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【白猫】束縛の旋律 Story

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作成者: にゃん
最終更新者: にゃん

目次


Story1 音色に誘われて

Story2 独裁リサイタル

Story3 正義に燃える青年

Story4 王様のマッチポンプ

Story5 歪んだ情熱

最終話 解放の旋律



登場人物


レーラ・カーラー cv.行成とあ
ダークエルフのバイオリニスト。
世界中に数多くのファンを持つ。



story1 音色に誘われて



<ギルドから魔物退治の依頼を受け、主人公たちはとある島に上陸した>


まずは街に行って情報収集ね。行くわよ、主人公!

あら?あなたたちは……

レーラじゃない。

ふふっ、久しぶり。こんなところで会うなんて奇遇ね。

まさに運命の再会だわ。ねぇ、主人公。あなたは運命の赤い糸って信じる?

ちょいちょーい!アンタ、その作った性格と喋り方なおってなかったの!?

あ、ごめんなさい。つい……どうにもなおらなくて。

まったくもう……

レーラさんはバイオリンの演奏ができる場所を探してここに?

その通りよ。……そうだ。これから街に行くんでしょ?ご一緒してもいいかしら?

もちろんいいわよ。アタシについてきなさーい!

ふふ。ありがとう。頼もしい男の人って好きよ♪優しくエスコートしてね?

アンタ、またその喋り方……。完全に癖になっちゃってるわね。なおす気無いんじゃない?

あっ……。い、いえ!そんなことはない……と、思いたいのですけど……


…………

……


なんだか暗い街ね。なにかあったのかしら?

すれ違う人たちもみんなため息ばかり吐いてるわ。

ねぇ、どうしてそんなにテンション低いの?

wあなた方は旅の方ですね。知らないのも無理はない。

実は今日の夜、広場で演奏会が行われるのです。

演奏会ならいいじゃない♪

wとんでもない。あなた方はご存じないからそんなことが言えるんです。

どういうことかしら……?

ねぇおじさん♪演奏会が嫌なのはわかったわ。でも、こんな演奏はどうかしら?

wおおお!!なんて素晴らしい音楽なんだ!!

w胸が熱くなってくる!!興奮が止まらない!!こんな旋律があったなんて!!

ありがとう。この続きは夢で会えたら聴かせてア・ゲ・ル……なんてね。

wはぁ…なんてすてきな人なんだ……

wあ、あのっ、もしよろしければお近づきのしるしに握手をしてください!

wお、俺もだ!ぜ、ぜひ握手を!!

へっ!?あああのっ、距離が近っ、くて……た、助けて下さい……

男が苦手なのも相変わらずなのね……やれやれ……

<ギィ~~~~……>

何?今のみみざわりな音は?

私にも聞こえたわ……なんの音だったのかしら?

wさあっ!握手をお願いしますっ!!

ひっ!?じゅじゅ、順番に対応するから、む、群がらないで……あうあう……

今の変な音も気になるけど……レーラをなんとかするのが先ね。って、あれ?なんか揺れてない?

wガァアアアッ!!

なんで魔物の大群が……!?



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story2 独裁リサイタル


何で突然、魔物が出てくるのよ!?

街の人に怪我がなくて良かったわ。頼りになるのね、主人公。

貴様か!!耳障りな演奏をした愚か者は!?

なによアンタ?偉そうね。

偉そうではなく、偉いのだ!ワシはこの国の王であるからな!

その王様が何の用かしら。私はバイオリンを奏でただけよ?それが何か問題でも?

大アリじゃ!この島の魔物は音楽に敏感でな。演奏が聴こえると襲ってくるのじゃ!

この付近の魔物にはそんな習性があるんですか?

ふんっ、これだからよそ者は困る。ともかくじゃ、この国では演奏を禁じておるのだ!

やっていいのはワシだけじゃなぜなら、ワシの演奏は……魔物を抑えることが出来るからの!

アンタの演奏で!?一体どういうことなのよ!?

特別に教えてやろう。ワシのバイオリンには音操のルーンをはめ込んでいるのじゃ!

