半山娘娘廟
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レベル
Lv.32
紹介
【装飾・半山娘娘廟】
「おばあちゃんおばあちゃん、今日は立夏だから、半山娘娘廟のお祭りに行かない?あたし、行ったことないの。」孫娘は祖母の顔をじっと見つめながら、乞うように言った。
慈愛深い祖母は針を置き、立ち上がった。「はいはい、おばあちゃんが連れて行ってあげようね。でも早く帰らないと、お父さまにバレてしまうわよ。」
孫娘は嬉しそうに飛び上がり、手を叩きながら、「はい!あたし、おばちゃんの言うことなら何でも聞く!」と笑った。
家を出ると、孫娘が先に立って走り、祖母は後について行き、笑い声が絶えなかった。
お祭りはにぎやかで、人が集まっており、孫娘は祖母の手を引いて人ごみの中をすり抜けていった。
「ゆっくりね。」
「おばあちゃん安心して、この手は絶対に離さないから。」
道の両側には多くの職人が店を並べ、商人たちが様々な商品を売っていた。孫娘は祖母を連れ、屋台をあちこち覗いたり遊んだりと、お祭りを楽しんでいた。
孫娘はふと、みんなが可愛らしい陶器の猫の置物を持っていることに気付いた。
そこで彼女は、ある屋台の前で立ち止まり、屋台に置かれた泥猫を指さして言った。「おばあちゃん、あれ見て。」
祖母は屋台に並べられた様々な泥猫を見て、「あら、欲しいの?」と聞いた。
孫娘が頷くと、祖母は白い泥猫を手に取り、彼女の手の上に置いた。
「はい、おばあちゃんからの贈り物。」
娘娘廟を散策した後、祖母は少し疲れていたため、二人は寺のそばの木の下で休んでいた。
孫娘は手に持った泥猫を見て、不思議そうに尋ねた。「おばあちゃん、どうしてみんなこの泥猫を買うの?」
祖母は優しく答えた。「杭州では蚕を飼う家が多いけど、蚕は鼠の一番の好物だから、蚕を飼う人は猫を飼わないといけないのよ。そして猫を飼っていない家は、泥で作った猫を外に飾って、鼠避けにするの。今では、すっかり豊穣を祈る風習の一つになっているわ。」
孫娘は首を傾げ、また尋ねた。「じゃあおばあちゃん、どうしてうちでは蚕を飼っているのに、泥猫を置いてないの?」
祖母は目を曇らせて遠くに向け、ゆっくりと口を開いた。「うちにも昔あったのよ。あたしが子供の頃、あたしのおばあちゃんが、今日みたいに、半山娘娘廟のお祭りに連れて来てくれたことがあったわ。あの頃はね……」
ステータス
所要材料 | 1000 3 5 |
繁栄度・環境 | 繁栄度30・環境10 |