花籠提灯
概要
レア度 | 画像 | マス |
---|---|---|
効果
1010
入手方法
ガチャ
物語
お正月、どこも楽しい雰囲気に包まれている。しかし、誰もが喜んでいるわけではなかった。琳は杭にもたれて、憂鬱そうにため息をついた。「厳さま、灯会に誘っても来てくれないなんて。」先日、厳さまを湖から救った際に一度笑いかけられて以降、琳はしばらく幸せな気持ちでいられた。しかし、その後厳さまはいつもの厳粛さを取り戻し、彼女を相手にしなくなった。琳は振り返り、長い時間をかけて手作りした花籠提灯を見て、寂しい気持ちになった。精巧な模様の色とりどりの小さな提灯が連なり、まるで藤の花のように垂れ下がっている。空には再び雪が舞いはじめ、琳は提灯をスッと回し、その場を後にした。「都道に我に似たるを愁ふ人無し、今夜の雪、梅花有りて、我の愁ふに似たり。」