パイレーツシンフォニア Story1
開催日:2019/03/15
登場人物
story1
うーみーよーーー!!
キャトラ、どうしたの?
どうしたもこうしたもないわ!船旅ってロマンの塊じゃない!
しかも、今回は海賊大王の財宝を探すんでしょ!
テンションだっておかしくなるわ!
ハハッ!随分とご機嫌だね。
あ、カルディナさん。
あんまりはしゃぎすぎて海に落ちるんじゃないよ。この辺りはサメの住処だしね。
カルディナ!どこなの!?どこにお宝があるの!?
(キャトラのテンションが天井知らず……)
海賊大王ン・ソウの捨てた宝。その在り処を指し示す海図は手に入れたんだけど……
普通の地図じゃないの。
zこの辺りを指し示してるのは問違いないんだけど、こんな場所、存在しないんだよ。
地図が偽物ってことですか?
それはないんじゃない?だって、この地図ってフィオナが見つけたんでしょ?
<古美術商のフィオナが見つけた海図。海賊大王が捨てた宝を探してほしいというのが今回の依頼だ。
本人も来たがっていたのだが乗り物酔いのため船に乗れなかった。>
アイツの鑑定眼は確かだし、アタシを騙す気ならアンタらを派遣なんてしないだろ?
そうね。
フィオナが誰かを騙すなんて考えられないし。
海図は本物で、騙されてるわけでもない。なのに、この島が見つからない。
いつまでもウロウロしてるわけにもいかないし……
さて、どうしたもんかね……
アンタ、海賊の船長なんだからもう少しテンションあげなさいよ!
海賊だからって年中テンション高いわけじゃないんだよ!
船長!
どうしたんだい?
南南西に船影があります!どうしますか!?
軍艦かい?
いえ、あの旗はソレユイユ商会です。
なんだって……
怖い顔してどうしたの?
ソレユイユ商会ってのは陸では商人。海では海賊のハンパもんさ。
しかも扱ってる商品が人間。どこぞで子供たちさらってきて売りさばく外道。
そんなのダメよ!
ま、連中がなにを商売にしようとアタシら海賊には関係ない。違法なもんは軍や国が取り締まればいいさ。
ちょっとカルディナ!
でもね、海賊の領分は略奪だ。気に食わないバカが目の前にいるなら奪うのが筋ってもんだろ?
行くよ、野郎ども!薄汚い成金から全て奪ってやろうじゃないか!
「「「おおおおおおっ!」」」
story2
起きろ。
うるせーな……も少し寝かせろ……
いや、起きろ。起きてこの状況をどうにかしろ。
あれ?いつの間に俺のクルーが増えたんだ?
違う!自分のことを見てみろ。
ゲッ!なんで俺が縛られてんだよ!?あれ?副長まで縛られて……
ちょっと待て!副長というのは私のことか?私は海賊になる気はないと何度も言ったではないか!
ごちゃごちゃ言ってるところ悪いんだけどソレユイユ商会ってのはバカしかいないのかい?
持て!私はソレユイユ商会の者ではない!誇り高き……
海賊大王サルベージ団の船長と副長だ!
なに勝手に副長にしてるんだ!外堀から埋めようとするなっ!
あー、あー、もういい!アンタらうるさい!
アタシはカルディナ。自由を愛する海賊さ。どうだい?自分たちの状況、察せたかい?
女海賊カルディナだと?
そっちのアンタは知ってるみたいたね。というわけで、この船はいただいたよ!
ああ?なに言ってんだ?勝手なこと言ってっとグーで行くぞ。副長が。
私は女性に手をあげないし!そもそも副長ではない!
縛られても威勢だけはいいね。でもね……奴隷商風情がガタガタ騒ぐんじゃないよ!
おい、待ちやがれ!俺は海賊大王を超える男、レオン・イグナシオだ!奴隷商なんてクズな商売するか!
