必勝の鰲
概要
レア度 | 画像 | マス |
---|---|---|
効果
15
入手方法
イベント
物語
町の外の魁星廟は建てられたその日から、近辺の寺院や霊廟の中でも最も人気な場所になった。参拝に訪れた書生たちはみな、廟門の前に設置されている鰲の形をした巨大な石像に祈りを込め、いつか状元になることを願った。この日、郭くんは書院が終わるやいなや母に連れられてここに来た。書院に通う年齢になったばかりで、まだ字すらろくに読めない郭くんは、醜い石に向かって祈るよう母に言われ、とても不思議そうに尋ねた。「母ちゃん、本当にこの亀さんを拝ん……」言い終わらないうちに、母に口を押さえられた。「将来状元になりたいなら、バカなこと言わないの!」「え?この……神獣?を拝めば、状元になれるんだ!でもここ、毎日たくさんの参拝者が来てるよね、みんな状元になれるの?」母は笑い声をこぼし、郭くんの頭を優しく撫でた。「もちろん状元になるのは簡単なことじゃない。みんな自分を奮い立たせるために鰲の石像に願うのよ。人は希望があればやる気が出るの。」「わかった!つまり、状元になりたいって念じれば、勉強を頑張れるってことだ!」「そうよ。」郭くんは慌てて石に向かって頭を下げ、状元になる未来を願った。その日、郭くんは家に帰ると、自ら進んで授業で習った詩句を暗記した。