演武場
概要
レア度 | 画像 | マス |
---|---|---|
効果
50
入手方法
梅山の七怪
物語
「さあさあご覧ください、この素晴らしき地を!」葛小武は割石で作られた石台を指さし、顔をほころばせた。梅山の仙猿が母の病気を治してくれたと信じて以来、彼は猿仙さまの信者第一号になった。会う人会う人にその素晴らしさを説き、さらには、山の麓に「梅山日帰り観光」と看板まで立てた。銅貨2枚を彼に渡せば、梅山を案内してくれる。「ここは……仙猿さまの武芸の稽古場か?」今日の客は若い男で、仙猿の話に興味があるらしく、葛小武にいろいろと質問してきた。だが葛小武の答えは、半分は伝承通り、半分は作り話といったところだ。「さすがお客様、聡明の極みです。こちらの、えーと……神の棍棒をご覧ください、霊猿が仙人になる以前に使っていたものですよ。」「かつて仙猿さまがこの神の棍棒をお持ちになり子孫たちと武芸を磨いたお姿は、さぞ威風堂々としていたことでしょう。」葛小武の口調には隠しきれない仙猿への憧れが滲んでいた。客は棒に近づき、調べはじめた。「仙猿さまが使った武器なのに、名前が『棍棒』じゃあみっともないな。」客は考えながら、まるで独り言のように呟いた。「両端が金色で、玄鉄でできている。如意金箍棒、でどうだろう!」「如意金箍棒?いい名前です!お客様は本当に博識ですね!是非お名前をお伺いしても?名付け親の名を知っておかなければ。」「ああ。姓は呉、字は汝忠、名を承恩という。」