【白猫】不思議な城のエシリア Story
目次
story1 扉の先は
ふう~、今日もひと仕事終わって疲れたわ……
わたしもお腹すいちゃった……すぐご飯にするね。
<主人公たちが飛行島のアジトの扉を開けると…………>
……え?
……な!こ、ここどこよ!?
わ、わたしたち、飛行島にいたはずなのに……
<アジトの扉を開けると、見たこともない場所へとつながっていた……!>
あれれ~? なんでチェシャたちがここにいるの~?
エシリアちゃん!?
チェシャじゃなくてキャトラ! アンタこそ、なにしてるのよ?
エシリアはタイクツだったから、<扉のルーン>を使って冒険の旅に出ようとしていたのだ!
……つまり、わたしたち、<扉のルーン>の力が宿った扉を開けちゃったってこと?
もう~、そんなことにアジトの扉を使わないでよ! とっとと帰りま……え!?
<主人公たちが通った扉は、すでにただの扉にもどっていた……>
ちょっと、もう一度、エシリア! <扉のルーン>を使ってアタシたちを飛行島に帰してよ!
え~、無理だよ~、ソウルがたまるまでは<扉のルーン>使えないもん。
な、なんてことなの……完全に巻き込まれ損じゃない……!
それにしてもここ、どこかしら? お城の中みたいだけど……
薄暗くて気味が悪いわね。早くここから出ないと……
「…………
わあ! 星たぬき、み~つけ! おーい、待ってよ~!
あ、エシリアちゃん!一人じゃ危ないよ!
こら、待ちなさい! もう~! みんな、追いかけるわよ!
story
r!……………………………………………………!……………だ………………だれ?
リーゼロッテちゃん!? どうしてここに……
kぬう、吾輩ともあろう者が、よもやこのような幻に囚われようとは……
わあ~! このぬいぐるみ、しゃべってる~!すご~い!
kぎゃあ!な、なにをする貴様ー! 口を引っ張るでない! あががが……さ、裂ける……
アンタたち、こんなところでなにをしているの?
kぬう、それはこちらの台詞だ。ここがどこか知らない貴様らが、なぜここいるのだ。
ま、まあ、その、いろいろあって……
kここは旅人を惑わす幻の古城。その昔、悪魔が建築したとされる、正真正銘の魔境であるぞ!
この城に囚われれば最後、生きて帰ることは叶わないだろう……
う、うそ~……そんなヤバイ場所だったなんて……てか、アンタたちはなんでここに?
k悪魔ゆかりのこの城であれば、吾輩の力を取り戻す手がかりがあると思ってな! クックック!
rで、も……迷った……ぜ……んぶ……クマロンの…………
kこ、こら! リーゼロッテ! 余計なことを言うでないわ!
へえ~、なんかおもしろそう!
kなに?
エシリア、悪魔見てみたい! よ~し、もっと奥まで行ってみよ~!
kな、なんだあの小娘は……恐れというものを知らんのか?
……ま、そういう子なのよ、エシリアは。
ね~ね~、早く行こうよ~!チェシャ~、マカロン~!
チェシャじゃなくてキャトラだってば!
kマカロンではない! クマロン様と呼べ!
rう…………ま…………まって…………
主人公、エシリアちゃんを追いかけないと!
story3
<主人公たちが、魔城の最奥に辿り着くと……>
この大きな水晶はなにかしら……?
kこれは……この城にかけられた幻術の儀式装置だな。
じゃあ、これを壊せば、この城から脱出でき……ん? <巨大水晶のそばにあるテーブルに、とてもおいしそうなケーキが置かれている……>
……なにあれ。なーんかいかにも罠っぽいけど……ま、触らないほうがいいわ……
わ~、おいしそ~なケーキ! いただきま~す!ぱくっ!
触るどころか食べてるし!
<エシリアがケーキを食べた瞬間……>
……およ?
え……えええええ!
エ、エシリアちゃんが……星たぬきに……!
おおお~! エシリア、わ~い! 星たぬきになった~! おもしろ~い!
遊んでる場合じゃないでしょー! あーん、どうしよう~! エシリアが~!
それ~! 星たぬきジャ~ンプ! ドッカ~~~ン!
<興奮したエシリア星たぬきが、巨大水晶に突っ込み、こなごなに粉砕した!>
kああーー!貴重な悪魔の遺産がー!<巨大水晶が壊れると、城内の禍々しい空気が薄れていくように感じた……>
……あれ?
エシリアちゃん! よかった……もとに戻ったのね!
