陸深
画像
ステータス
MIN | MAX | ||
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建造 | 中 | 100 | 245+2*3=251 |
農牧 | 優 | 83 | 602+6*3=620 |
制作 | 優 | 257 | 604+4*3=616 |
財務 | 良 | 72 | 429+4*3=441 |
探検 | 中 | 40 | 239+2*3=245 |
天賦
★1 | 改良農地で仕事をする時、生産量が20%増える。 |
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★2 | 改良農地で仕事をする時、生産量が30%増える。 |
★3 | 改良農地で仕事をする時、生産量が40%増える。 |
★4 | 改良農地で仕事をする時、生産量が50%増える。 |
物語
翰林院の中は薄暗く、蝋燭の光が揺らぎもせずかろうじて小さな机を照らしていた。部屋には小さな火鉢が置かれ、炭は燃え尽きかけていた。火鉢の上のやかんはいつも通り白い湯気を立て、古い本の匂いが漂っていた。木綿の暖簾に隔たれた部屋はしんと静まりかえり、外には吹雪が吹き荒れていた。吹雪の中から厚い外套を着た男が現れ、暖簾をかき分け、部屋の中に入ってきた。外套を脱ぐと、来訪した男が徐禎卿だと分かった。彼は火鉢の横で手をこすりながら、部屋に向かって言った。「せっかく訪ねて来たのに、挨拶の一言もないのか。」古文書が積み上げられた小さな机の向こうから、一つの首が突き出た。ちらりと目を細めて徐禎卿を見て、「これを写し終えるまで待ってくれ。」と答えた。徐禎卿は慣れた様子でその態度をものともせず、服についた雪を払い落とし、炭籠から炭を拾って火鉢へ投げ込み、やかんに水を足した。その手慣れた動きは、まるで自分の家に帰ってきたかのようだった。本の陰に隠れていた陸深がようやく出てきて、十の指を交差した。「毎日書写つづきで、しかも館閣体で書かなければならないなんて、しんどいよ。」徐禎卿はしーっと人差し指を口に当てた。「静かにしろ、壁に耳ありだぞ。沈さんの耳に入ってはまずかろう。」「あんな年寄りども、酉時が過ぎればすぐに逃げ帰る。誰も翰林院なんかに居残ってやいないさ。」「お前は残ってるじゃないか。」「残ったのは『松雪斎文集』を練習できるからだ。外では吹雪が吹き荒れ、中では美しい字との対面。素晴らしいじゃないか。」陸深はにこにこと機嫌良さそうに「何かいいものでも持ってきたのか?」と徐禎卿に聞いた。「熟成した紹興酒だ!」と言いながら徐禎卿は酒を取り出した。ちょうど、やかんから再び白い湯気が上がった。お湯で酒壺を温めると、酒のほのかな香りが部屋中に広がった。外では変わらず雪が吹き続けていた。しかし部屋の中は、酒と会話、そして笑い声であたたかく満たされていた。