穆桂英
画像
ステータス
MIN | MAX | ||
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建造 | 良 | 72 | 429+4*3=441 |
農牧 | 中 | 100 | 245+2*3=251 |
制作 | 特 | 120 | 785+6*3=803 |
財務 | 中 | 51 | 254+2*3=260 |
探検 | 良 | 58 | 417+5*3=432 |
天賦
★1 | 制作の仕事を担当する時、必要な料理を10%節約する。 |
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★2 | 制作の仕事を担当する時、必要な料理を20%節約する。 |
★3 | 制作の仕事を担当する時、必要な料理を30%節約する。 |
★4 | 制作の仕事を担当する時、必要な料理を40%節約する。 |
物語
穆柯寨(ぼくかさい)の寨主、穆羽(ぼくう)は娘が生まれ、戸惑っていた。寨全体が騒然となり、どうすればいいかわからなかった。誰もがあの放浪の女道士は、ただ口車に乗せて金をだまし取ったのだと思っていた。
半年前のことだ。一人の放浪の女道士が穆柯寨を通りすがり、妊娠中の穆夫人を見ると、その膨らんだお腹を指さして告げた。「これぞ、武曲(ぶごく)の象である。」
寨主穆羽は大喜びした。穆羽は戦乱をくぐり抜け、仕方なく山賊をやっていた。幾度も敵兵と対戦したことはあるが、いずれも失敗に終わり、ずっと悔しい思いをしてきたのだ。
女道士を天幕の中に招き入れ、穆羽は詳しく話を聞こうとしたが、「まだ明言する時ではない、時期が来れば、必ずまだ再会するだろう」と言われた。
女道士の言葉は、真夜中の明かりのように、穆羽に希望を灯した。穆羽は銀1両を女道士に与え、きちんとお見送りするようにと人に命じた。子供が早く来ることを待ち望む日々の中、この子には将来、流星錘(りゅうせいすい)と九節鞭(きゅうせつべん)のどちらを習わせよう、と細かいことまで彼はすでに決めていた。
そして穆夫人が産気づくと、穆柯寨の男女が皆駆けつけ、武曲星の祝福にあやかろうと、子供の誕生を待ちわびた。ところが、産婆が難しい顔をして出てきて告げたのは、思いもよらない一言だった。「生まれたのは、お嬢さまです。」
その知らせは、寨全体を騒然とさせた。武曲星の祝福を受けた子が女だなんて、聞いたことがなかった。穆羽も呆然と立ち尽くし困惑していたが、穆夫人がそれに怒り出した。「昔、各地を征伐した木蘭がいたっていうのに、うちの桂英のどこがいけないというの?」
穆羽は唖然とした。妻は、この一瞬で既に娘の名前までつけたのだ。父親として、なんだか大切な瞬間を逃してしまったような心地がした。彼は考え込み、大きく手を振った。男でも女でも、きちんと教育を叩き込めば、戦場で活躍することができる。
それ以来、穆羽は彼女を掌上の明珠(しょうじょうのめいしゅ)として心をこめて育てることにした。穆桂英は天資英明で、どんな武器でも、彼女の手に渡れば、まるで体の一部のように、思うままに使いこなした。穆羽は大いに喜び、代々伝わる流星錘を彼女に授けた。
穆桂英が十歳の時、穆羽は彼女を連れて旅に出た。北方の山々を抜けると、そびえ立つ岩肌がせり出し、まるで人を呑み込もうとしているかのようで、見る者を驚かせた。
しかし、穆桂英だけは恐れることなく、頂上に立ち、石を見下ろしながらこう言った。「将来、私がこの天門陣(てんもんじん)を破ってみせる。」
穆羽はその言葉に戸惑い、子供の戯言だと一蹴しようとしたが、後ろから拍手の音が聞こえ、振り返ると、一人の女道士が手を叩いて笑っているのが目に入った。「素晴らしい、この日を待っていた。」あの時の女道士だった。
彼女は、穆桂英が手に持つ流星錘を見ると、それをへし折って、崖下に投げ捨てた。穆羽が怒ろうとした時、「今日はあなたに神の弓矢と飛刀の技を授けよう。穆柯寨にある降龍木(こうりゅうぼく)で弓を作りなさい。いつか必ず天門陣を破ることができよう。」
女道士がそう告げると、穆桂英の背中に一つの矢筒が現れ、そして女道士の姿も消えた。これはまさに天女の助けだと理解した穆羽は、穆桂英の教育にさらに力を入れるようになった。