龍吟殿
概要
レア度 | 画像 | マス |
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効果
60 10
入手方法
建築ガチャ「輝煌」
物語
朱元璋は近頃よくある夢を見る。 夢の中で彼は雄大な宮殿に身を置いている。宮殿内には彼以外誰一人おらず、いくら呼んでも従者は応じない。 そこに突然龍の鳴き声が響き、大地が揺れた。
慌てて宮殿の外へと逃げ出すと、青く巨大な龍が屋根でとぐろを巻き、彼を睨み続けている。ふと龍の頭がゆっくりと近づき・・・・・・その瞬間、いつも驚いて目を覚ますのだ。
三度目にこの夢を見たとき、彼は高僧に夢の意味を分析してもらった。 高僧は数珠を回し、ゆっくりと答えた。
「青龍孟章は東方の神であり、天の四霊の一つ。寅卯月木生まれ、日と同じ宮・・・・・・・神がたびたび夢に出るとは、陛下、これは大吉の兆しですぞ!」
朱元璋は聞くなり、大声で笑った。そして高僧の助言のもと、職人に夢に出てきた宮殿の設計図を描かせ、そっくり同じ 宮殿を江南水都に建てさせた。
竣工の日、朱元璋は宮殿を眺めては歩き回り、物足りなさを感じた。
担当の職人は切れ者で、三日後、宮殿の屋根にはまるで本物のような青く巨大な龍が作られた。
朱元璋は大喜びし、自ら宮殿を「龍吟殿」と命名した。
それからしばらく、宮中はこの話題で持ちきりになった。宮人たちは外からの来客に会うと、誇らしげに語って聞かせた。
「龍吟殿に本当の龍がいるんです!あの龍は今まで見た中で最も生き生きとしていて、風が吹けば尻尾も動くのですよ!」