レオン・イグナシオ……最近、よく聞く名前だね。
たしか、世界中の海域で好き勝手にサルベージして軍に目をつけられた結果、海賊扱いされた男だろ?しかもアタシら同業者と揉めまくってるそうじゃないか。
その紹介、ちょっと気分わりーな。も少し、かっこよく説明しろよ。副長も怒ってんぞ。
怒ってないし、副長でもない!とにかく私も彼もソレユイユ商会の人間ではない!
じゃあ、どうして連中の船の上で酒かっくらって寝てたのさ?
それは……その……自分の置かれてしまった境遇があまりにも辛く、酒に逃げた結果……こんなことに……
船があれば乗る。酒があれば飲む。それが海の男ってもんだ!気にすんな、副長!
おい、カルディナ!いい加減、縄をほどきやがれ!今なら許してやっからよ!
……どうして縛られてるのに上から目線で行けるんだ?君は……
船長!
どうした!?
女を見つけました!やっぱり、こいつら、奴隷扱ってますぜ。
ふぁあ……どうしたんですか?なんか、人が増えてますけど……
アンタ、こいつらにさらわれてきたのかい?
え?
このスキに逃げる!行くぞ、副長!
ついでだ。あんたも一緒に来るか?よくわかんねーが、わけありなんだろ?
……え?
……あれ?たしかに私、さらわれてる?え?こわ……なにこれ?事件じゃないですか!
おかしいだろその反応!追われてるあんたを助けただけじゃねーか!
そうだぞ!そもそも船にまでついてきたのは君のほうからではないか!
それはそうなんですが……パニックになって正常な判断能力がなかったと言いますか……
出るとこ出たら、アレですよ。裁判とかで勝てますよね、私。
た、たしかに、客観的に見れば女性をかどわかしたと思われてもしかたがない……
おい、副長!目の前の現実を認めるんじゃねー!あの女をどうにか丸め込め!
ほら、丸め込めとか言ってるし……
グラナドスの家名に泥を……クソ、どうしてこんなことに……
なんか、奴隷商って感じがしないわね。
そうだね。
たしかに、悪党にしちゃあ、どうにも間抜けだね……
あ、それはそうたと思います。たしかに私は半分さらわれましたが助けてもらったのは事実ですし普段はあまり人のこと信じないんですけど、この人たちのこと、信じちゃったんですよね……
なのでいい人たちだと思います。あ、でも、船を盗んだ時点で犯罪者なのは事実ですけど。
盗んでねー!ちょっと借りただけだ!数十年後くらいに返す予定だよ!
船泥棒の犯罪者……ああ、どうして私はここまで堕ちてしまったんだ……
主人公、どうしたの?
<船が見える――>
あの旗はソレユイユ商会……?
ぎにゃー!なにこれ、大砲!?
闘ろうってわけかい!?
ほらな、俺たちは連中の仲問じゃねーんたよ。
連中と闘るなら手え賃すぜ。俺も副長も喧嘩はつえー。
……後ろから狙うようなら、その首、すぐさま飛ばすからね。
裏切るにしたって女相手には紳士的だぜ。それが海の男ってもんよ!
海賊と手を組み戦うのか……
グダグダ言うな、副長!相手はソレユイユ、奴隷商のと外道だ。
それにおめー、連中ぶちのめしたらこの船、俺たちのもんだろ?罪は帳消しだ。
そう簡単に罪は消えないよ……だか、しかたかない。ここは戦わねばならない状況だ。力を賃そう。
私はどうしましょうか?
あんた、歌が好きなんだろ?だったら、景気のよくなる歌、歌ってくれや。
story
dかはははは!今日もいい音してんな!俺様のスーパーティード砲は!
俺様の船を盗んだバカは、まとめて海の藻屑だ!がははははははは!
でも、いいんですかい?船まで沈めちまって。
dああ!?お前、そんなの……
クソもったいねーじゃねーか!ストップ!撃ち方やめ!!
てめえら、なにしてんだ!?アレも俺様の船だぞ!!
