
満開!食いしんぼう珍道中! Story
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――この辺りにしましょ。
そうね、ここなら海もあるし山もあるからいろんな食材が手に入れられそう。

じゅるるる……アタイハラペコ……

ガブリーちゃん、私たちこれからご飯になるものを探しに行くんだよ。だから我慢しなきゃ。
……私も、おなか空いてるけど。
<食べ物がなくなった時に備えてサバイバル生活を学ぼう、というのが今回の目的である。>
でも大丈夫かな……私、料理とかほとんどしたことないけど……
アタイもガブる専門だし……
心配いらないわ! アイリスと主人公が優しく教えてくれるから!

!
私もちょっと自信が……
先生がそんな弱気になってちゃダメよ!
頑張りましょう!
アタイの食べ物のために!
そうね! じゃあはじめるよ!

おーっ!
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さて今回の食材はこちらです!
スイカ!は、はやくガブリたい……!
とってもおいしそうですね!
……これはこのまま食べていいんじゃないかしら。

いただきます!
皮の部分を何とかするのが難しいわね……ってもう食べてるし!
こ、これは! 海水で洗ったことによって塩分が付着し、スイカの甘みをより一層引き出している!
サバイバル生活っておいしいです!
皮の部分はこのままでは固くて食べにくいから、柔らかくしないと――
……ちょっと固いけど皮もいける。
ほんとだ、意外と食べられる。
ちょっとアンタたち! せっかくなんだからもうちょっと工夫して食べなさいよ!

ごちそうさまでした!
きれいに食べちゃったね……
アタシ食べてない!
よし次行ってみよー!
おいしいものが待ってますよ!急ぎましょう!
ちょっと! 次はアタシも食べるんだからね!
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今回手に入れた食材は!?
キノコとハチの巣!ガブ……
待って!そのキノコは毒があるから食べちゃだめ!!
じゃあキノコはなしね……
でも毒を消すことができれば……
そうです!このキノコは熱を通すことで毒が消えます!なので焼いたりできれば……
アイリス! 出番よ!
任せて! バーンナップ!
これにハチの巣とハチミツも忘れずに加えて、っと……これでどうかな?
こ、これは……!
<毒キノコのソテーハチミツソース、ハチの巣を添えて>!
アイリス天才!
おいしくできてるといいんだけど……

いただきます!
…………
……
どうかな?
キノコの食感を残し、かつ風味を最大限に引き出す絶妙な火加減……それに、このハチミツの甘さが相まって……
……キノコとハチの巣をー緒に食べると口の中でぐっちょりとからみつぐっ!
はいはいガブリーは無理して評論しない。かんでるし。で、お味は?

まあまあね。
そこまで言っておいてそれかい!
……私もまだまだ修行が足りないわね。頑張らないと!
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story4
音が鳴る花、とってきた!
あとはさっきの戦いで刈った花も再利用しよう!
花と花の組み合わせね……これは腕が試されるわね。
うん、これは難しいかも……でも頑張って作ってみるね。
じゅるるぅ……もう限界……
ガブリーちゃん、もうすぐだから我慢しようね?
ぐうぅ……もう無理……ガブる!
ま、待って――!
ぐえっ!
えっ? ど、どうしたの?
ぐぎぎ……<おあずけ前かけ>が……こんなにいい匂いなのに……
食事のマナーを守らないからよ。
あ、でもほんとにいい匂い。これなら食べられるかも……
<フィオーラは音の鳴る花をそのまま食べる。>
アンタまで! せっかくアイリスがどうしようか考えてるのに!

おいしい!これおいしいよ!
アタイもガブる……いただきまず……

――何これ! こんなの初めて!
花が奏でる音と味のハーモニー! なんてすばらしい!
そ、そんなにおいしいの? じゃあアタシも……
これは……いるわ! 自然そのままの味がいいわね!
いっぱいあるからいっぱいガブる!
おなかいっぱいになるまで食べるね!
(私、何もしなくていいのかな?)
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ふう、いっぱい食べたね。
食べられるものがたくさんあってよかったね。
アイリスの料理の腕もずいぶん上がったんじゃない?
おかげさまでね。こういうのも楽しいね。
でもちょっと物足りない気が……
アンタまさかまだ足りないの……?
おなかは満たされたんだけど、何かが足りないような……
わかった! 普通のご飯をガブりたい!
そうね! デザートに普通のご飯を食べたい!
それデザートなの……?
向こうのほうからご飯の匂いがしてる!ガブりたい!
そういえば……この山の中に伝説の定食屋がある、っていう噂を聞いたことがあるわ。
こんな山奥に?お客さん来るのかしら。
たどり着ける人がいないから伝説なのかも!
行こう!
えー……アタシたちもうおなかいっぱいなんだけど……
歩いていればおなかも空くだろうし、せっかくだから行ってみましょ?
♪
仕方ないわね……

いただきます!
まだ到着してない!
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見つけた! ここが伝説の定食屋!
じゅるるぅ……アタイもうハラペコ……早く入ろう!

……
<主人公たちを迎えたのは店主の仏頂面だった。>
もてなし感がないわね……
で、でもその方が職人的というか味が命というか……
メニューは……定食が1つだけ。それだけ自信があるのね。
じゅるるぅ……
人数分、お願いします!
<店主は注文に返事もせず、料理にとりかかった。>
どんなのが出てくるんだろう……楽しみだなぁ……
<厨房からは手際よく食材を切る音が聞こえてくる。>
職人芸、って感じがするわねー。
手際の良さは料理の命だからね。
<店全体に広がる料理の香ばしい匂い。期待が高まる。>
じゅるるぅ……いい匂い……
この匂いだけでもう伝説! って感じがするね!
……
きたわよ!

待ってました!
<主人公たちの前に出されたのは、山の素材を出されたのはふんだんに使った定食だった。>
この料理の色合い、そして輝き!耳と鼻で楽しませてもらったのに、目でも楽しめるなんて!これが……伝説……!
ガ……ガ……ガブ……
ガブリー、気持ちはわかるわ……アタシも我慢できない……!
じゃあいただきましょう!

いただきま-す!
…………
……

こ、これは……
うっ……
……

う、うん……

……

(ぬるいし、なんかジャリっとしてる……)

(しょっぱい……苦い……)

(……まずい)
……これって……
……文句があるなら出てけ。
これって、何が伝説なの……?
その野草の名前が<でんせつ>だ。そこらじゅうに生えている。
「「「…………」」」

ごちそう……さま……