【ストーリー】EPISODE 13 つまんねぇんだよな

| EPISODE ◆ 13 つまんねぇんだよな ハッピービーンズデー |
登場人物
フロイド、エース、セベク、カリム、ジャミル
テキスト全文
── 学園裏の森 ──
フロイド:「この辺の木の上なら、めんどくせー雑魚に絡まれないで昼寝できそー。」
フロイド:「よいせっ、と……。」
ガサガサ
フロイド:「チッ……それにしても、ここに来る途中で会ったオクタヴィネルの3年……」
フロイド:「後輩なら協力しろとか言ってきてウザすぎたわ。」
フロイド:「なんでオレが弱いヤツにタダで力貸してやんなきゃいけねーんだよ。ざけんな。」
フロイド:「「ビーンズシューターをやるから」とか言われたけど、マジいらねぇ。」
フロイド:「結局ひと睨みしたら……」
フロイド:「「やっぱコレはタダであげるんで、今の発言は忘れて欲しい」とか言って勝手に押し付けて逃げてったし。」
ぽこっ、
ぽこっ
フロイド:「間抜けな音。ガキのオモチャじゃん。」
フロイド:「(ジェイド、昨日からアズールと鬼ごっこするのを嬉しそうにしてたけど……)」
フロイド:「(今頃どのへんにいるんだろ)」
フロイド:「(アズールは体育の成績アップのために、ずっと前から準備してたみてーだし)」
フロイド:「(なにしてんのか聞いたら「お前も敵になる可能性があるので作戦は教えません」って言われたっけ)」
フロイド:「(つーか……)」
フロイド:「(魔法ナシのルールでオレとジェイドが組んだら、たいていのヤツは軽く絞めちゃえるじゃん?)」
フロイド:「…………勝ちが見えてる勝負って、つまんねぇんだよな。」
タタタ……!
フロイド:「(あ、カニちゃんとワニちゃんだ)」
エース:「えーっと、マップで見るとオンボロ寮の近くの森に農民チーム用の補給物資の箱が多めにあるな。」
セベク:「む? 僕たちは怪物チームだろう。何故敵チームの補給箱へ向かっているのだ。」
エース:「ちっ、ちっ、ちっ。鬼ごっこってのは足より頭を使わなきゃ、セベクくん。」
エース:「補給物資ってのは獲物をおびき寄せる餌と同じ。つまり……」
セベク:「ふむ。待ち伏せ作戦というわけか。」
エース:「話が早いじゃん。ゲーム開始直後なら、装備欲しさに農民チームが集まってきてるはず。」
セベク:「ならば急いだほうが良いな。行くぞ!!!!」
エース:「しーっ、お前、声でかいって。」
エース:「この作戦は不意をつくのが目的なんだから、もうちょっとコソコソしろ、コソコソ。」
タタタ……!
フロイド:「(待ち伏せねえ……。悪くないテだけど、農民チームのほうが人数が多いから囲まれるリスクも高い)」
フロイド:「(カニちゃん、頭の回転は早えーんだけど……バスケでも、いつも詰めが甘いんだよなァ)」
タタタ……!
フロイド:「(あ、また誰か来た)」
フロイド:「(ラッコちゃんだ。なんか、やたらでかい荷物背負ってんな。)」
カリム:「ふぅ……。ジャミルが持たせてくれたこの昼御飯セット、すげぇ重たいな。」
フロイド:「(スパイスと肉のにおいプンプンさせてら。……まさかあれ、全部メシ?)」
カリム:「天気もいいし、人数を集めて食べるならやっぱグラウンド。」
カリム:「いや、中庭も捨てがたい。」
カリム:「でも、落ち着いて食べるなら、植物園のほうがいいか?」
カリム:「あそこなら1年中温かいし、外より熱砂の国の気分を味わえるかもしれないな。」
カリム:「よし! 昼飯の場所は植物園に決まりだ!」
タタタ……
フロイド:「(農民チームのくせに、完全に竪琴奪還のこと忘れてね? オレも人のこと言えないけど)」
タタタ……
ジャミル:「…………昼食までにはもう少し時間があるな。その間に手駒を増やしておかないと。」
フロイド:「あー、ウミヘビくんじゃん。」
ジャミル:「!!!」
ジャミル:「フロイド……上か!?」
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