小蛮
画像
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ステータス
MIN | MAX | ||
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建造 | 良 | 107 | 433+3*4=445 |
農牧 | 優 | 58 | 597+6*4=621 |
制作 | 中 | 35 | 253+2*4=261 |
財務 | 劣 | 14 | 94+1*4=98 |
探検 | 劣 | 23 | 87+1*4=91 |
天賦
★0 | 竹林で仕事をする時、竹の生産量が10%増える。 |
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★1 | 竹林で仕事をする時、竹の生産量が15%増える。 |
★2 | 竹林で仕事をする時、竹の生産量が20%増える。 |
★3 | 竹林で仕事をする時、竹の生産量が25%増える。 |
★4 | 竹林で仕事をする時、竹の生産量が30%増える。 |
物語
雄鶏もまだ夜明けに気づかぬほどの早朝、小蛮は目を覚ました。小蛮は、一日の仕事が始まる前に、舞踏の練習をしていた。息が切れようと休もうとはしない。立ち止まれば、練習の時間が少なくなってしまうからだ。「小蛮、ハスを摘む時間よ。」少女たちが呼びに来た。小蛮は頷き、みんなと一緒に船を揺らしながら、ハスの田んぼの奥へと入って行った。「足を見なよ、まめだらけだよ。そんなに練習してどうするの?」少女たちは小蛮を見て、心を痛めた。「じゃあ、見せてあげるよ。」小蛮は立ち上がり、小さな船の上で踊り始めた。さざ波が立ち、湖の奥から岸辺へと広がっていく。そしてさざ波は、湖のほとりにいた白居易の足元にまで届いた。白居易は、小蛮が水に落ちてしまうのではないかと何度か心配になったが、小蛮が体勢を崩すことはなかった。その舞う姿は、空を飛ぶ雁のようで、水を泳ぐ魚のようで、そして、巣へと帰る鳳凰のようだった。小蛮は踊り終わると、ほとりに立っている白居易を見た。ハスの実を買いに来たのかと勘違いし、船を漕いで近づいた。「そちらの方、ハスの花托はいかがです?摘みたてで、とても新鮮ですよ。」白居易は小蛮を見つめた。少し頑固で誇らしげなその表情を見て、白居易は何か言おうとしたが、結局その言葉は飲み込み、こう答えた。「ああ、一つもらおう。」それから一ヶ月、白居易は、小蛮から毎日ハスの花托を買った。ハスの花托がなくなると、小蛮もいなくなった。しかし、その後も白居易は、晴れの日も雨の日も、変わらず毎日湖まで赴いた。大晦日の夜、誰かが白家の門を叩いた。白居易が自ら門を開けると、そこにいたのは、挨拶に来た小蛮だった。小蛮は、雪が降る中で踊っていた。その姿はまるで、寒さをものともせず咲き誇る梅のようだった。自分だけに捧げられたその舞踏を、白居易は静かに眺めたのだった。