【ストーリー】EPISODE 19 欲しくなってきちゃった

| EPISODE ◆ 19 欲しくなってきちゃった ハッピービーンズデー |
登場人物
フロイド、リドル、エペル、ヴィル
テキスト全文
── 学園裏の森 ──
ドカッ!
フロイド:「ぐはっ!!」
リドル:「な、なんて美しい弧を描く投げ技!」
エペル:「自分より一回りでけぇヤツをあんな軽々と……」
エペル:「ヴィルサン、すげえ!」
ヴィル:「ふぅ……フロイドの体力が万全の状態だったらもっと手こずったはず。」
ヴィル:「ジャックがだいぶ削ってくれていたおかげね。」
フロイド:「………………………」
フロイド:「ベタちゃん先輩さぁ。」
ヴィル:「なに、まだやるつもり?」
フロイド:「ナニ、今の〜〜〜!?マジやべ〜〜〜〜〜〜〜!!!」
は?
フロイド:「グワって身体浮いた! 魔法じゃねーよな? オレ結構重たいのに、なんで? 実は腕ムキムキなの?」
ヴィル:「人を投げるのに腕力は必要ないわ。」
フロイド:「え、どゆこと?」
ヴィル:「力んで固くなった身体は、少し角度を変えてやるだけで簡単に受け流すことができる。」
フロイド:「つまり、オレの力を利用したってこと?」
ヴィル:「そう。護身術のひとつよ。コツをつかめば、エペルやリドルにだって出来るわ。」
フロイド:「マジでぇ〜〜〜? すっげ!!ねーねー、オレにも教えてよベタちゃん先輩!」
エペル:「き、急に上機嫌になった?さっきまでの怖い感じ、どさいったんだべ?」
リドル:「はぁ……。アイツは気分屋だからね。真面目に取り合うだけ無駄だよ。」
ヴィル:「この大会が終わったら、さっきの技を教えてあげてもいいわよ。」
ヴィル:「その代わり、今日はアタシたちの仲間になりなさいフロイド。」
リドル:「ヴィル先輩!?」
リドル:「フロイドと行動するなんて、いつ爆発するかわからない不発弾を持ち歩くようなものだ。危険すぎます!」
ヴィル:「それ、アンタが言う?」
ヴィル:「フロイドのフィジカルの強さは校内でもトップクラス。さっきの戦いっぷりを見たでしょう?」
ヴィル:「仲間に引き入れない手はないわ。」
リドル:「しかし……こいつが大人しく言うことを聞くわけが……」
フロイド:「おもしろそーだし、いいよぉ。一緒に行く。」
エペル・リドル:「ええっ!?」
ヴィル:「決まりね。」
フロイド:「てか、ベタちゃん先輩。そのジャケットかっこよく着こなすじゃん。」
ヴィル:「当たり前でしょう。アタシを誰だと思ってるの?」
フロイド:「あんま趣味の色じゃねーなって思ってたけど、見てたらオレも欲しくなってきちゃった。」
ヴィル:「じゃあ、近場の補給箱をあたってみましょう。豆も補充しておきたいしね。」
フロイド:「やったー♪ 行こ行こ。」
エペル:「だ、大丈夫……かな?」
リドル:「頭が痛くなってきた……。」
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