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【ストーリー】EPISODE 4-15 美しすぎるヴァンパイア

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最終更新者: novira

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美しすぎるヴァンパイア
絶叫ナイト!

登場人物

男性A、女性B、エペル、ヴィル、ポムフィオーレ寮生A、ポムフィオーレ寮生B、ルーク


テキスト全文

── 鏡の間 ──


男性A:「ひ、ひぃいーーー!カラカラになるのは嫌~~~!」

女性B:「ヴィルが本物のヴァンパイアだったなんて! 写真は全部消します! もう隠し撮りもしないから許して!」


バタバタバタバタ……


ガチャン


エペル:「マジカメモンスターたちすごい勢いで逃げていきましたね。」

ヴィル:「……」

ヴィル:「さて。アンタたち、もう起き上がっていいわよ。」

ポムフィオーレ寮生A:「寮長、僕たちの演技はいかがでしたか?」

ポムフィオーレ寮生B:「臨場感を出すために、苦しい顔をするシーンは実際に呼吸を止めてみたんです。」

ルーク:「トレヴィアン! 手に汗握る、迫真の演技だったよ。」

ルーク:「観客が私しかいなかったのが、実に悔やまれる。」

ルーク:「もしこれが大劇場での公演だったら今頃万雷の拍手を受けていたはずさ!」

ポムフィオーレ寮生A・B:「副寮長」

ポムフィオーレ寮生A・B:「……!」

ヴィル:「ルーク、適当なことを言わないで。」

ヴィル:「アンタたち、哀れな犠牲者役だっていうのにセリフや動作の一つ一つがわざとらしすぎる。」

ヴィル:「舞台演劇じゃないんだからもっと自然な演技プランにすべきよ。」

ポムフィオーレ寮生A:「も、申し訳ありません……寮長。」

ポムフィオーレ寮生B:「寮長と共演できる栄誉につい力が入りすぎてしまいました。」

エペル:「マジカメモンスターの撃退には成功したわけだしそんないろいろ言わなくても……。」

ヴィル:「ま、それもそうね。ほぼぶっつけ本番の即興劇にしては、上出来だったわ。」

エペル:「でも……本当に良かったんですか?その、ヴィルサン主体で追い出しちゃって。」

ヴィル:「もちろんよ。逆にスカッとしたわ。ああいう手合には昔から散々迷惑をかけられてきたんだから。」

ヴィル:「まったく、許可もなくアタシの写真をパシャパシャと……。」

エペル:「えっと……そうじゃなくて。」

エペル:「ヴィルサンがヴァンパイアだって噂が広まったら……」

ルーク:「ふふふ。ムシュー・姫林檎!キミはなんて優しいんだろう。」

ルーク:「ヴィルの仕事への影響を気にしているんだね?」

ルーク:「でも、心配はいらないよ。」

ルーク:「すでに手は打ってあるからね!」

ルーク:「見てごらん。マジカメで「#美しすぎるヴァンパイア」というタグを検索した画面だ。」

エペル:「うわ、すごい投稿数……!タグがついてるの、全部ヴィルサンの写真だ!」

エペル:「どれもカメラ目線だしポーズも決まってる……絶対に隠し撮りじゃ無理な写真ばかりだ。」

エペル:「でも、手は打ってあるっていうのは……?」

ポムフィオーレ寮生B:「僕たちポムフィオーレ寮生で寮長の写真をたくさん撮って、マジカメにタグをつけて投稿したんだ。」

ポムフィオーレ寮生A:「全部で300件ぐらいかな?どの写真にもすごい数のいいねがついてるよ!」

ルーク:「彼らが張り切ってくれたおかげで、マジカメではヴィルのヴァンパイアの仮装が大人気。」

ルーク:「今更「ヴィル・シェーンハイトは本物のヴァンパイアだ!」」

ルーク:「なんて言い触らされても……」

ルーク:「「知っているよ!」なんて返されて終わりだろうね。」

ヴィル:「「#美しすぎるヴァンパイア」のタグが人気になったおかげで」

ヴィル:「来年のハロウィーンイベントの出演依頼が既に何件も来ているの。」

ヴィル:「今年はもちろん、来年のハロウィーンもアタシの色に染め上げてみせるわ。」

エペル:「そ、それなら良かった……かな?」

ヴィル:「ふん。マジカメモンスターも、ちょっとは役に立ってくれたわね。」

ヴィル:「みんな、今日はお疲れ様。本物のヴァンパイアはこれからが活動時間でしょうけど……」

ヴィル:「ポムフィオーレのヴァンパイア(アタシの眷属)には、これ以上の夜更かしは禁物。美しさのために、もう寝ましょう。」

ヴィル:「さあ、明日は最高のパーティーにするわよ。」

ヴィル:「ハッピーハロウィーン!」


ハッピーハロウィーン!


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