ええ! そんな~! エシリア、もっと星たぬきごっごしたかったよ~!
kさきほどの変身も幻術の一種だったのだろう。
城にかけられた幻術は解かれた。これで城の出口も問題なく見つけることができよう。Eえ~、もう帰るの~? 悪魔は~? 悪魔はどこ~?
kふっ、愚かな小娘よ。悪魔ならすでに貴様の目の前に……
アンタ、エシリアにいじられ倒されたいの?
kう!ぐぬぬぬ……! ふん、ここは見逃してやる。ありがたく思うがいい!
r………………チ……キン…………
ところでエシリア、<扉のルーン>のソウルはたまったの?
rん~、まだまだっぽい~。
……仕方ないわね。自力でこの城を出るわよ。
あ! さっきの星たぬき! また会った~! わ~い!
あの白い星たぬき……いったいなんなのかしら?
そんなことより、エシリアまた勝手に行っちゃったわ!
あはは~! 持て持て~!
story
「…………
見てよ、シルフィー、こんなところに星たぬきがいるよ。
sもう~、ミシェル! そんなことよりも、早く出口を探さないと!
わあ~! 妖精!妖精がいる~! 珍しい~!カワイイ~!
sひゃあ! だ、誰よあなた! や、やめて! 羽とれちゃう~!
シルフィー! ちょっと、君! シルフィーから手を離して……
ん~、もうちょっとだけ~! お、ね、が、い~!
え!あ、うん……
sうん、じゃないでしょ~! ミシェルの裏切り者ー!
こらあ! エシリア! 人様に迷惑かけてるんじゃなーい!
シルフィーさん、大丈夫?
sうう、なんなのよもう~……変な城に迷い込んだと思ったら、今度は変な子にイジられるし……<主人公たちは、ミシェルたちに事情を説明した。>
s幻術……なるほどね。どうりで出口が見つからなかったわけね……
今はもうただの城だから、探せばどこかにあるはずよ。
みんなで一緒に探しましょう!
sええ、そうね!あ~、これでやっとここから出られるわね、ミシェル!
そうだね、シルフィー! みなさん、あらためて、よろしくお願いします!
わ~い、妖精さん、よろしくね~!
s私は妖精じゃなくて、精霊それに、シルフィーって名前がちゃんとあるの!!
それじゃあ、妖精さん! いっしょにレッツゴー!
sおーい! 私の話、ちゃんと聞いてたー?
……あ、あれ? 僕は?
まあ……あの子、珍しいモノを見ると、周りが見えなくなるタイプだから……
がーん……なんだか微妙にショックだよ……
「…………
あ! さっきの白い星たぬき! 待って……むぎゅ!
は~い、少しは落ち着きましょうねぇ~。
kあの星たぬき何某、ずっと吾輩たちの周りをウロチョロしておるな。
……もしかしてわたしたちになにかを伝えようとしてるんじゃ……?
「…………
あ、行っちゃった……
う~ん、出口のアテもないし、追いかけてみましょうか。
追いかけっこだ~! エシリア、負けないぞ~!
だから少しは落ち着きなさいってば~!
story
見て、あそこ……!
<白い星たぬきは、まるで一行を待っていたかのように門の前に立っていた。>
もしかして、ここが出口なのかな?
「…………
<主人公が、門に手をかけ、力を込めて開くと……>
……外だ! 外だよ、シルフィー!
sや、やっと出られたあ~! もうクタクタよ~……
r…………や……っと…………………………帰れ……る…………
kよくやったぞ、下僕ども!まあ、貴様らの助けなど、本当は必要なかったがな!
あの白い星たぬき、ほんとにアタシたちを出口まで案内してたのね。
おお~、えらいぞ~! よ~しよしよし~……
……あれ?
……えっと……あのさ、なんか……透けてない? この子……
「…………
<白い星たぬきは、外の光に吸い込まれるように、すぅーっと消えていった……>
え……え?な、なに……今の……
……もしかして、あの子、ゆう……
幽霊だ~~!
すごーい! ホンモノだ! ホンモノの幽霊!
まさか幽霊が見られるなんて~! 今日の冒険は<アタリ>だった~!わ~い、わ~い!
エシリア……アンタって子は……
……ああっ!
わあ! 今度はなに!?
……わたしたち、どうやって飛行島に帰ればいいのかしら……?
そりゃあ、来たときみたいにエシリアの<扉のルーン>で……
<扉のルーン>は、行き先、決められないよ~?
え?
うん……その話、わたしも今思い出したわ……
し……しまったわ!ど、どうしよう~……
よ~し! 次の目的地は飛行島だ~!
エシリアたちの冒険は、まだまだ終わらないよ~!
も、もうカンベンして~!