【ストーリー】EPISODE 26 鍛え方が違うんだよ

| EPISODE ◆ 26 鍛え方が違うんだよ ハッピービーンズデー |
登場人物
カリム、ジャミル、怪物チームの生徒A、怪物チームの生徒B、怪物チームの生徒C、ルーク、トレイ
テキスト全文
── 植物園‐温帯ゾーン ──
ガシャーン!
カリム:「うわあっ!」
ジャミル:「捕まえたぞ、カリム!」
カリム:「ちくしょ〜〜、足の速さには自信あったのに!」
カリム:「やっぱ速いな、ジャミルは。」
ジャミル:「鍛え方が違うんだよ。」
ジャミル:「……だが、ケイト先輩とジェイドを逃した。早めに離脱したほうが良さそうだ。」
怪物チームの生徒A:「こちらもかなりの数の農民チームを捕まえました!」
怪物チームの生徒B:「みんな完全に油断してケバブを食ってたからな。楽勝だったぜ。」
カリム:「ああ〜、そうか! 美味そうな匂いに誘われてくるのは味方だけとは限らないよな。」
カリム:「やっちまったぜ……。」
ジャミル:「ククク……残念だったなカリム。」
ジャミル:「大会が終了するまで、脱落した生徒が集められている体育館で、バルガスの筋トレメニューに励むといい。」
カリム:「わかったよ。それがルールだ……」
カリム:「でも、ジャミル!1つだけ頼みがある。」
ジャミル:「なんだ? いかにお前の頼みといえど、「見逃せ」というのは聞き入れられないぞ。」
カリム:「そんなことは言わない。ただ…………」
カリム:「シャーワルマー、全部食ってからでいいかぁ〜!?」
カリム:「せっかくジャミルが作ってくれたのに、残すのはもったいない。」
カリム:「お前らも腹減ってるだろ?すげー美味いんだぜ!」
怪物チームの生徒A:「え、敵チームの俺らもいいんですか?」
怪物チームの生徒B:「やった。ちょうど腹減ってたんだ。」
怪物チームの生徒C:「バイパーが作ったなら、味は間違いない。いただこう。」
ジャミル:「おい! そんなことを言ってる場合か。農民チームが戻ってきて囲まれたらどうする。」
カリム:「大丈夫! ジャミルが手伝ってくれたら、すぐ作り終わるから。なあ、頼むよ! この通り!」
ジャミル:「ぐぅっ…………。」
ジャミル:「(カリムはすでに脱落し、敵チームではない状況)」
ジャミル:「(そして、従者として主人の命令に背くことは許されない……!)」
ジャミル:「(まさか俺の特製シャーワルマーがこんな形で仇となるとは!)」
ジャミル:「くそっ、肉串とハサミを貸せ!5分で全部作り終える!」
カリム:「やった〜! サンキューなジャミル!」
ジュワーッ!
ルーク:「オーララ。芳醇なスパイスの香りをたどってみれば、スカラビアのツートップがおそろいとは!」
カリム:「ルーク! それにトレイも。お前らもシャーワルマー食べにきたのか?」
カリム:「座って待っててくれ。すぐにジャミルが用意してくれるからさ!」
トレイ:「ジャミルがすごい速さで肉を切りながら、」
トレイ:「野菜をピタパンに詰めている……。」
トレイ:「そしてその周りで怪物チームと、捕縛された農民チームが一緒に」
トレイ:「ケバブを食べている。」
トレイ:「……これ、いったいどういう状況なんだ?」
ジャミル:「カリムを捕らえたのですが、どうしても昼食を残したくないと駄々をこねまして……。」
ジャミル:「俺がやるのが一番早いので、仕方なく調理しているところです。」
ジャミル:「くっ……一刻も早く植物園から離れたいのに!」
ルーク:「おや? 周辺に集まっていた農民チームは、あらかたキミたちが捕らえたように見えるが?」
ジャミル:「ええ。一網打尽にするつもりでした。しかし……」
ジャミル:「ケイト先輩とジェイド、そしてユウたちを逃してしまったんです。」
トレイ・ルーク:「!!」
ジャミル:「彼らが仲間を連れて戻ってくる危険性もある。」
ジャミル:「だから俺は、肉を焼いている場合ではない!」
ジュワワ〜〜〜!!
トレイ:「それでも丁寧に肉に焼き目をつけて、きちんとピクルスで彩りを添えたケバブを作るんだな。」
ジャミル:「粗悪な料理を提供しては、アジーム家の名に傷がつきます。」
ルーク:「さすがはジャミルくん。プロとして何事にも手を抜かないその姿勢、ボーテ!」
ルーク:「匂いの強い食べ物は普段口にしないんだが……ジャミルくんに敬意を評し、ありがたく頂戴しよう。」
カリム:「ルーク、トレイ。お茶は甘いのと甘くないのがあるが、どっちがいい?」
ジャミル:「カリム、今はそういうのいいから!」
ジャミル:「全員早く食べろ!」
ガサガサッ
???:「おお、良い匂いに誘われてきてみれば……。面白いメンツが集まっているな。」
ルーク:「! その声は……。」
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