遊龍の回廊
概要
レア度 | 画像 | マス |
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効果
50 10
入手方法
イベント配布
物語
来福は子どもの頃、よく祖父と回廊を散歩していた。
ある日、来福が顔を上げると、回廊のてっぺんから一片の光が差し込んでいた。 彼は心配そうに上を指さして言った。
「ねぇおじいちゃん、回廊の屋根瓦が何枚か抜けてるよ!」
「龍が天から舞い降りて突き破ったのかもしれんな。龍は幸運をもたらす。来福にはきっと福が訪れるじゃろう!」
祖父は白いあごひげをさすり、笑顔を向けて孫を安心させた。
あれから二十年、祖父はもうとっくにこの世にいないが、来福はこの出来事をずっと覚えていた。
花灯職人になった来福は、丸一年をかけて、回廊に大きな龍の花灯を手づから作った。
龍はまるで回廊を舞うように、生き生きとした様子で、町人たちを魅了した。その中に、孫を連れた老人がいた。
「ねぇおじいちゃん、回廊に龍がいるよ。」
「龍が天から舞い降りたんじゃ。きっと福が訪れるじゃろう!」