おんそうのルーン……?そんなんで、魔物を抑え込めるの?

あっ、魔物が!まだ生き残りがいたの!?

ちょうどいい、見ておれ!ワシの美しい演奏とルーンの力が合わさると……

<ギィ~~~~……>

なんなのこの金属を切断するような音は!?バイオリンでこんな音出るの!?

ひどい音……あっ、でも見て!

演奏は論外だけど、魔物を抑えているっていうのはどうやら本当のようね。

(音操のルーンってどこかで……魔物を抑え込む効果だけだったかしら?)

天使の語らいのごとき良き音色よ。ワシの演奏だからこそ、魔物を抑えられるのだ。

zやれやれ……また始まった。別に王の演奏じゃなくても……

んん?貴様、ワシに何か言いたいことでもあるのか?

zい、いえ、とんでもございません!大変素晴らしい演奏でした!!

がーはっはっは!今宵の演奏会で、そうであろう!もう一度聴かせてやるわ!

あー、ひょっとしなくても、演奏会って、王様のリサイタルなわけ?あの演奏で?

これは、街の人が嫌がるのも無理ないわ……お気の毒に……

何っ、ワシの崇高な演奏が理解できんだと!?なんと愚かで無礼な!

貴様らはさっさと出ていくが良い!街の者は必ず聴きに来るのじゃ!これは命令である!


行っちゃった……自分勝手というか、傍若無人というか……

w王様はいつもあんな感じなんです。演奏会に強制参加させ、あの音楽を聴かせるんです……

酷い演奏会があったものね。音楽っていうのは、無理に聴かせるものじゃないのに。

w魔物を抑えてくれているんですが、実はその効果も今一つでして……あれをご覧ください。

z街の中には来ないんだが、外でウロウロしてるんだ。これじゃあ仕入れもできないよ。

呆れた王様ね……

主人公、魔物を退治しなくちゃ。

あら、頼もしいわね。身を委ねてみたくなっちゃう……ねえ、いいかしら?

💦

こっちにも呆れるわ……

え?あっ!?すいません……調子に乗りました……




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story3 正義に燃える青年



魔物退治はできたけど、街の雰囲気は暗いままね……

なんとかして、街の人たちの力になってあげたいわ……

それには同感だけど、一体どうしたら……

w君たち、少しいいかな?

!!

だ、誰よアンタ!ビックリしたわね!!後ろにいるなら一声かけなさいよ!

w驚かせてすまない。僕はバイオリニストとして世界を旅している者だよ。

あら、じゃあ同業者ね。私はレーラ。バイオリニスト同士仲良くしましょ?

それだけじゃなくって、男女の仲としてもよ・ろ・し・く♪

wは、はひっ!

それでバイオリニストが何の用よ?

w僕は、同じバイオリニストとしてあの王のやり方が許せないんだ。街の人を救いたい……

現状を打破するために、僕は、王様から音操のルーンを取り上げようと考えているんだ。

そして、誰かが代わりに演奏をして魔物を抑えればいい。

出来るの、そんなこと?もし魔物が暴れ出したらどうするのよ?

wその時は魔物と戦えばいい。無謀かも知れないけど、やらないよりかはマシだろう。

まぁ……アタシたちも魔物討伐のためにここに来たわけだしねぇ。

wどうだろう?君たちの力があれば、兵士を押し退け、王からルーンとバイオリンを取り上げれる筈だ。

うーん、つめは甘いけど、なかなかみどころある青年ね。よーし!やってやりましょ!!

私も乗ったわ、その話。手伝えることがあるかも知れないわね。

wほ、本当ですか!?ありがとうございます!!

ひっ!?ああああの……こ、この距離は、ちょっと近いんじゃないかしら……?

w実は、先程のレーラさんの演奏を聞いてて物凄く感動しました。握手をお願いできませんか!?

へ?あ、あああ握手ね……も、もちろんいいわよ……

ちょうどいいじゃない。男に慣れるいい機会よ。さっ、アタシたちは行きましょっ。

はえっ!?ちょ、ちょっとっ二人きりにしないでください!

いいの、キャトラ?

