北倉城
画像
一 | 二 | 三 |
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四 | 五 | |
位置
松江府/千船涇
紹介
川沿いに建てられた松江の倉城は、水路から税糧が運ばれる松江府最大の倉庫であり、漕運の始発地点でもあった。税糧を京に送る頃になると、町の官員や住民が集い、祭江亭で儀式を行う。倉王廟で線香を捧げながら、漕運がうまくいくようにと願うのだ。号旗が風にはためく中、水路には所狭しと小舟が集まり、運航は大忙しだ。各結社が持つ数百隻の船が倉城川を行き交い、大倉橋から雲間第一橋まで続く光景は、まさに壮観だった。駿にとって、これは初めての大仕事だった。周りの黒山の人だかりを見ると、全身にやる気が満ち溢れてきた。彼は仲間と一緒に、倉城へ入り、税糧を運んだ。親方曰く、この仕事は稼ぎがよく、食事の世話までしてくれるらしい。この機会を逃すわけにはいかなかった。やせ細った体ながら、駿は五俵の食糧を運ぶと言い出した。いざ担ぐと、食糧が肩にのしかかり、腰までズンと重みが伝わった。駿は歯を食いしばって腰を上げ直し、一歩を踏み出した。来た時の雰囲気とはまるで違い、桟橋を行きかう人々の間にあるのは、荒い呼吸音だけだった。「駿!五俵!」駿は、どんと船に荷を下ろし、記録漏れがないよう、係に向かって大声で告げた。給料は運んだ食糧の数に応じて支給され、力さえあれば稼げる仕事だった。何回も積み下ろしているうちに日が暮れて、貨物運びの一日が終わった。駿は桟橋に腰をおろすと、肩にかけていた手拭いを取って水で洗い、顔と体を拭いた。親方が給料を押しつけてきた時、駿はもう両肩とも上がらないことにようやく気づいた。「ありがとうごぜぇやす!」駿は重い体を引きずるように家へと歩き、通りの焼餅屋で焼餅を三つ買った。家の扉をそっと開けると、音に気付いて子供二人が駆け寄ってきた。「お父さん!やっと帰ってきた!」駿は「弟とお母さんと分けなさい。」と焼餅を渡した。駿が座ると、食卓にはすでに料理が並んでおり、蓋を開けてがつがつと食べ始めた。駿の妻が取り込んだ洗濯物を抱えて部屋に戻ると、もう食べ始めている夫を見て、慌てて声をかけた。「もう冷めてたでしょ、温めてあげようか。」駿は手を振り、「いいんだ。帰り道で焼餅を買ってきたから、食べてくれ。」と返した。妻は子供が差し出した焼餅を見て微笑んだ。「お母さんはもうお腹いっぱいなの、お父さんに渡そうね。」「帰りに腹がへって、もう食べちまった。残りはみんなの分だ。」駿は食卓の料理を平らげると、懐から今日の給料を取り出し、机の上に置いた。「この金で、子供たちに肉を買ってやってくれ。ほら二人とも!お父さんと散歩しようか!」彼は二人の子供を両手で抱き上げ、扉を出た。心身ともに疲れきっていたが、息子たちを抱き上げた時は、全身にまた力がみなぎっていた。
ステータス
レベル | コスト | 時間 | |
Lv1 | -10 | 3 800 100200 | 1時間 |
Lv2 | -10 | 5 1000 200 400 | 3時間 |
Lv3 | -10 | 5 1200 300 300 | 5時間 |
Lv4 | -10 | 8 1400 400 450 | 7時間 |
Lv5 | -10 | 350 | 今すぐ |