登聞鼓
概要
レア度 | 画像 | マス |
---|---|---|
効果
15
入手方法
イベント
物語
登聞鼓が鳴るのは実に10年ぶりだ。今日鳴ったその音に、近くの人々は、皆駆けつけて来た。トントンと鼓を打っていたのは、小麦色の肌をした男だった。みすぼらしい身なりで、やつれて見える。「きっと給料が払われてないんだ。」「いや、きっと山賊にあったんだ。」「違うよ、ごろつきに屋敷を取られたに違いない。」人々は彼のことをひそひそと噂し、彼がどんな目に遭ったのかあれこれ心配した。何せ、鼓を打つくらいのことだ。知府はどのような判決を下すのだろうか。しばらくすると、知府が出てきた。知府は銭の入った袋を男に渡し、男は笑顔で「ありがとうございます!」と受け取った。知府は満足そうに鼓面を撫でた。「この皮、しっかりしているなぁ。」「これは子牛の皮です、二三十年叩いても破りませんよ。もし今度また張り替えるなら、俺に任せてください。」男はそう告げて去っていった。「あの人、冤罪を訴えに来たんじゃないの?」知府はひらひらと手を振って答えた。「あ、鼓の皮が破れたので、修理の人を呼んだだけ。」