こーいうのは……荒療治に限るわ!行くわよ、主人公。

ああっ、主人公まで!?い、行かないでー……


wレーラさん?どうしたんですか?

はぅわっ!?……コホン。失礼、取り乱しちゃったわ。

握手……手を握るやつよね……大丈夫……ええ、大丈夫よ……

wわー、ありがとうございます!感動です!当分、手が洗えないですよ。

は、はは……洗いなさい。さ、さて、先を急ぎましょ。

w……レーラさん。

え、な、何?

w……音操のルーンは、あんな使い方ではいけませんよね……

え?そうね。間違っていると思うわ。

wですよね。さぁ、行きましょう。




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story4 王様のマッチポンプ



<城に潜入することに成功した主人公は物陰から王の様子を窺っていた>


あのエルフのバイオリニストめ!あいつのせいで、町民の関心がワシの演奏から遠ざかっておるわ!

ワシの演奏が、あんなエルフの音楽に劣るわけあるまい!ワシの方が良き音色、旋律じゃ!

wあー、そーですねー。

なんだなんだその気の抜けた返事は!?ワシに何か言いたいことでもあるのか?

wい、いえ、とんでもございません!王様の方が大変素晴らしい演奏です!

ふんっ、ならばさっさと演奏会の準備をせい!

wはっ!ただいま行ってまいります!!

王様が一人になったわ。チャンス到来ね。

行きましょう!主人公!


貴様らはさっきの!?

音操のルーンと、バイオリンをこっちに渡しなさい!

いきなり何を言っているこの無礼者めが!!!

ふーんだ、強がっちゃって。もうアンタに逃げ場なんてないんだから。

はっ!逃げ場を心配するのは貴様らの方だ!

<ギ、ギィ~~~~……>

ぎにゃー!?なんでこの期に及んで演奏を!?!?

!?見て!!

な、なんで魔物が!?

……!?思い出したわ音操のルーンの効力!

それは魔物を抑えるだけじゃない!魔物を召喚し、意のままに操るもの……!

そんな重大なことを忘れてたの!?

し、仕方ないじゃない!なにせ、それを知ったのは百年前のことだったから……

そりゃ仕方ないわねぇ……百年も前のことならねぇ……

って!ぎにゃー!

ともかく、納得したわ。

私が演奏した時、街に魔物が現れたのはあなたの仕業だったのね!

あ!?あの時聴こえた小さい音の正体は、この演奏だったのね!どうして、あんな事をしたのよ!

ワシの演奏に酔いしれる町民をかどわかそうとした愚かな貴様らへの罰じゃ。

あの時は生き延びたようだが、今度はそういうわけにはいかんぞ!

来るわよ主人公!



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story5 歪んだ情熱



やるじゃない。すてきよ、主人公。

煩わしい小僧だ!だが、音操のルーンがある限り、魔物は無限に召喚できるぞ!

だったら……てーい!!

何!?しまった、バイオリンが!?くっ、こんな猫ごときに!

やった!すごいわっ、キャトラ!

ヘヘーん。これで魔物は呼び出せないわね兵士さーん!今の内に王を!

wこちらの猫殿から話は全て聞いた!もうお前の下手な演奏も終わりだ!

離せ!ワシは王様だぞ!?離せ離せ!!くっそ……!!

これで一件落着ね。ふぅ……汗かいちゃった。

音操のルーンはどうする?壊しちゃおっか?

でも島にいる魔物はどうするの?抑えられなくなっちゃうんじゃ?

主人公がいるわ!最初から依頼の内容は魔物の討伐だったし!

で?音操のルーンは?王様のバイオリンにはめ込んであったはずよね?

zそれなら僕が持っていますよ。傷でも付いたら大変ですからね。

あら、気が利くじゃない。さっ、そのルーンを渡して。

z渡す?使うの間違いでしょう?音操のルーンはふさわしいものが使うべきなのです。

えっと……何を言ってるの?

z……そう。私のような人間がね!!

なんでアンタが演奏してるのよ!?

ちょっと!どーいうつもり!?

z音色が精密であればある程、強力な魔物が操れる……言い伝えのとおりですね。

どうですか?レーラさん、僕の演奏は?

