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水都百景録攻略Wiki

日月の井戸

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作成者: rinrin
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概要

レア度画像マス

効果

1510

入手方法

ガチャ(封神)

物語

今日はそよ風が吹き、瞑想日和だ。虚清は朝早くから大宝を呼んで果物の砂糖漬けをたっぷりやり、道観の中で遊んでいるようにと、よくよく言いつけた。大宝は大人しく頷き、果物の砂糖漬けを持って嬉しそうに走り去っていった。安心した虚清は祖師さまにお香を上げ、瞑想を始めた。一刻ほど経った頃、扉の外で衣擦れの音がした。虚清は目を開けるまでもなく、大宝が窓にぴったりと身を寄せ、頑丈な窓紙越しに覗き込んでいることがわかった。「お父さん……もういい?」「......」大宝の声は子猫のようにとても小さく、虚清は動じなかった。大宝はしばらく覗くと、立ち去った。さらに半刻が過ぎた。「お父さん、お腹すいてない?」「……」「お父さん、あの井戸端のお花綺麗だね、摘んでもいい?」虚清は眉間に皺を寄せたが、動かなかった。そして庭から響いた「どぼん!」という水の音に、ついに我慢できなくなり、サッと立ち上がると日月の井戸の方へと向かった。太陽と月の形を模して建てられた二つの井戸はこの道観よりも古く、外から見るとそれほど大きくはないが、三歳の子供が落ちることは十分ありえる。まして井戸の水の深さは測り知れない。虚清は焦り、大股で井戸のもとまで走ると、大宝が月の井戸のそばに立ち、両手でガチョウの卵ほどの石を高く掲げているのが見えた。虚清に気づくと、大宝は石を投げ捨て、駆け寄ってきた。虚清はため息をついた。人間は一度繋がりができてしまうと、もはや心の平穏は二度と取り戻せない、という祖師さまの言葉を思い出した。小さな頭を撫でると、虚清は大宝を抱きかかえ踵を返した――いつか井戸に蓋をしなければ。そう考えながら。

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ゲーム情報
タイトル 水都百景録 - 経営シュミレーションゲーム
対応OS
    • iOS
    • リリース日:2022年06月15日
    • Android
    • リリース日:2022年06月09日
カテゴリ
  • カテゴリー
  • シミュレーション
ゲーム概要 水都を舞台にした箱庭ゲーム

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