宮商羽
画像
ステータス
MIN | MAX | ||
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建造 | 良 | 87 | 423+5*2=433 |
農牧 | 中 | 133 | 248+2*2=252 |
制作 | 優 | 142 | 613+5*2=623 |
財務 | 特 | 426 | 779+5*2=789 |
探検 | 優 | 122 | 609+6*2=621 |
専属御宝 | 檀木の箜篌 |
天賦:妙音
★2 | 4時間以上の財務の仕事を担当する時、作業時間を20%短縮する。かつ、副産物の獲得率が60%増える。 |
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★3 | 4時間以上の財務の仕事を担当する時、作業時間を25%短縮する。かつ、副産物の獲得率が80%増える。 |
★4 | 4時間以上の財務の仕事を担当する時、作業時間を30%短縮する。かつ、副産物の獲得率が100%増える。 |
物語
「宮商羽なくして宴はならず。」江南水都で昔から謳われ続けたこの言葉通り、箜篌の名家である宮商羽は高官や貴族たちに持て囃された。宮商羽はいつも宴席で一言も発さず、多くの人は、彼女は言葉を話せないのだと長年思ってきた。しかし彼女はただ、宴席で多くの嘘偽りを見てきて、虚栄の賑わいに同調したくないだけだった。ある日、宮商羽はとある豪商の宴に招かれた。人々が酒を酌み交わす中、豪商の夫人だけが物憂げな顔をしていた。夫人の身に何が起こったのか知らないが、宮商羽はその悲しみに共感し、つま弾く琴の音を物悲しく響かせた。心のこもった箜篌の調べが夫人に勇気を与えたのか、彼女は立ち上がり、全員の前で、くしゃくしゃになった一通の離縁書を豪商に差し出した。笑い声がぴたりと止み、みんな顔を見合わせた。静寂のなか、ふと箜篌の音が鳴り始め、悲しみから喜びへ、そして壮大に、自由自在な響きへと変わっていった。その音色に触れた夫人は、人々がその場を去るまで、調べに合わせて玉箸で杯をチリンチリンと叩いた。「拍子、ちょっと違うわ。」宮商羽は演奏を止め、今夜最初の言葉を吐いた。「箜篌の名家である宮商羽さまは口を利かないと伺っておりましたが、ただ話を聞く機会がなかっただけなのですね。」楽しそうに叩き続ける夫人の顔に、宴会が始まった時のような悲しげな表情はもうなかった。その後、宮商羽は夫人が単身沙州へ遊歴に出たと聞いた。それでも宮商羽は依然として、賑やかな宴会の中、粛々と人々の悲喜を味わうのだった。