……上手ね。だけど、禍々しい音色……王の演奏の方がまだ優しいわ。

zあなたも、僕を認めないんですか?僕の演奏に耳を傾けなかった連中と同じように……

でも、もういいんです。この力さえあれば、全世界に僕の演奏を聴かせることが出来る。

聴かない者は、魔物で脅せばいい!こうやってね!!

また現れた!?こ、これはまずいんじゃない!?

あなたのやり方は間違ってる……って言っても、彼の耳には自分の演奏しか聴こえてないか。

主人公、私は同じバイオリニストとして彼を止めたい。手伝ってもらえる?

ありがと。……エスコート、お願いね!

z止めないでくださいよ、レーラさん。まだ前奏曲なんですから。

いいえ……

……これが最終楽章よ!




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最終話 解放の旋律



いいわよ!どんどん魔物を倒していってる!

zちっ、このままでは……もっと出るんだ!島中の魔物を呼び寄せてやる!

この力で、僕は、僕は……!

!?

いけない、音調に乱れが。このままじゃ、あの魔物たちを制御しきれなくなっちゃうわ!

なんですって!?

zあ、あれ?どうしたんだ、お前たち……?なぜ、僕の言うことを聞かない!?

やめろ!こっちに向かってくるな!僕は敵じゃない!?

だ、だめっ!間に合わない……!!

待ちなさい……

ま、魔物の動きが……止まった?

この優しい音色はレーラさんのバイオリンだわ。

zば、馬鹿な!?音操のルーンを使ってないのに、どうして魔物が言うことを聞く!?

あるべきところに帰りなさい……


あれだけいた魔物がぜんぶ消えちゃった……

zど、どうして魔物を操れたんだ……

音楽は人を縛りつけるものじゃないと思うの。それは魔物も同じじゃないかしら?

z……!?

そうか……音楽というものは聴いた人を自由にさせるもの……

思い出した?それを忘れた演奏じゃ、誰も聴いてくれなくなっちゃうわよ?

純粋に演奏をしたいという気持ちがあれば、聴いてくれる人が現れるわ……たぶんね。

たぶんなんかい!?

でも、私には現れたわよ?ね?

z僕は、間違っていたのか……

そーよ。迷惑だったけど、マ、早めに気づけたから、そこだけはよかったわね。

z…………

レーラさん、僕は……もう一度やり直しても、いいのでしょうか……

上手になったら。

zえ?

もっと上手になったら、バイオリンでセッションしましょう。約束よ?

z……は、はいっ!


…………

……


街も活気づいてるわね。みんな楽しそう。

それはそうよ。王の演奏と魔物の恐怖から解放されたんですもの。

wこれもみんなあなたたちのおかげです。本当にありがとうございました。

wレーラさん!ぜひもう一度、演奏を聴かせてください!!

もちろんいいわよ。任せて。

wあ、あのっ、もしよろしければ今度こそ握手をお願いできませんか!

wあっ、お前!レーラさん、抜け駆けするな!先に俺と握手を!

ひっ……!?

あーあ……大変ねレーラ。アタシもファンが欲しいわ~。

もうっ、キャトラったら。レーラさん、大丈夫ですか?

……ええ、大丈夫よ。

みんな、慌てないで。演奏の後に、たっぷり握手してあげるから。

wほんとですか!?

ええ、たっぷりサービスするわ♪だからまずは、私の演奏を楽しんでいってね。

wそれもそうだ。俺たちはレーラさんの演奏を楽しみにしてたんだ!

レーラさん、男の人相手でも平気になったの!?

フフッ、どうやらアタシの荒療治が効いたみたいね!

ううん。怖いものは怖いわ……でも、この人達は私の音楽を楽しみにしていてくれた……

聴いて貰いたくても、聴いて貰えない人に比べたら、私は幸せ者……

だから、握手くらいで怖がってたら罰があたるわ。笑顔で答えなきゃね。


それじゃあ思う存分聴いてちょうだい。私の演奏を……!



束縛の旋律 -END-




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