龍頭村の赤船
概要
レア度 | 画像 | マス |
---|---|---|
効果
45
入手方法
イベント
物語
龍舟競漕の開幕を控え、龍頭村の村人たちは一心不乱に龍舟の最後の仕上げに取り掛かっていた。今年の舟は去年より三寸ほど長い。というのも、隊員の体格が大きくなり、座席の幅が合わなくなってきたから。村長は舟を見た。どうも何かが足りない気がする――龍首村の村長とは五十年の長きに渡り龍舟競争で競い合い、勝敗は五分五分。今年が任期最後の年であり、何が何でも勝つと心に決めていた。村人たちは村長の気持ちを察し、ある物を大事そうに取り出した。「風向計です。色で風の強さと方向を示す代物です。これを舟に取り付ければ、舵手は迷わず舵を切れます。」「よし、付けてくれ!」村人がまた部品を手にやってきた。「これはうちの甥がわざわざ届けてくれた水飲み用具です。甥は、鄭和さまの下で働く船乗りなんです!この道具があれば、漕ぎ手は舟を漕ぎながら水を飲めるので、速度に影響が出る心配がなくなりますよ。」「これも付けてくれ!」みんなの手伝いによって、龍舟にはたちまちいろんな部品が取り付けられ、遠くから見ると、まるで飾り棚のようだった。大会当日、村人たちが龍舟を川辺に運ぶと、龍首村の船にも様々なものが取り付けられていた。二人の村長は顔を見合わせると、村人たちに部品を取り外させた。「これで最後だ。せめてこいつと痛快な真剣勝負と洒落こもう!」