レンガ照壁
画像
開放条件
Lv.37で開放
紹介
母曰く、照壁には貪獣という妖怪が棲んでおり、言うことを聞かない子は連れ去られてしまうという。この話に怯え、子供二人はいたずらをしなくなった。このままでは自分の息子たちが臆病になってしまうと考えた父は、彼らを奮い立たせようと、ある晴れた日の午後、二人を連れて照壁の前にやってきた。父親はまず大郎を抱き上げ、肩車をした。「これが壁に棲む貪獣だ。二回叩けば、こいつはお前を恐れて、来なくなるぞ。」大郎は壁の獣を見つめたまま、手を上げることすらできず震えていた。「ほら、怖がるな!お父さんがついてるぞ!力一杯叩け!」大郎は涙を堪えながら、ゆっくりと手を上げ、ぺしっと獣を叩いた。「もっと力を込めて!ここで叩き潰せば、二度と来ないぞ!」大郎は歯を食いしばり、今度は手が痛くなるほどの力で、照壁を叩きつけた。父が大郎を下ろすと、二郎は待ちかねたように父の肩に乗りながら、貪獣に向かってバン、バン!と二回叩いた。「これで貪獣はお前たちのところにやってこない。一生安泰だな。」父親は子供たちの頭を優しく撫でながら、にこにこと笑った。二郎は父の手を握りながら、「お父さんも貪獣を追い払ってよ。一生幸せになれるよ。」と言い出した。父は照壁を見て笑った。「がははは、お父さんはもう大人だから大丈夫だ!」そして時は矢の如く過ぎ去った。大人になった二郎は自分の子供を背負って、照壁の前までやってきた。子供は貪獣を叩いた後、母親に連れてもらって市場へ遊びにいった。二郎は立ち止まったまま照壁の獣を見て、呟いた。「なんであの時貪獣を力一杯追い払わなかったんだ。頑固親父!」その時、誰かが彼の肩を叩いた。「初めて父親になったんだ。なるべく父親らしく見せようと必死だったんだろう。」
ステータス
所要材料 | 数 |
3 | |
2500 | |
1 | |
2時間 | |
繁栄度・環境 | 10・10 |