痛っ!いや、提督が撃てって……
dああ!?てめえ、口答えすんのか!?板渡りさせんぞ!!
砲戦やめるなら、白兵戦っすか?
dそうだ。こういう時のために用心棒の先生、用意してんだ!
おら、つつこめ!まとめて血祭りにあげてやれ!風見鶏のディードの恐ろしさ、連中にも叩き込んでやれ!
<――次から次に海賊たちが!>
思ったより数が多いね!野郎ども!気合入れな!
おおおおっ!
合武グラナドス流合戦礼法――
死ねや、おらああ!!
参之型――
ぎゃっ!
なっ!
てめえ、やるじゃねーか!おもしれえ、かかって――
――虎乱切破。
アンタ、やるじゃないか!
無頼の喧嘩と貴族の剣は別物だ。この程度の賊に遅れをとるようでは貴族の務めを果たせはしない。
なっ!
褒められた瞬間、これだ。うちの副長は詰めがあめーな。
れ、礼は言うよ。まあ、今の攻撃くらい、余裕でかわせたがねってお前!傷だらけがすぎるだろ!
バカだな、これは血じゃねー。気合汁だ。気合出すと体から流れ出るんたぜ?
よっしゃあ!今日の俺は目眩するほど気合入ってるな!!
それ瀕死だからっ!
dこっちは倍以上いんだぞ!どうして押し切れねえんた!?
やけに強い奴がいるんすよ!
dチィッ!しかたがねぇ!先生だ!先生呼んでこい!
勢いはアタシらにあるけど数が多いね!
へっ、まだまだやれるぜ!!
俺の拳を受け止めやがった……!?
アンタ、つえーな、何者だ……?
アンタは!?
ヤナギさんだ!
おっ?知り合いか?
知らん!
知り合いでしょーが!!
知らないそうだ!
クウもなにしてんのよ!?
よくわからないが、ヤナギさんについてったらこうなった!
…………
用心棒だ!
d先生!やっちまってください!お礼は払いますから。
…………
うるさい!
story
おらおらおらおらおらあああ!
チッ!全部さばきやがる!
これがヤナギさんの回し受けだ!
…………
やるな、ヤナギさん……俺もそろそろ隠された力を解放しねーといけねーな。
隠された力……?なにかあるのか?
あんだろ、たぶん!
たぶんと言い切るならおそらくない!
いや、ある!あると思えばあるんだよっ!目覚めろ、俺ぇぇぇぇぇっ!!
<レオンのソウルが……!?>
よっしゃあ!突破した!行くぞ、おらぁぁぁぁっ!
もしかして、思い込みだけで強くなっちゃったの?
おらぁぁぁっ!
ごはっ!待て!私だ!って、待てぇぇぇぇっ!
おらおらおらおらおらおらおらぁぁ!
ごはごはごはごはごはごはごはぁぁ!
これがヤナギさんの回し受けなのか!?
副長を盾にするなんてやるじゃねーか、ヤナギさん。
…………
……もう嫌だ。
もう全部嫌だぁぁぁぁぁぁぁっ!!
船が軋んでる!?なにがあったんだい!?
お前ら全員いい加減にしろおおっ!
おい、副長、落ち着け。戦場での誤射なんて、よくあ――
あ……やっべー、なんか壊れてるわ、この副長……
どうして俺が殴られねえといけねえんだよぁぁぁぁっ!あああああああああああ!
もしかして船、傾いてません?
嫌な音だね……
ぎにゃー!おちつきなさいよーーー!
ああああああああっ!うぁあああああああああっ!
ヤナギさんがあぶない!こうなったら、やるしかないな!
とうっ!
<クウが天高く飛び上がり、炎をまとう。>
これがヤナギさんの技だぁぁぁっ!
<足に炎をまとったクウが流星のごとく落ちてきた。>
ぎにゃーーー!
<船が真っ二つに折れた!?>
dなにやってんだーー!
これが空手だ!
そうだ!
このままじゃあ沈む!野郎ども、逃げるよ!
