豊作の家(2023秋)
概要
レア度 | 画像 | マス |
---|---|---|
効果
75
閑人住宅
入手方法
厳さま2023秋限定建築
物語
張おじさんは朝早くから大小の竹ふるいを家の外の一番日当たりのいい場所に運んだ。
涼しい朝から疲れて額に汗を浮かべているにもかかわらず、張おじさんの心はとても弾んでいた。
「今年も豊作だな!」
息子の張くんが家の中から出てきて、ふるいの前で皮をむいた大きな柿を手に取った。一口かじると、小さな顔をぎゅっとしかめて、柿を地面に放り投げた。
「渋い、まずい!」
張おじさんは大切そうに柿の実を拾い上げた。
「バカにしちゃいかん、柿はな、お日様に十分当てると、飴より甘くなるんだぞ。」
「本当?」
「そりゃ本当さ、父さんが嘘をついたことあるか?」
「じゃあ・・・・・・・お日様と柿、どっちが甘いかな?」
息子の予期せぬ質問に、張おじさんは言葉に詰まった。
息子は小さな手を振り、ゆっくりと昇ってくる太陽を指さした。
「わかった!お日様も金色の柿で、うちの柿と同じぐらい甘いんだ!」
張おじさんは笑い出し、親子の笑い声が高らかに響く中、太陽もまた、どんどん高く昇っていった。