大きな柿の木
概要
レア度 | 画像 | マス |
---|---|---|
効果
5010
入手方法
星宿探検
物語
劉お婆さんの家には大きな柿の木があり、秋になるといつも赤々と色付く。キタと聡が袋と竹竿を持ち木の下に柿を落とすと、袋はすぐいっぱいになった。通りかかった王争先は、柿泥棒かと思い二人を捕まえようとしたが、少しためらい、ひとまず彼らが何を企んでいるのか見届けて、もし柿を持ち去ろうとしたらその場で逮捕しようと決めた。キタと聡はせっせと柿を四つの袋に入れた。王争先は神経を尖らせたが、彼らは劉おばあさんの家の前に行き、扉を軽く叩いた。しばらくして、扉が開いた。「お婆さん、柿を取ってきましたよ。」「じゃあ干し柿の作り方を教えようかのう。」王争先はホッとした。聡は信頼を裏切らなかった。王争先は尋ねた。「聡くん、どうして干し柿の作り方を?」「作って市場で売るに決まってるじゃないですか。」キタは聡の肩を抱きながら答えた。「俺は奇人さんと煉瓦細工を学んでて、強ちゃんも盆栽の仕事をしているから、聡もちゃんとした仕事をしたいって言ってるんですよ。」「干し果物で商売してみようかなって。」聡は補足した。しかし王争先は眉をひそめた。「天文学に興味があるんでしょう。郭さまと司天監に行ったほうがいいんじゃ?」聡は照れくさそうに答えた。「昔は仕事もしないで、ダラダラと生きてましたけど、今は、しっかり名誉挽回して堂々と入学したいんです。」王争先は頷いて踵を返したが、また振り返った。「干し柿ができたら、最初の一個は私が食べたいな。」