木橋の小池
概要
レア度 | 画像 | マス |
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効果
3510
入手方法
桃花村の謎
物語
西の父親は、彼女が小さい頃に一人で出て行き、それっきり帰って来なかった。一人ぼっちになった西は、父親が家に残していった錦鯉の入った水がめを見ると、大きな石で割ってしまった。水がめは砕け散り、錦鯉たちは地面で苦しそうに跳ねていた。外で遊んでいた谷は、割れた音を聞きつけ、仲間を連れて西の家に駆け込んだ。床一面に散らばった陶器の破片と錦鯉、そして隅にうずくまって泣いている西が見えた。彼は急いで駆けつけ、仲間と一緒に錦鯉を拾い、木橋まで走って、魚を池に入れた。錦鯉は、結局生き長らえた。西は泣きながら谷に聞いた。「どうして私のことより、あの魚たちのことを助けるの?」谷は鼻をこすりながら答えた。「魚が死んだのを見て、お前また泣くじゃないか。今、魚は池にいるから、もう泣く必要ないだろ?」あれから、西は暇になるといつも橋の上に立ち、水中の錦鯉を眺めた。「男の子って、慰めるの下手だよね。」