんナ方法が?」

「白の民をなめるな。あんたの想像を遥かに超える魔術を行使できる。

――化転統合術法―

<幻想>の魔人と化してでも!絶望と後悔の海へ沈めてやる!」

「それは、それハ♪

――デハ、せいぜい――……の、前に。

ご愛顧に感謝しましテ♪一匹、サービスしとキましたんデ♪

良きヨ~ニお使いくださァイ♪

――デハ――

――ギャハハハハ!」


「……理想もない<闇>め……!

僕の望みは、それで終わりじゃないんだ……!

いつか、白の王国を……!……そして……!

……姉ちゃんを……!」


<○■☆÷十÷★>

――その力の全てを我が身に与えよ――


――<幻想のルーン>――!



12-2 決意



……強いわ、アタシたち……!

強いわ!強いわー!!!向かうところ敵なしよ!!

でも調子に乗っちゃダメ!みんなだまされてるだけだもの!くれぐれもみねうちで!

ええ。力が入り過ぎたら、私がすぐに癒やすから。


……やるせないわね。

……私たちの責任も重いわ。

……ウン。でも、反省会はまだ待って。

元凶をとっちめなきゃ繰り返しになっちゃう。

一刻も早く、やっつけましょ!

そうね。

……国主の秘密参謀……レベッカ、あなたの<弟>が、一番正解に近かったようね。

不覚だったわ。

でももう平気。手の内がわかってしまえば、もはや洗脳など。

…………

アイリス様?


……みなさんの弟……いいえ、弟だと思い込まされていた人物は……

私にとっても……弟のような子でした。

それは、どういう……?

建国者が<白なる民>……白の王国の……生き残り、というのは、本当のことです。

私と、テオくんの、兄弟は。家族同然に、親しくしていたんです。

テオくんは、言っていました。……私が引き起こした、<大崩壊>に巻き込まれ……姉のシーマさんとともに

その場から動けないほどの重傷を負い……

……<闇>に染まり、命を落としていった姉を、看取った、と……

………………とても辛かったんだと……!想像でしか、ないけれどっ……!

私のせいなんです……!

独断でっ……!世界を犠牲にした、私のっ……!


…………

…………


……私は聞きました。アイリス様の懺悔を。

私に全てはわかりません。その時代の人々のことも。

ですが、いまここにこうして。人々は再ひ栄え。そして――

――再び<闇>の危機に瀕している。

…………

無貴任なことを申し上げます。

起きてしまった悲劇を悔やむことは誰にでも出来る。ですが、アイリス様は――

――けじめをつけようとしていらっしゃる。

……良いように言わないでください……

失礼。ですが、私は弁が立ちません。

己の良いと思ったものを、良いと言うことしかできません。

…………

アイリス様の罪は消えないのでしょう。

ですがその決意は、十分に、信ずるに値する。

未来を生きる人々のため、覚悟を決めておられる。

私は、アイリス様を好ましく思います。

だからこそ、お仲間の方々も。共に歩んでおられるのではないでしょうか?

……っ……

……ありがとう……! こんな、私を……!

新入りが差し出がましいことを申し上げました。

ウウン、ありがと。アタシからもお礼を言わせて。

……って、新入り?

はい。このレベッカ、この国の事が収まりましたら、飛行島の端に加えて頂きたく思います。

見張りなりなんなり、好きにお使いくださいませ。

いいの?もちろん、アタシたちは歓迎だけど。

先程申し上けました通り。アイリス様は、好ましい。

皆様も。是非、お力になりたい。

ちょっとちょっと!私の意見は!?

エレメージュはいつも、私の意見に貰成してくれます。

……! ええ!

ワーイ! よっろしっくね~♪

ありがとうございます……!

レベッカさん、エレメージュさん。

礼には及びません。我々こそ、目を覚まさせて頂き、感謝してもしきれない。

それに――

……まだ、終わっていません。

アイリス様には、もう一度辛い決断を迫ることになるでしょう。

……救います。

結構。

結構て。何様よ。

あ、すみません……つい、クセで……

……うん。

さあ、行きましょう……!


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story13 権利



お城……なのよね、ここ?なんだか……いい雰囲気じゃないわね……

何度も訪れた場所ですが……今ならわかります。

ここは、何かが……歪められている……

<幻想>の力ね……

皆様、お気をつけ下さい。この王宮内は、ルーンの力を制限されます。

思えば、ルーンナイトが謀反を起こさないようにするためでもあるんでしょうね。

狙いはわかるけど、原理はな~に?

…………

あれ?もしも~し?

あ、ごめんなさい。……なんです?

ズコっ!今の流れでどうやれば聞いてなくいられるかなー!?

ごめんね、この人、案外そういうところがあって。

おそらくは、<大いなるルーン>の強い力場で、他のルーンの輝きをおさえているのではないかと。

でも聞いてた!?!

だいたいそうなの。



……テオくんっ……!


…………

……おかしいだろ。どう考えても。

被害者は僕だ。僕たちだ。

今の子たちはそうだろうさ。許す理由もあるだろうさ。

――だけど――!

僕にはあるんじゃないかなァアアア!!!???

白の王国をゴミのように使い捨て!家族を奪い!苦痛と哀しみと絶望をくれた<光の王>を!!!

生涯恨み続ける権利がっ!!!

……っ……!

ごめんなさいっ……!テオくんっ……

耳を貸されますな!こやつの気配、既に白のそれではありません!

いいや――人ですら!

ごめんなさい、ごめんなさい……!

アイリス様っ!

――ごめんなさい――!

何度言われようと、奪われたものは戻らない……!

いまさら謝るなんて、頭がおかしいんじゃないか!!??



――!!



……主人公……


……違う。

アイリスは、初めから――

――ずっとずっと、謝り続けている!

決して許されないことを!決して償いされないことを!

わかった上で、それでも!世界のために、決断を下した!

それからずっとずっと謝り続けているアイリスに、これ以上何を求める!?

もう十分だ!!!


……主人公っ……!

……ありがとう……!


…………

あっそ。

それ、僕の意見じゃない。

勝手な思想を押し付けるなよっ!


なんて力っ……!?

でも……気づいた?

ルーンが……輝くわ……!

!そうか!全ての力をあいつ自身のために……!


もう、いいよ。何万年経とうと平行線だ。僕は僕のやりたいようにやる。

おまえらの<大いなるルーン>を全て取り込み!蘇らせるんだ、白の王国を!

それが真のハッピーエンドなんだよ!!!


――違う――そんなこと、間違っている!

ァァァァァアアアアアア!!!




13-2 救い



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