煙雨の枕水路
概要
レア度 | 画像 | マス |
---|---|---|
効果
510
入手方法
ガチャ(煙雨)
物語
城内の水路は、長く短く、深く浅い。中には蓮の葉が生え、川まで連なっている。いつ作られたのか、誰が作ったのか。それは謎に包まれていた。文漢儒はたくさんの地誌を調べてみたが、「城内には水路が数本あったが、すべて詰まっていて、水は流れていなかった」としか記されていなかった。本と今の水路が違う理由は何なのだろうか。文漢儒は急に興味が湧いてきて、煙雨の水路を改良した人を探し出そうと考えた。この日、彼がいつものように町中をさまよい、情報を集めていると、皆から尊敬を集める水路職人の古爺さんが、ザルを背負ってやって来た。古爺さんが清掃道具を持って水底のゴミを取り除くと、水路にさざ波が立ち、水の流れが増した。「この水路を改良したのはあなたでしょうか?」文漢儒は尋ねた。古爺さんは再びザルを背負った。「そうじゃ。わしはある人を待っておる。昔、彼女は家族と共に江南水都を離れた。その時、必ずここで再会すると約束したのじゃ。あれから随分時が経ち、江南も以前とは変わった。だが、この水路だけは変わらん。だからわしは、ずっとこの水路を守ってきた。そうすれば、彼女が戻ってくる時、水の流れを辿って必ず家に帰れる。」そして古爺さんは家に帰っていった。文漢儒は城内の煙雨の水路を眺めた。その水路はまるで、古爺さんが遠くの恋人へ宛てた詩のようだった。