金光洞
概要
レア度 | 画像 | マス |
---|---|---|
効果
55
入手方法
ガチャ(封神)
物語
生き別れになった家族を探して、雲は北の地からはるばる江南水都へやってきた。どれほど歩いたかはもはや覚えていない。足はふらつき、喉もからからで、頭は陽の光に当てられ朦朧としていた。ぼんやりしていると、前方に、雲と花に囲まれ、仙気に満ちた道観が見えた。「ひょっとして神様が住んでいるのかな?」雲は、最後の力をふりしぼり道観へ足を向け、水をもらいに行こうとしたが、長旅の疲れが祟り道観の前で倒れてしまった。再び目を覚ますと、雲は涼しい竹畳の上に横たわり、一人の小道士が汗を拭いてくれていた……「あの……」「わっ、やっと目が覚めましたね!」目の前にまだ煙が立ち込めているのを見て、雲は勇気を振り絞り、聞いてみた。「こちらは……神様のお住まいでしょうか?」「だとしたら、私は仙童になってしまいますよ!」小道士は雲のために風をあおぎながら答えた。「この煙でしたら……丹薬炉の火を起こしすぎたせいですよ。」そして数十年後。一命を取り留めた雲はこの道観に残り、道長となっていた。毎日自ら丹薬炉を扇ぐのが彼の習慣と化している。偶然この地を通りかかる旅人たちの誰もが、煙が立ちこめた様子を見て、ここを神様の住む別世界だと思いこんだ。