神獣<ヤマタ>
- 白猫10周年に向けて、メインストーリーの伏線まとめを作成しました
- キャラ称号(二つ名)の一覧を作成しました
神獣<ヤマタ>は、八つの首を持ち、その各々が八つの<病>を司るとされる古代の災厄である。
起源
太古の時代、<ヤマタ>はその力で多くの文明を滅ぼした。この脅威に対抗するため、古代人は二つの対抗手段を造り出した。一つは、実体なき<病>の弱点を捉える<魔眼>。もう一つは、その弱点を打ち砕き滅ぼす神聖なる古代兵器<浄化兵装>である。古代人はこれらの力をもって<ヤマタ>を八つに引き裂き、リンドの故郷であるヒーンス島に封印した。リンドの家系は代々、ヒーンス島で<ヤマタ>の伝承の保管や封印の管理を担ってきた。
復活
永きにわたる封印は、『救命のイーヴィルアイズ』の物語開始の半年前に何らかの原因で解かれた。封印から解き放たれた<ヤマタ>は、八つの首に分かたれたまま世界中に散らばった。この分裂により、<ヤマタ>の存在は非常に脆く曖昧なものへと変化したとされる。<病>の力を司る神獣としての側面は薄れ、<病>そのものと化し、力を取り戻すために人間の肉体へと潜り込む道を選んだ。
宿主と侵食
<ヤマタ>が宿主を選ぶ基準は無作為ではなく、自身が司る超常なる<病>の力を十全に行使できる肉体と精神を持つ者を見極め、感染する。宿主の肉体に潜り込んだ<ヤマタ>は、徐々に力を取り戻していく過程で、宿主の心にも侵食していく。これは、宿主に<病>の力を引き出させるためであるとされる。<病>の侵食が進行すると、宿主の肉体と精神は<ヤマタ>そのものへと変貌し、意識も取り込まれてしまう
変異体
<ヤマタ>の影響を受け、その手下となった魔物(変異体)が存在する。これらの変異体は、<ヤマタ>による<病>の加護を受けており、損傷しても瞬く間に修復するため、通常の手段では倒しきれない。<浄化兵装>と<魔眼>を用いることで初めて滅することが可能となる。
リンドたちの目的
<ヤマタ>とその変異体、そして<病>そのものが世界にとって大きな脅威であり、リンドたちは<ヤマタ>の首を再び封印し、最終的にはこの世界から完全に根絶することを目的として旅を続けている。リンドは自身の<封禍のルーン>に、すでに五体の<ヤマタ>の首を封印している。残る首はあと三体とされている。
司る<病>
<ヤマタ>の八つの首は、それぞれ異なる八つの<病>を司る。作中で判明している<病>は以下の通りである。
- <幻霧病>(げんむびょう)
宿主の精神に巣食い、「その者が願ってやまないもの」を宿主のソウルを用いて具現化し、現実を侵食して塗り替える<病>。ソーン島では、ナタリア・アウロフが宿主となり、火事で亡くした子供たちと、その事実を知らないもう一人の自分自身を具現化していた。 - <裂命病>(れつめいびょう)
感染者の肉体を際限なく分裂・変貌させ、増殖させる<病>。感染者は魔物のような姿に変貌し、他の人間を襲うようになる。この<病>の宿主となったイヴァン・フィッツギボンズは、生命を無限に増殖させ、喰らい、還元され、永遠に輪転し続ける原子生命の世界(理想郷)の実現を目指し、そのために他の<ヤマタ>の首を掃討しようとしていた。また、宿主自身が分裂する能力も見せた。 - <月吼病>(げっこうびょう)
月の出ている夜にのみ発病し、罹患者の姿と精神を変異させ、凶暴化させる<病>。身体能力と凶暴性、及びソウルの生成量を強制的に上昇させるが、この<病>に侵されたコミュニティは、「月の光」を浴びることによって変容したすえ、互いに殺し合い自滅するとされる。リンドがこの<病>の力を限定的に使用している。 - <紅蕀病>(こうしびょう)
体内や肉体周辺のソウルが、赤い茨状に変異する<病>。感染者は全身の内側から無数の杭に貫かれ、死亡するとされる。リンドがこの<病>の力を限定的に使用している。 - <遡行病>(そこうびょう)
代謝機能に異常をきたし、肉体組織が若返っていく<病>。肉体の損傷を修復する効果があるが、感染者の肉体は絶えず遡っていき、やがて死に至るとされる。リンドがこの<病>の力を限定的に使用している。