聴雪軒
概要
レア度 | 画像 | マス |
---|---|---|
効果
75 10 閑人住居
入手方法
イベント
冬の運試し宝箱
物語
蘭陵笑笑生は、呉承恩と聴雪軒へ一緒に講談を聞きに行こうと約束した。
しかしいざ豪華絢爛な建物を前にすると、呉承恩は、「やっぱり帰ろうか、ここのお茶は高そうだ・・・・・・・」と言って本当に帰ろうとした。
蘭陵笑笑生は引き止めた。
「そうはいかねえよ。せっかく気晴らしに連れて来たんだ。本を書くなら休みを挟んでいかないと。それにここの講談師さんはすごいよ、『白猿伝』をやるんだってさ。」
蘭陵笑笑生は勝手に呉承恩を中に引っ張り込み、「いい席を頼むわ、それとお茶も高級なのを。」と店主に伝えた。
店主は二人のみすぼらしい姿と、連れてきた猿を見て、少し見下すように言っ た。
「申し訳ございませんが、本日良いお席は趙員外が予約されてまして。静かなお席はいかがでしょうか。」
店主は言葉巧みに二人を一番隅の席に案内した。
窓の隙間から冷たい風が吹き込んできて、余りの寒さで蘭陵笑笑生はくしゃみをした。
「こっからじゃ講談師も見えねえじゃねえか。」
呉承恩は、窓の外の黄色の蝋梅と、そこにしんしんと降り積もる白い雪を見上げた。
「部屋の席なんかより、この窓際こそ特等席だ。」