【ストーリー】EPISODE 7 1度きりのチャンス

| EPISODE ◆ 7 1度きりのチャンス ハッピービーンズデー |
登場人物
セベク、シルバー、リリア、マレウス
テキスト全文
── ディアソムニア寮‐談話室 ──
セベク:「ううっううう……うおおお〜〜〜〜っ!!!!!」
セベク:「なぜだ、なぜ運命はかくも残酷な試練を僕に与えるのだ!!!!!!」
シルバー:「声を落とせ、セベク。もう就寝している者もいるんだぞ。」
セベク:「この身を裂かれるような悲しみっ……。お前にはわかるまい、シルバー!!!」
リリア:「お主ら、なにを騒いどるんじゃ。」
マレウス:「わからない。僕が「農民チームになった」という話をしたら、セベクが床に臥して泣き始めた。」
セベク:「世界で最も高貴な存在でいらっしゃる若様が、くじ引きの結果ごときで追われる身となるなど!」
セベク:「ただの学校行事とはいえ、許しがたい無礼!今すぐ学園に抗議しましょう!」
シルバー:「お聞き流しください。マレウス様と別のチームになったので、駄々をこねているんでしょう。」
セベク:「貴様ッ! 若様と同じチームになったからといって、図に乗るなよ!!」
リリア:「ふむ。つまりマレウスとシルバーが農民チーム、わしとセベクが怪物チームになったのか。」
リリア:「わしと一緒では不満か? セベク。」
セベク:「いえ、決してそのようなことは……ッ!」
セベク:「一騎当千の武人と名高いリリア様に随行できるのは、身に余る光栄です。」
セベク:「し、しかし…………その、若様は…………。」
マレウス:「どうした? お前が言いよどむとは珍しいな。言ってみろ。」
セベク:「ナイトレイブンカレッジの4年生は、課外授業がメインとなり、学園にはほぼ不在となるとか……。」
セベク:「つまり3年生でいらっしゃる若様が」
セベク:「この学園でハッピービーンズデーに参加なさるのは、今回が最後。」
セベク:「僕がご一緒できる、1度きりのチャンスだったのに……。」
シルバー:「従者の身でありながら、個人的な感情でマレウス様の手をわずらわせてどうする。」
セベク:「くっ…………申し訳、ありません。」
マレウス:「謝ることはない。別に気にしていない。」
リリア:「くふふ。人生の中で王に刃を向ける機会は、そう何度もない。訓練として愉しめばよい。」
セベク:「はっ!」
セベク:「しかし、僕が若様に刃を向けることなど、誓って一生ありません!」
リリア:「シルバーはシルバーで、王の護衛として良い訓練になる。励めよ。」
シルバー:「はい。かならずやマレウス様の御身をお守りします。」
リリア:「…………くふふ、ただの鬼ごっこ大会なのに大真面目な顔になっとるわ。めっちゃウケるな。」
リリア:「ゴホン!ちなみにわしは全力でマレウスを討ち取りにゆくぞ!」
リリア:「茨の谷では神出鬼没の隠れ鬼将軍と呼ばれたわしの実力、見せてやろう。」
マレウス:「ふふ……では、開始早々に捕縛されないよう、僕も上手く立ち回らなくてはな。」
マレウス:「この4人が揃って参加できるのは、今回限り。皆で楽しもう。」
はい!
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