【ストーリー】EPISODE 5-9 偉そうにしやがって

| - 偉そうにしやがって 終幕ハロウィーン! |
登場人物
ルーク、ヴィル、男性A、女性B、マレウス、レオナ、チェカ
テキスト全文
── メインストリート ──
ルーク:「キミにふさわしい、美しいハロウィーンだね。ヴィル!」
ヴィル:「……」
ヴィル:「正直ホッとしてるわ。」
ヴィル:「グレート・セブンの像が倒されてしまった時……」
ヴィル:「もう楽しいハロウィーンは迎えられないかもしれない、と思った。」
ヴィル:「運営委員長として、どうにか挽回しないとって……結構焦ってたの。」
ヴィル:「アンタ、気付いてたんでしょう? ルーク。」
ルーク:「オーララ。キミがそんな弱気になっていたなんて全く気付きもしなかったよ。」
ルーク:「……でも、どんな逆境でもくじけずに立ち上がるキミは、とても眩しいね。」
男性A:「あのー……。」
ルーク:「ん?」
男性A:「お話し中にすみません。俺たち、シェーンハイトさんが子役をしてた頃からの大ファンで……」
男性A:「スタンプラリー中は勇気が出なくて声をかけられなかったんですけど、その……その……」
女性B:「……しゃ、写真!!!一緒に撮ってもらえませんか!?」
ヴィル:「ふふっ。もちろん。」
男性A:「わああ、やったあ!」
ルーク:「勇気を出して憧れのヴィルに声をかける初々しさ……美しさに心が震える光景だ!」
ヴィル:「本物のアタシのファンは、みんな礼儀正しいの。」
ヴィル:「それに、年に一度のハロウィーンパーティー。ゲストにはとびきりサービスしてあげないと。」
ヴィル:「……向こうのテーブルに、マレウスがいるわね。」
ルーク:「反対方向にはレオナくんもいるよ!」
マレウス:「ん? 僕を呼んだか。」
レオナ:「うるせぇのに見つかった……。」
ヴィル:「記念撮影よ。アンタたちも入りなさい。」
男性A:「えっ! 世界で五本指に入るって魔法士のマレウス・ドラコニアさん!?」
女性B:「こっちの獣人属の生徒さんもマジフト大会の中継で見たことある!」
女性B:「こんな有名魔法士さんたちと写真なんて……いいんでしょうか……!」
マレウス:「いいぞ。僕と共に写真に写ることを許そう。」
レオナ:「ハッ。偉そうにしやがって。」
レオナ:「声をかけてもらえたのがそんなに嬉しかったのか?」
マレウス:「……ただ僕が写ればキングスカラーが霞んで見えなくなってしまうかもしれないが、大丈夫か?」
レオナ:「心配なら隅っこで小さくなってろよ。」
レオナ:「テメェの邪魔な角のせいで写真の収まりが悪くなるからなァ。」
ヴィル:「……ルーク、撮ってくれない?このままじゃいつまで経っても終わらない。」
ルーク:「ウィ。任せてくれたまえ。キミ、スマホを貸してくれるかい?」
男性A:「はい!」
ルーク:「いくよ。キュイキュイ!」
パシャッ
ルーク:「……うん、ボーテ! 今にも画面から飛び出しそうなぐらい、楽しそうな瞬間が撮れた。」
男性A・女性B:「わあ、ありがとうございます!」
マレウス:「こんなに喜んでもらえるならマジカメも悪くはない。」
レオナ:「そんなこと言って、お前相当キレてたらしいな。『ドラコニアチャレンジ』だったか?」
レオナ:「ははは、ぜひ拝んでみたかったぜ。」
〜〜〜♪
ヴィル:「レオナ、さっきからずっとスマホが鳴ってる。」
レオナ:「チッ……実家からだ。“アイツ”、一日中かけてきやがる。」
ヴィル:「ご実家? 急用だから何度もかけてきてるんでしょう。さっさと出たらどう?」
レオナ:「………………」
レオナ:「ハァ~~~……………………。」
ピッ
チェカ:「おじたーーーん!!!!!」
レオナ:「うるせっ……。おいチェカ、」
レオナ:「1日に何度も何度も電話をかけてくるな。」
チェカ:「今日はハロウィーンだから特別にお電話していいって、お父様が!」
レオナ:「なんだその理屈は……。俺は今、忙しい。なんの用だ。」
チェカ:「ハッピーハロウィーン!!」
レオナ:「…………………………」
レオナ:「用事はそれだけか?」
チェカ:「えっ大事なことだよ。」
チェカ:「このご挨拶は、今日だけのとくべつなんだよ!」
レオナ:「………………。」
レオナ:「おっと、悪い。お前の声がよく聞こえない。」
レオナ:「ゴーストが電波にいたずらしてるらしい。ハロウィーンだからな。」
チェカ:「え? え? おじたん?」
レオナ:「名残惜しいが、今日はここまでだ。あばよチェカ。ハッピーハロウィーン。」
ブチッ
ルーク:「どうしたんだい、獅子の君(ロア・ドゥ・レオン)。苦虫を噛み潰したような顔をして。」
レオナ:「うるせぇ。俺はもう帰る。あとはテメェらで好きなようにやれ。」
ルーク:「おやおや。獅子の君(ロア・ドゥ・レオン)は気まぐれなことだね。」
ヴィル:「気を悪くしないで。アイツ以外のうちの生徒はもっと優雅で品があるの。」
男性A:「いえ! 一緒に写真を撮ってもらえてとっても嬉しかったです。」
女性B:「宝物にします。ありがとうございました!」
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