待ってください!レオンさんたちが!
ぬがあああああああっ!
おい、副長!いい加減、正気になれ!
チッ!あのペンダントのせいか……物だけじゃなく、自分までぶっ壊すたー難儀なもん、持ってるなtいい加減にしろおおおおっ!
さすがは俺が副長って認めた男だ!ハッハッハ!このままだとぶっ殺されるな!
~~♪
この声……クラウディアか?
あ、効果あったみたいですね。
お前、なにしたんだ?
子守歌を歌っただけですよ。ほら、急がないと船、沈んじゃいますよ。
story
ぐっ……ここは……?
おはようございます。気分はどうですか?
……最悪だよ。私はまた暴れてしまったらしいな。
自覚あるんですか?
ああ、あるよ。この<壊れルーン>のペンダントを持つ者の宿命だ。
可能な限り自分を律してはいるのたが、やはり私は未熟らしい……
そのペンダントっていったいなんなんだい?
我がグラナドス家に繁栄と破滅を与えた家宝だ。この<壊れルーン>は、放っておくと周囲のものを壊してしまう。
そんな危ないもの、どうして捨てないんですか?捨てちゃいましょうよ、えいや!って。
それはできない。
んな危ないもの、
長時間、同じ場所に置いておくと、そこにあるものがどんどん破壊されていくんだ。だから、捨ててしまうと、その周囲のものか壊され続ける。
だが、使いこなせば、強力な兵器になる。グラナドス家の先祖はこのルーンの力を使い、武功をあけ、家を大きくした。我々が代々海軍に従事するのも、一箇所に留まらず旅をしながら武功をあげるためだ。それと、海の上だと、多少はルーンの効果が弱まる。
でも、どうして副長さんまでおかしくなるんですか?
このルーンは持ち主の精神も一時的に壊してしまう。逆にいえば、精神が追い込まれることでルーンの力も解放されるんだ。
なるほどな、副長を追い込むとぶっ壊れるってわけか。
まちがってないが、釈然としないな……
それで、ソレユイユの船団は?
アンタとあっちの半竜が暴れたおかげで大混乱さ。そのスキに、逃げてきたよ。
もう私を拘束はしないのか?君たちの敵だぞ。
海の上じゃあ、肩書きなんて意味ないさ。
そうだ、こまけーこと、気にすんな、副長。
それで、レオン、アンタたち、これからどうするの?
そんなの決まってんだろ。海賊大王ン・ソウの捨てたもんを拾ってくるのさ。
あら、奇遇ね。アタシたちも、そのお宝を探してんのよ。
マジか!?だったら手ぇ組もうぜ!
……分け前は滅るけどいいのかい?
かまわねーさ。宝そのものに興味はねーしな。お前らが好きに持ってけばいい。
興味ないのに探してるの?
俺はン・ソウの捨てた宝を全部拾うことが目的なんだよ。宝自体に興味はねー。
アンタがそれでいいならこっちはかまわないよ。
そうと決まれぱ、話ははえー!この海図を見てくれよ!
これって!?
ン・ソウが捨てた宝の在処を示した海図だ。
ちょっと待って!海図なら、アタシも持ってるよ!
両方とも、位置としてはこの辺りの海域を示してるな。だが、私の知る地図とどうにも異なるし、二枚とも島の並びが違う……?
重ねてみるかい?
重ねたところで島の並びはメチャクチャだ。
この地図はカナロア海、通称<海賊海域>を示している。全部、回ってたら、一生かかる。
七面倒くせーな……なんか、わかんねーのかよ、副長!
さあな、私は副長ではないし、海賊の手伝いをする気はない。
…………
おい、クラウディア、お前もなんかわかんねーか?
…………
レオンさんは、どうして生み賊大王にこだわるんですか?
すげーから。
……それだけ、ですか?
それ以外になにか必要なもんでもあんのか?だいたい男なんてもんは、でかいもんと派手なもんとつえーもんが好きたろ?
