頌春の舞台
概要
レア度 | 画像 | マス |
---|---|---|
効果
5010
入手方法
ガチャ
物語
年末になり、町の住民たちは仕事を放り出し、良き一年の始まりの準備をしていた。この一年間の苦労を乗り越えた皆は、未来への願いを書き込んだ天灯を飛ばした。知府が皆のために建てた舞台にも灯がともり、人々は舞台の前に座って年越しのごちそうを楽しんでいる。湯顕祖と麗娘の歌が終わった途端、空にドンと花火が打ち上げられた。人々は新年の到来を祝って盃を掲げた。酒好きの人々が集まる中で、首を振りながら李白は言う。「今日は三白酒は絶対に飲まないからな、別の酒にしないと!」杜甫は相変わらず酔っ払っていて、唐伯虎は瓶を抱えて離そうとしない。秦良玉は腰に佩いた長剣を抜き、酒を飲みながら舞い始めた。談允賢は盃を手に取って軽くつつき、そばにいる阿朶と顔を見あわせて笑った。その中で、魏徴は鍾馗を探し回っていたが、行方がわからない。誰かが叫んだ。「酒の大壺が二つも空になってるぞ!飲み干したのは一体どいつだ?」そこに鍾馗がふらふらと舞台に上がり、鬼斬りの剣を取り出した。「今を生きるこの世の遍く人々のために、そして、この一年で亡くなってしまった、今はあの世の人々のために。今宵、戯曲をひとつ。」そう言うと、剣を振って舞い、詩を唱えた。舞台の下から万雷の拍手が沸き起こり、子供たちは舞台を囲んで歓声を上げた。無数の提灯が道の遠くまで連なり、全ての者の帰り道を照らしてくれた。