アナザーエデン 1.5章 Story4
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今すぐ乗り込んで行って叩きのめしてやる!
気持ちはわかるけどここは。ひとまず他の道を探すしか……。
vアルテナ様は強いお方です。これしきのことでどうにかなるわけありません。
だが他の精霊の武具に関しては俺はなにも知らぬ。
実際に存在したにしてもとっくの昔に失われてしまってるんじゃないか?
今のワタシ達に何ガできるのデショウカ?
バラバラに砕けたとはいえまだ四大精霊の力は世界中に強く残っているはずでござるからな。
さて。ではここはひとつ巻きワラに相談してみるとするでござるか!
アクトゥールの鍛冶屋に行くでござるよ!
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でそなたにひとつ聞きたいことがあるのでござるよ巻きワラ。
精霊の武具について何かしら知ってはおらぬでござろうか?
でも今だって世界中に散った精霊の力をある程度凝縮すればなんとかなるんじゃないかな。
なんとしても精霊の武具が必要なのでござるよ。どうすればよいでござろう?
北海の上空に煉獄界の入り口があるんだよ。この世とあの世の中間のような不思議な場所だ。
あそこならこの世界から消え去ってまだ間もないものを少しの間は実体化させることができる。
じゃあ四大精霊に対する仲間の祈りと幸運の力を結集して煉獄界の入り口を開くよ。
世界に散った四大精霊の力を集めてなんとかそれぞれの幻……四大幻霊を生じさせてみる。
ただし、あくまで幻であってほんとの四大精霊を蘇らせるわけじゃないからね。
その幻霊に認められれば精霊の力の一部を凝縮した武具を譲り受けられるはずだ。
そいつに話しかければ煉獄界へ運んでもらえるよう手配しとくから。
rワタシのデータベースにも煉獄界に関スル情報はほぼ皆無といっても過言ではアリマセンノデ。
アルテナを救うためなら俺は地獄の底へも行くぞ。たとえひとりでもな。
ラトル
大番頭から話は伺っております。煉獄界への転生をご所望とのこと。承知いたしました。
では早速東方の神秘離魂術にてあなた方を煉獄界にお送りいたします。覚悟の方はよろしいですね?
かしこまりました。では始めましょう。心と魂の準備を……。
煉獄界
省属
ナメてかかると火傷するからなあ。ムッシュ~メラメラッ!メラメラッ!
ははあさては兄ちゃん達がボクらを復活させたっていういい度胸した冒険者ってやつだな。
うん。巻きワラのお姉ちゃんから話は聞いてるよ。どうしても精霊の武具が欲しいんだってね。
煉獄界の中に四大精霊が幻霊として復活してるよ。
火の精サラマンダーはもちろん風の精シルフ、水の精オンディーヌ、地の精ノームもみんなね!
幻霊と勝負して勝てたら力を貸してくれるんじゃないかな?
だから一腕に自信がなければ幻霊たちの力の結晶を手に入れた方がいいかも!?
例えば~風を防ぐために地精霊の魔石を手に入れたり……?
力の結晶は煉獄界で起きているいろんな事件をこなしていけば手に入るんじゃないかなー。
地の幻霊
「こいつがノームの幻霊か。巨躯に見合うだけの途方もない力を秘めているようだな……。
しかしだからといって俺が退く理由にはならん。その力貰い受けるぞ!」
『わしの力を知りながら挑んでくるか。小さき者にしてはなかなか見どころがありそうではないか。
どれひとつ試してしんぜよう。一踏みで潰れるでないぞ。』
「それはこちらの台詞だ……覚悟しろノーム!」
***
『むう……見事なり。お前達を認めわしの力を授けよう。』
「その巨躯と名に違わぬ力だった。地の精霊の武具確かに貰い受けたぞ。」
「ありがとうノーム。」
風の幻霊
『あら生きた人間さんと……それにもしかしたらあなたは魔獣さんじゃないかしら?
