悪魔
- 白猫10周年に向けて、メインストーリーの伏線まとめを作成しました
- キャラ称号(二つ名)の一覧を作成しました
悪魔とは、白猫における種族の一つ。
目次 (悪魔)
概要
〈悪魔の国〉の住人。他の作品の悪魔のように魔界といった別次元を住処にしているわけではなく、主人公たちと同じ世界で暮らしている。人間の感情を糧として生きており、人々に存在を信じてもらわなければ消滅してしまう。もとは黒の王国の魔性の血を引く存在とも言われている。
かつては人間に召喚され、願いを叶え、人々の信仰を集めることで生きていた。しかし、ルーンの発達により人々が悪魔を必要としなくなったことから本来の役割は忘れ去られ、召喚される機会も無くなってしまった。最近は「悪魔は邪悪な存在である」という認識だけが浸透してしまい、人間の悪魔に対する「消えてほしい」という感情を受けて存亡の危機に瀕しているという*1。
新世代の悪魔
信仰を糧にする悪魔が負の感情によって存在が危ぶまれている一方で、「都合の悪いことは全て悪魔のせいにする」という人間の無意識的な負の感情を吸収してエネルギーに変える悪魔も存在し、「新しい悪魔」または「新世代の悪魔」と呼ばれている。
彼らは消滅の心配は無いが、負の感情の影響で凶暴化する危険性を孕んでおり、悪魔の国に幽閉されてしまう場合もある。
〈悪魔〉と〈アルマ〉の関係
『聖女と風色のブーケ』にて、ルウシェがグラオザムの真の姿をアルマと呼んだ際に、グラオザムは以下の言葉を残している。
その呼び名は嫌いでね。
昔ながらの呼び名でお願いしたいものだな……
そう、悪魔とね――!
この発言から悪魔とアルマは同一の存在か、もしくは近しい関係にあることが伺える。確かに、アルマが聖霊教会から信仰を集めている点、人々に召喚され、契約を交わす点、グラオザムは絶望を、ルウシェの持つアルマ、アラストルは罪を糧にする*2点から、その性質は悪魔と類似していることが確認できる。ただし、アルマが肉体の持たないソウルの結晶であることから、仮にアルマが悪魔の一種であるとしても、悪魔の国に存在する悪魔とはまた異なる類のものであると考えられる。
ちなみに、原罪のアラストルの亜種モンスター『アザゼル』はエルゴラムの亜種モンスター『ベリアル』と同じく、ユダヤ神話において天使から堕天した悪魔の名である。
悪魔のキャラクター
〈信仰〉を糧にする悪魔。悪魔のままでは人間から忌避されてしまうため、普段は素性を隠し、シスターとして活動して信仰を集めている。
かつては〈白い聖女〉に感情や意志の無い使い魔として使役されていた。
- ルーシー
「新世代の悪魔」と呼ばれる、負の感情を吸収する悪魔。破壊衝動が強すぎるため悪魔の国に幽閉されていたが、現在は悪魔の国から逃げ出しミラのもとで暮らしている。
- レイン
悪魔の国・サタニアス地方の悪魔で、エルゴラムの元部下。反サタニアスの悪魔を始末して回っていたことから〈悪魔殺し〉の異名を持っている。感情を吸収する具体的な描写は無いが、妬みや憎しみの感情を感知できたり、憎悪を「俺たちに馴染みのある感情」と称していることから〈憎悪〉を糧にしていると思われる。
- シルヴィア
〈愛情〉を糧にする悪魔。レインと同じくサタニアス地方の出身で、エルゴラムの元で働いていた。少量の感情で爆発的なエネルギーを生み出すことができるため、エルゴラムからは次の〈悪魔殺し〉として期待されていた。
- エルゴラム
サタニアス地方の実質的な支配者。人々に争いの火種を撒き、悪魔の存在を顕示しようとしたり、人間の憎しみをシルヴィアに向けてシルヴィアを悪魔殺しとして覚醒させようとしたりと、その思想や手段は過激である。
- 〈白い聖女〉アルバ
悪魔の国でも最悪の大物と云われる悪魔。〈白き罪〉とも呼ばれる。信仰を糧とする悪魔は全てアルバを根源としているとされている。
世界を救ったという『白い聖女の伝説』への信仰から生まれたという。
『端末』と呼ばれる分身が世界の各地に存在し、白い聖女を崇拝する〈罪の教団〉を利用して世界各地の人々から信仰を集めている。〈聖霊教会〉の教皇オットーとは旧友。
名前の由来は「白い」を意味するラテン語albaと思われる。
- グラオザム
〈絶望〉を糧にする、アルマのような姿をした悪魔。〈戯れの魔王〉とも呼ばれる。知恵者と楽士と嵐の鳥によって封印されていたが、長い年月を経て復活。絶望を食らうためにイベン島で人間を集め、死のタイムアタックチャレンジを開催する。
- アテナ
〈希望〉を糧にする、精霊の容姿をした悪魔。オリバーと契約を交わしている。絶望を乗り越えた希望を食らうためにグラオザムを利用していた。
- クマロン
〈願い〉を糧にする自称大悪魔。本名は「スポポザマス・ゴルゴンソーラ=ダイクマ・ロンギヌス四世」。リーゼロッテと契約を交わしている。リーゼロッテの先祖によって何年もの間ぬいぐるみに封印されていた。契約者の願いを叶えることで封印が解かれ、本来の力を取り戻すという。
- デビット
〈恐怖〉を糧にする〈災厄の大悪魔〉。クマロンとは旧友。クマロンと同じくぬいぐるみのような見た目をしており、お腹のチャックを開けるとあらゆる災厄を引き起こしてしまう。かつてはロザリーの先祖の手により封印されていたが、ロザリーによって封印を解かれ、今は彼女と契約している。