あんな略奪したり、人を傷つけるような悪党が好きなんですか?
おう、好きだ。だから俺は逆を張る。略奪も捨てもしねー。好きな奴に認められるには、同じことしてたらダメだろ?それじゃあ、舐められる。
…………
……レオンさんって、なにも考えてないんでしょうね。ま、そういうのもタマにはいいかな。
……その海図、重ねるだけじゃダメです。重ねて日にかざしてみてください。
重なってるとこの濃さが違うね……
見ろ、カルディナ!床に海図が……
<海図の影が新たな地図を描き出していた。>
ここは……
東カナロア海……幻島海域か……
幻島海域ってなに?
海流に気流、さらにはソウルの流れがデタラメな梅域だ。幻燈の島、いわゆる蜃気楼か多発し、航海士を惑わせる。
その上、岩礁が多くてね。危険な場所なんだよ。
おもしれー!野郎ども!帆を張れ!東を目指すぞ!
<レオンが勢いよく前を指差した。>
はしゃぐのはいいけど、これ、アタシの船なんだけど?
ついでに、そっちは西だ。
story
おっしゃー!
今夜は!
宴会だー!!
アンタら、なにしてんの?
宴会に決まってんだろ!よっしゃあ!バーベキュー!すんぞ!燃やすもん持ってこーい!
アハハハ、あまりふざけるとスマキにして海に放り投げるよ。
ヨーホー♪ヨーホホー♪コーホー♪ヨホホー♪
はーい、干し肉にラム酒ですよー。こっちが即席のスープです。
あ、手伝います。
悪いね、給仕みたいなこと、させちゃってさ。
いえいえ、こっちが本職なので。こういう人たちの相手、慣れてますから。
そういえば、クラウディアってこれからどうするの?無理についてくる必要ないわよ。
と言われましても、帰る場所も特にないので。今は風の向くまま気の向くまま流されておこうかなx帰る場所がないって……
いわゆる天涯孤独というやつです。一応、歌が得意なので、酒場で給仕をしながら舞台にあがって歌ったりしてました。
けっこう苦労してるのね。
そんなことないですよ?
自分一人で生きていく覚悟があれば、お金や持ち物ってそんなに必要ないですし。
そもそも苦労って超えるべきハードルみたいなものですよね?なにかを失いたくないとか、なにかが欲しいとか、そのために人って苦労すると思うんですよ。
でも、最初からハードルを低く設定しておけぱ、その分、苦労も滅るじゃないですか。
余計なものを持たず、欲しがらず、無駄なものは捨てて、自分一人で生きていく。幸せの彿点が低いとごはんがおいしいだけでもなんか満たされるものですし。
なんか超然としてるわね……欲しいものとか、夢とかないの?
うーん……ま、とりあえず、歌が歌えれば、私って満足なんですよね。
じゃあ、歌手として有名になるとか!
あ、そうぃうのいいです。いろいろ面倒くさそうですし。
ぐぬぬぬ……まあ、アンタがそれでいいならいいのかもしれないわね……
じゃあ、一曲歌っとくれよ。楽器もあるしさ。主人公、ギター、弾けるよね?
いいんですか♪では、お言葉に甘えて……
ふぅ……
…………
あれ?どうしました!?
感動したわ!アンタ、本当に歌がうまいのね!
本当に温かい歌……
ああ、たいしたもんだ!
えへへへ……
すげーじゃねーか!歌で感動したのは今日がはじめてだ!
よし!決めた!お前も今日から俺の海賊団だ!
えへへへ……お断りします。
これからよろしく頼むぜ!クラウディア!
あの……?人の話、聞いてます?
アンタ、どうしたのよ?大人しいけど……
ぐすっ……潮風が目に沁みた……だけだ……
感動しちゃって泣いてんのね。
バカぐすっ……な!グラナドス家の男児は人前で……ぐすっ……涙など……見せ……
うおおおおおおおん!潮風で目がいだぁぁぁぁい!
<こうして宴会の夜は更けていった。>