前に別の時代から来た死者から人間と魔獣は憎しみ合っていると聞いていたのだけど?
ねえ人間さんと魔獣さん。あなた達はどうして一緒に?
とっても気になるわ。とっても興味をそそられるわ!』
「……悪いがお前の長話に付き合うつもりはない。
黙って力を差し出してもらおう。」
『あら……フフフ……。魔獣さんはお喋りよりも踊る方がお好きみたいね。
いいわ一緒に踊りましょう?そしたらあなた達のことがもっとよく分かるわ!』
『フフフ……!楽しかったわ。また一緒に踊ってちょうだい?
これはお近付きの印ね。』
「まったく口の減らない精霊だ。だが風の精霊の武具は手に入ったな。」
「ありがとうシルフ。」
「まだ他にも幻霊はいるはずだ。気を引き締めていくぞ。」
パルジファル王
ほら聴こえるだろうあの音……?螺旋律の遠い響きが……?宇宙の根源……星々の歌だ……。
しょせんすべては夢……いずれは跡形もなく消え去る慄い幻に過ぎない……。
それでも大切な何か……永らく離れ離れになっていたもの達とようやくまみえる時は来る!
忘れるな。ゆめゆめ忘れるな。何も失われてはいない……!何も奪われてはいない……!
そしていざ時が至れば……二度と再び別たれることもない!フフフ……。アハハハハ……!
王子と王妃の仇レプティレスは拙者がこの命にかえても必ずや討ってみせるでござる……。
クロノス博士
しかしよかった……。私の記憶がすっかり消えてなくなってしまう前で……。
目元にマドカの面影がある……。母さんにそっくりだ……。
むしろ私はおまえ達のことを誇りに思っているくらいだ。ふたりともありがとう。
なんとかしてもう一度この世界に生き返らせてあげたいって……。絶対にあきらめないから!
頑張りなさい。だがふたりともくれぐれも無理だけはしないでくれよ……。
水の幻霊
「オンディーヌ……お前に恨みがあるわけではないがその力アルテナのために貰い受けるぞ。」
『あなたの心の苦しみの声が私にはハッキリと聞こえてきます……。
激しい怒り……深い悲しみ……ああなんという痛みでしょうか。
あなたが死者であったなら私がその苦しみから解き放ってさしあげるのですが……。』
「ふん……アルテナの苦しみに比べれば俺の心の痛みなどどうということはない。
いくぞオンディーヌ……!」
***
『……あなた方の気持ちはしかと受け止めました。どうぞ私の力をお使いなさい。
激しい怒りに身を焼かれぬよう……深い悲しみに溺れぬよう……
あなたが苦しみから解き放たれることを私は望みましょう。』
「これが水の精霊の武具か。たしかに頂戴したぞ。」
「ありがとうオンディディーヌ。」
火の幻霊
「サラマンダー……俺の持つ紅蓮の剣の力の元になったとされる精霊か。
「前にサラマンダーと戦ったことはあったけど……
あれはファントムに取り憑かれた状態だったからな。
今回は本当の意味でサラマンダーと戦うことになるのか。意思を持ったサラマンダー白身と……
『我に挑むか……人の子よ。
よかろう。その勝負受けて立つ。
「幻霊としてのお前の力と俺の紅蓮の剣の力……。
どちらが強いかここで試させてもらうぞ!
***
『……見事だ。お前たちの力を認めよう。これを持っていくがよい。
「これが火の精霊の武具か。
どうやら俺の紅蓮の剣とは似ても似つかないようだが……まあ今は置いておくとしよう。
「ありがとうサラマンダー。
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「よし。これで四種の精霊の武具がみんな揃ったぞ。
それにしても手強かったな……現世では消滅してるのにあれだけの力が残ってるなんて。」
「これでオーガゼノンの要求は満たせたというわけだ。」
「……アルテナが心配だな。オーガたちのいる古戦場跡に急いで向かわないと。」
「待ってろよアルテナ……俺が必ず助けてやるからな。」