【ストーリー】EPISODE 3 せいぜい気を付けるんだな

| EPISODE ◆ 3 せいぜい気を付けるんだな ハッピービーンズデー |
登場人物
サバナクロー寮生A、サバナクロー寮生B、サバナクロー寮生たち、レオナ、ジャック、ラギー
テキスト全文
── サバナクロー寮‐談話室 ──
サバナクロー寮生A:「チッ、今年こそは怪物チームになりたかったぜ。」
サバナクロー寮生B:「へっ。お前のリクガメみてーな鈍足じゃ、怪物チームになったってろくに狩りなんかできやしねぇよ。」
サバナクロー寮生A:「んだと? 本物の狩りってやつを、今からテメーに見せてやったっていいんだぜ。」
ガアッ!
サバナクロー寮生たち:「ひぇっ!?」
レオナ:「耳障りな鳴き声出してんじゃねえ。ローストされたくなきゃ、さっさと巣穴に戻って寝ろ!」
サバナクロー寮生たち:「ハイッ!おやすみなさい、寮長!」
バタバタ……
ジャック:「……今日のレオナ先輩、いつにも増して機嫌が悪いっすね。」
ラギー:「明日のハッピービーンズデーに、絶対参加しなきゃいけないからじゃない?」
ラギー:「ハッピービーンズデーは、必修単位である「体力育成」の一環だけど……」
ラギー:「レオナさん今年もサボりすぎて出席日数すれすれッスから。」
ジャック:「ええっ!? レオナ先輩、運動が苦手なわけでもねぇのに、なんでそんなことになってるんすか?」
ラギー:「あのねぇ、ジャックくん。“得意”と“好き”がイコールじゃない人なんか、ごまんといるんスよ?」
ラギー:「ま、そのおかげでオレは、3日間スペシャルランチが食えるチャンスが巡ってきたんスけど……」
ラギー:「シシシッ。」
ラギー:「それにオレやジャックくんと違って、レオナさんは農民チームになっちゃったから。」
ラギー:「あくまでルール上での話だけど、ライオン様が狩られる側に回らなきゃいけないってのは、」
ラギー:「意外とストレスなのかも……」
ラギー:「なーんて。」
レオナ:「グルル…………人の感情を勝手に妄想してんじゃねぇ。」
ラギー:「あら、聞こえてました?」
レオナ:「たしかに鬼ごっこに当てはめりゃ、農民チームは追われる側。」
レオナ:「だが、伝説では怪物が農民に狩られる立場だぜ。」
レオナ:「油断してその鼻っ面に豆をくらわないように、せいぜい気を付けるんだな。」
ジャック:「ッス。俺、明日はぜってー竪琴を守り抜いてみせます。」
ジャック:「魔法抜きの体力勝負なら、サバナクロー寮生として腑抜けたところは見せられねえ。」
ジャック:「先輩たち、見といてください! 明日は誰より農民チームのヤツらをたくさん捕まえてみせるんで!」
レオナ:「それを俺に宣言するとは、いい度胸だな。」
レオナ:「……まあいい。」
レオナ:「遠足前にはしゃぐガキじゃねぇんだ。お前もさっさと寝ろ。」
ジャック:「はい! 失礼します。」
レオナ:「フン、張り切りやがって。庭をぐるぐる走り回るのが大好きなイヌ科の気がしれねぇ。」
ラギー:「シシシッ。やる気満々な狼くんにレオナさんが追い回されないように、怪物(オレ)がいるんじゃないスか。」
レオナ:「うまくやれよ。腹いっぱいのメシにあずかりたいならな。」
ラギー:「ウィーッス。」
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