【ストーリー】EPISODE 4-14 早速いただきましょう

| - 早速いただきましょう 絶叫ナイト! |
登場人物
ヴィル、エペル、ポムフィオーレ寮生A、ポムフィオーレ寮生B、男性A、女性B、ルーク
テキスト全文
── 鏡の間 ──
ヴィル:「あら、エペル。晩餐の準備は整ったのかしら?」
エペル:「はい、最高の状態でご用意しております。」
エペル:「……さあ、”お前たち”! こっちへ来るんだ!」
パチン!
ポムフィオーレ寮生A:「な、なんだこれは!足が勝手に前に進む……!」
ポムフィオーレ寮生B:「ヴィル寮長、これはどういうことですか!?」
ヴィル:「フフフ……随分時間がかかったわ。ようやく食べごろに育ったわね。」
ポムフィオーレ寮生A:「食べごろって……どういうことですかヴィル先輩!?」
ヴィル:「アンタたち、いつもアタシの美しさの秘密を知りたがっていたわよね?」
ヴィル:「哀れなディナーたちに、餞別に教えてあげる。」
ヴィル:「アタシの美しさの秘訣は、高い化粧品でも規則正しい生活でもない……」
ヴィル:「「人間の生気」を吸うこと。」
ポムフィオーレ寮生B:「な、なんだって~~!?」
ヴィル:「それも不健康な人間の生気じゃダメ。」
ヴィル:「若くて健康な人間の生気が、一番よ。」
ヴィル:「アタシはそれを糧として何百年も若さと美しさを保ってきた。」
ポムフィオーレ寮生A:「ば、ば……化け物だ!」
ヴィル:「フフ……その怯えた顔、盛り上がるわ。でも間違ってる。アタシはただの化け物(モンスター)じゃない。」
ヴィル:「アタシはモンスターの中のモンスター……」
ヴィル:「ヴァンパイアよ!」
男性A・女性B:「!!!??」
男性A:「い、今の……どういうこと!?」
女性B:「わ、わかんない。いや、でもまさか。ヴァンパイアなんか架空の存在でしょ……?」
ポムフィオーレ寮生B:「じゃあ、寮長がこれまで僕たちに規則正しい生活やヘルシーな献立を指導してくれていたのは……!」
ポムフィオーレ寮生A・B:「僕たちを……食べるため!?」
ヴィル:「今のアンタたちは血液サラサラ。全身ツヤツヤ。まさに食べごろよ。」
ヴィル:「さ、早速いただきましょう。エペル。」
エペル:「はい、いただきます。」
エペル:「ガブウッ!!!!」
ポムフィオーレ寮生A:「うわーーー!」
男性A・女性B:「えっ!?」
男性A:「骨付き肉を食べるときみたいに……生徒の首に噛みついた!?」
女性B:「な、なにが起きてるの……!?」
ヴィル:「ハァ……エペル、食事のマナーがなってないわよ。」
ヴィル:「アタシがお手本を見せてあげるから、ちゃんと覚えなさい。食事のときはこうするの。」
ヴィル:「かぷっ」
ポムフィオーレ寮生B:「うっ!」
ヴィル:「……ごくっ、ごくっ」
女性B:「待って待って、ヴィルも生徒に噛みついたよ!?」
男性A:「せ、生気を吸うとか言ってたけどまさか本当に……?」
ポムフィオーレ寮生B:「う、うぅ……僕はもうダメだ……」
ポムフィオーレ寮生B:「こんなところで怪物に襲われ、人生を終えるなんて…なんたる悲劇…………ガクッ!」
男性A:「えっ、嘘……あの人全然動かなくなっちゃった!」
女性B:「そ、そんな……それじゃあまさか、ヴィルは……あの2人は……」
男性A・女性B:「本物のヴァンパイア!?」
ヴィル:「さ、エペル。今度は上品に食べるのよ?」
エペル:「はい。ヴィルサン。」
エペル:「かぷっ!」
ポムフィオーレ寮生A:「い、いやだ……やめろ……うっ!」
男性A:「ああ! もう1人の生徒もぐったりしていく!」
ヴィル:「さっきより上手に吸えたわね。」
ヴィル:「アタシたちが美しさを維持するためには人間の生気が欠かせないの。」
ヴィル:「今後のためにも、マナーはしっかり身につけること。いいわね?」
エペル:「ありがとうございます、寮長……いえ。」
エペル:「我がマスター、ヴィル様。」
男性A:「そんな……ヴィルの美しさの秘訣が人間の生気だったなんて。」
女性B:「に、逃げなきゃ。見つかったら、私たちも生気を吸われちゃうかも……!」
ルーク:「食糧庫から逃げ出すとは、悪い子たちだね。」
男性A・女性B:「ヒィッ!」
ルーク:「おや、失礼。」
ルーク:「お客様でしたか。」
ルーク:「しかし、ヴィルの秘密を知られてしまったとなると……」
ルーク:「このままお帰りいただくわけにはいかないかな?」
男性A:「み、見逃してください!」
女性B:「絶対誰にも言いませんから!」
???:「そういうわけにはいかないわ。」
男性A・女性B:「ヴィル……!」
ヴィル:「どうしようかしら。普段から食べる物には気を使っているのだけど……。」
エペル:「たまにはジャンクフードも悪くないですよヴィル様。」
ヴィル:「エペル。アンタまだお腹が空いているの?」
エペル:「えへへ……実は……。」
ヴィル:「まったく。でもそうね。たまになら普段と違うものを食べる日があってもいい。」
ヴィル:「アタシの美貌の糧になれることありがたく思いなさい!」
エペル:「カラッカラになるまで吸い尽くしてやる!」
エペル・ヴィル:「BOO!」
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